ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

フィットちゃんにフォグランプを付けたお話

GE8前期フィットちゃんですが、ようやく奥様ローンが終わりました。クルマって最初は長く乗ろうと決心して買うのに、支払いが終わるとどうして次のクルマを欲しくなるんだろう。。

まぁ、でも条件的にもコレがしっくりくるし、お金無いので乗り続けます。

そこで、雰囲気を少し変える為フォグランプを付ける事にしました。

f:id:uccari8:20210405020027j:image純正フォグは楕円です、、真丸が好きなのですが、これはこれで良い。

これで、登山などで山道走ってガスっても大丈夫!?どうせ殆ど点灯しないのでしょうが、イメージチェンジにはなったと思います。

しかし古いクルマなので、パーツ類はなかなか手に入りません。なので、また中古パーツ屋さんかオークションなどを活用する訳ですが、今回はラッキーな事に純正のハーネス付きバンパーが手に入りました。

f:id:uccari8:20210405013813j:image同じグレードでフォグランプ付きのお綺麗なバンパー

f:id:uccari8:20210405014145j:image純正のスイッチキット…スイッチのインジケーターが点灯せず焦りましたが、接触不良にて接点復活剤で何とか凌げました

ところでGE8前期は、フォグランプを後付け加工するにはこんな感じでバンパーをくり抜かなければなりません。

f:id:uccari8:20210405014141j:image何となく痛々しいというか…

運転席側はウォッシャータンクを避けなければならないし、また車検のお決まりの1つである「灯体の最外縁が車の最外側から400mm以内であること」っていうのを守ると、たぶんこの位置にならざるを得なかったんでしょうね。

という訳で、早速室内のスイッチキット取り付けとバンパーの付け替え作業を開始しました。

f:id:uccari8:20210405035951j:image色々汚い配線ですみません、、

尚、GEフィットの良いところは、面倒なバルクヘッドを越える配線の一部が既にある事です。なので、室内とバンパーの両端だけ取り付ければ良いのです。楽ちーん♪

f:id:uccari8:20210405022107j:image数本のビスとグリップだけでこんな大きなモノが付いちゃっているんだもんなぁ。。

ガバッとバンパーを外しナンバーを付け替え、ランプをハーネスに接続し固定して、再度バンパーを取り付けてお終い。

 

フォグランプは、歴代購入したクルマに付いて無い事が多く、その時々に後付けしていた記憶です。最初に取り付けたのはグランドシビックでした。当時カニ目の様な球体のプロジェクター風フォグが流行っていて、それを後付けしました。しかし「いかにも後付け」感が嫌で、次に乗ったシャレードではフォグ有りにしましたが、球切れの際のバルブ交換に悩まされた記憶です。

因みに最初にバンパーに穴開けてまでフォグを付けたのは、OPEL VITA SPORTになります。

f:id:uccari8:20210405031708j:image今じゃ車検通らない系の取り付け方…最初グリルに取り付け、その後この位置に落ち着きました

単にラリーカー風にしたかっただけです。ビカッと白い光で、なかなか格好良かったです。お世話になっていたガレージで場所を借りて取り付けしました。

その後乗り継いだのはいかにもフォグ有りっぽそうなスバルのインプレッサフォレスターでしたが、いずれもフォグ無しで後付けもしませんでした。。

 

さて、フィットちゃんに取り付け完了しました。

取り付け前

f:id:uccari8:20210405030358j:imageシュッとしたお顔立ち

取り付け後

f:id:uccari8:20210405030420j:image黄色いランプも似合う

今回、Amazonで3,000円位の安い2色切替LEDにしてみました。

これで通算何回目だろ?フォグをまたもや後付けしたお話でした。

特に冬山に行く際ですが、「外気温計」と雪道での「フォグランプ」は欲しいところでしたので、これで希望は叶いました。これからまた楽しみが増えますね。まぁ季節は春になりましたので、出番は少ないでしょうが笑笑。

乗鞍23峰の一つ″猫岳″BCスキーに行ってみる

この時期、皆さんどこにBCスキーに行かれるのかしら。。何となく今シーズンBCスキーに行けていないモヤモヤからヤマレコやブログなどを読み漁っておりました。

外出自粛の世の中という事も影響してか情報数は少な目に感じます。しかしそのような中、貴重な先行者の山行記録としてヒットしたのが乗鞍23峰の一つである猫岳(2,581m)での山滑走記録でした。

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猫岳…キャットピークですか、何と可愛らしいお名前。。

乗鞍岳BCは信州側の乗鞍エコーライン沿いをリトルピークス峰さんのガイドで摩利支天、富士見、大黒などなど何度か訪れた事があります。(同僚のボーダーと乗鞍BCに行く - ワンゲル部の記録長さん)

でも岐阜側はまだ滑っていなかったなぁ…と思い猫岳を更に深堀りしてみたところ、なんと数々の素敵な景色の写真とパウダーな雪質情報が出てくるではないですか!一気にテンションが上がりました。

因みにこの週末は土曜日から日曜日のお昼位まで高気圧に覆われて快晴微風な予報です。

ということで、早速単独で行ってみる事にしました。

◾️今回のコース(2/14 sun)

07:30 久手牧場 出発 ※第三尾根を行く

10:30 夫婦松 ※乗鞍スカイラインと合流

12:30 大崩山との分岐 ※今回は猫岳直登コース

14:00〜14:20 猫岳 ※絶景にうっとり

16:30 久手牧場 到着 ※バテバテです💦

※コースタイムは恐ろしくノロいので参考になりません笑笑。

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コースマップ

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平湯の先の久手牧場というところから入ります。

調べてみると、まず駐車場がありません。近くに五色ヶ原の森という施設がありますが、残念ながら冬期はお休みのようです。なので道路脇の待避所スペースを活用される方が多いようですね。コンディションの良い週末などは駐車の列が出来るようです。幸い今回は自分入れて3台のみでしたので、かなり空いている方だったと思います。

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片側1車線道路の脇にある待避所スペース。チェーン脱着作業や休憩、除雪車の待避などの利用目的と思われますので、ひっそり停めます。

序盤はひたすら森の中を行く

標高1,360mよりスタート。最初の休憩地である「夫婦松」まで、良い感じの牧場脇のコースをゆっくり登って行きます。猫岳ピークハント13時半を目標にしました。

f:id:uccari8:20210216020614j:imageしばらく、のんびりとした斜面を登ります。青い空に飛行機雲の定番構図w。
f:id:uccari8:20210216020557j:image途中このような木の枝が支えている風の雪の塊をいくつも見つけました。どういう仕組みでこうなるのだろう?
f:id:uccari8:20210216020535j:image緩やかですが、つづら折れの道を横切るように直登気味に進む感じなので、何気にトレースも凸凹しており、やや足元不安定な感じです。
f:id:uccari8:20210216020604j:image下の方は、表面がクラストした雪でした。降雪から数日は経過してそうなのでイマイチかもしれませんが、上の方のフワフワ雪に期待。
f:id:uccari8:20210216020543j:image暫くすると、槍が見えました!でものんびりし過ぎて次のチェックポイントである夫婦松まで3時間もかかってしまいました。この間、すれ違った登山者はスノーシューの方1名、先行するスキーヤーが4-5名でした。人気の山のようですが流石にこのご時世ですので少な目です。

夫婦松で一旦開け、また森の中へ

夫婦松は、乗鞍スカイラインの平湯側にあるポイントで、そういえば夏に自転車で来た事がありました。無積雪期は単なる道路脇の場所ですが、雪景色となると随分と印象が変わるなぁと思いました。

f:id:uccari8:20210216020600j:image風速計が設置されていました。全然回っていません。無風です。少し汗ばむ陽気です。
f:id:uccari8:20210216020617j:imageうさぎちゃんの足跡でしょうか?

f:id:uccari8:20210216085004j:imageこれは??

ここはアニマルトラッキングの宝庫です。様々な動物達の足跡が見られました。
f:id:uccari8:20210216020607j:imageここでフラットな道も終わります。乗鞍スカイラインを後にし、トレースは再び森の中へ入ります。

大崩山経由で行くか直接猫岳行くか?

夫婦松から乗鞍スカイラインのカーブのへりを段々畑の段差を繋ぐ感じで進みますので、道路に乗り上げるところでどうしても勾配が増してしまいます。苦手なキックターンを連発してクリアする必要がありました。
f:id:uccari8:20210216020546j:imageようやく乗鞍スカイライン上の大崩山への尾根取り付き地点まで着きました。大崩山方面へは写真の左側へトレースが伸びていました。だいぶ時間も経ってしまいましたので大崩山は諦め、このまま乗鞍スカイラインを歩き猫まっしぐらで直進する事にしました。
f:id:uccari8:20210216020620j:imageスノーボールがコロコロと転がっています。木の枝から雪の塊が落ちて斜面で転がりますが、重めの雪の為、雪がロールケーキみたいに巻き巻きになっていました。
f:id:uccari8:20210216020611j:imageいよいよ猫岳の尾根筋に取り付きます。滑走に適した斜面の左側を登る感じです。あとでのお楽しみ斜面ですね。
f:id:uccari8:20210216020538j:imageただ、このように岩もゴロゴロしており滑走には注意が必要でした。
f:id:uccari8:20210216020554j:imageようやく大崩山と猫岳の間のコルが見えてきました。プチモンスターがお出迎えです。雪質も変わり、だいぶフカフカしてきました。
f:id:uccari8:20210216090415j:imageそして猫岳への最後の直登斜面。テカテカ&カリカリ感出てますが、思ったほどアイスバーンでも無く良い感じ。ここで既に目標の13時半を回ってしまいタイムアウトとなりました。14-15時辺りから霧の予報もあり撤退か悩みましたが、風も穏やかな為、14時登頂16時下山にスケジュール変更して猫岳登頂を目指す事にしました。

猫岳登頂、そして足はパンパンで終わっている…

そして遂に14時ジャストに猫岳ピークハントしました。2,581m、スタート地点からの標高差は1,221mとまぁまぁ疲れるコースでした。

f:id:uccari8:20210216091228j:image吹きっ晒しのピークには道標も無く殺風景です。足はパンパン。果たして無事滑り降りる事ができるのだろうか?

f:id:uccari8:20210216091614j:image乗鞍岳の核心部が目の前に飛び込んできました。絶景です。
f:id:uccari8:20210216091850j:image北アルプスも一望できます。しばしうっとり…

f:id:uccari8:20210216092302j:imageですが、予報通り雲が出てきました。ヤバい、急がねば。。

f:id:uccari8:20210216092212j:imageシールを剥がし滑走準備に取り掛かります。板の裏には雪がこびりついていました。どうりで歩きづらかった訳です。

f:id:uccari8:20210216092511j:imageドロップイン!ひゃー、やっぱり思ったほどカリカリ斜面では無くターンもそれなり??
f:id:uccari8:20210216092514j:image先程のコルから少し下ったところで見上げると、霧はそれ程でも無く…ホッと一息ですが、しかし天気は下り坂のハズ。下山を急ぎます。

f:id:uccari8:20210216195635j:image乗鞍スカイラインから再び樹林帯に入りツリーランとは言い難いコースに入ります。見通しの効きづらいごちゃごちゃした森の中では狭い木々の合間をすり抜けるのにはちょっとした度胸も必要で、辛うじて滑りおりているという感じになってしまいました。この頃は足はもう完全に終わっており、ただただ苦行を強いられている感じでした。
f:id:uccari8:20210216195639j:imageラスト第三尾根まで戻ってくるとこんなサービスゲレンデが!ターンを決められるやや幅広なコースが現れました。
f:id:uccari8:20210216195644j:imageだいぶ食い散らかされた斜面。。この土日はお天気だったので、しょうがないですよね。

f:id:uccari8:20210216200912j:imageという訳で戻ってきました。今回途中でお見かけした方々は合計6名くらいですかね💦静かな雪山を堪能できました。

山は逃げませんが、年々体力は落ちてくる

今回もガソリン満タン&飲食物と携帯トイレ持参で車中泊しましたので、昨年4月の緊急事態宣言直前に白馬の栂池でBCスキーした時(小蓮華山BC〜ほぼ船越ノ頭から - ワンゲル部の記録長さん)と同じくらい途中でお店などに立ち寄る事もなく、温泉に浸かることもなく、ただ淡々と山スキーを楽しむ旅になりました。

経済活動の事を思えば、現地でお金を使った方がいいのでしょうし、とはいえ主要都市中心の2回目の緊急事態宣言下、三密を自ら招くのもどうかと思うし、でも一年で一番雪の美しいこの時期の山にも登りたいし…みたいな複雑な気持ちです。

山は逃げませんので、無理する必要は全く無いのですが、体力は年々落ちているとも感じます。一日も早くまた行きたい時に自由に山に行けるような環境が整う事を願っております。

スキーギアのメンテ(板の滑走面とかシール)などなど

先日中古で購入したアトミック板(中古スキー板三昧 Atomic Backland 95 (16/17)編 - ワンゲル部の記録長さん)ですが、早速非圧雪斜面でガンガン滑ってソールをキズだらけにしてしまいました。

f:id:uccari8:20210110133254j:imageうぇい!パウダーだぜ!

しかし、調子こいて滑っているところはブッシュ出まくり斜面な訳で…
f:id:uccari8:20210110133250j:imageブッシュしっかり視認できます。

まぁ明らかにこんな状況たったのですが、パウダー欲に負けました。。

f:id:uccari8:20210110134816j:image勿論ちゃんと「完全自己責任」と注意喚起されています。

滑走面のケバ立ちって何よ?

どうせバックカントリーに出たら板はキズモノになる訳だし、中古だし問題は無いのですが。。。!?むーっ、確か数年前にソールリペア用のキャンドル買って試してみたよなぁ…(GALLIUM(ガリウム)REPAIR CANDLE(リペア キャンドル)を試す - ワンゲル部の記録長さん)

という事で1月の三連休は在宅モードで時間もある事だし、わざわざ面倒な事をしたい虫が騒ぎまして、ちょこっとだけ作業してみる事にしました。

f:id:uccari8:20210110135928j:imageこんな傷がそこかしこに…

で、エグれの目立つ2箇所を何も考えずに当時と同じようにキャンドル垂らしてサンドペーパーでサンディングしました。

で、片方の板が終わった時に、はたと気づきました。妙にホットワックスのノリが悪いというかムラムラに染みているような。。

嫌な予感がして未だ作業をしていない板と交互に指で滑走面をスリスリしてみました。すると何と滑らかさはサンディングした方がむしろ悪く、指に引っかかりを覚えます。

f:id:uccari8:20210110142405j:imageおやまぁ、サンディングした方(左)は光沢も失われてしまっています。(ワックスは剥がしてあります)

どうも調べていると「ケバ立ち」という現象のようですね💦

プロのチューンナップはサンディング加工せずに済むならストーン加工で…と書いてありました。。

仕方無いので、ステンレスのスクレイパーで滑走面をスゥーっとなぞってケバ取りしてみました。

f:id:uccari8:20210110145130j:imageなんだ??このワタボコリみたいなのは?軽く擦っただけなのに。

やってみて、たぶん先程よりは指でなぞった際の感触が良いです。ですがストラクチャーが消えるほど削れる訳でも無く、所詮手作業では滑走面を均一に仕上げる事は難しそうですね。

結論プロショップにチューンナップに出せば良い話なのでしょうが、あまりコストをかけたくなく、このあたりで終わらせて再度ホットワックスをかけました。

f:id:uccari8:20210110150418j:image結局、左右両方ともキズキズなので、どっちもどっち??

あとはエッジこそしっかり磨くべきなのでしょうが、引っ掛かりを取る程度でやめました。面倒な作業を始めた割には、素人作業と道具の限界を感じ、またどうせラフな使い方をするんだし…との思いからあっさりこの辺で引く事にしました。

この機会にシール(クライミングスキン)のトリミングもやっておきます

また、今回はK2 coomback114用のシールも新調しました。

f:id:uccari8:20210110152034j:image専用品はやはり良い。

なので、それまで使っていたblackdiamondのナイロンシールをAtomic blackland95用に改めてトリミングして使う事にしました。

でもcoombackは177cmでbackland95の173cmより4cmほど長いです。案の定テールのフックを一番短くしてもユルユルでした。なのでトップ側を少し切る事にしました。

  1. 再度トリミングするので、予めベタ付くグルーを剥がし新しいグルーを圧着しておきます。端はカットするので多少グルーが外にはみ出てもオッケーです。f:id:uccari8:20210110154826j:image
  2. トップはティップループを再利用する事にしました。タッピングビスは固定時に折っちゃってあるので基本再利用出来ないのですが、そこは無理やり…f:id:uccari8:20210110160346j:image
  3. テールのストラップ部分はフックのかかる箇所を4番目の穴にしました。f:id:uccari8:20210110160433j:image
  4. 結局3cmほど長さを短くしました。色々とカットして完成です。coombackでは左右の長さが1cmほど違っていたり、またトップ側の幅が1cmほど足りなかったりしたのですが、backland95用に再トリミングする事で同時に解消できました。f:id:uccari8:20210110160455j:image

coombackの140-114-118はbackland95の130-95-119をだいたいカバーできました。

f:id:uccari8:20210110161519j:imageこんなに全体をカバーしなくても良いのでしょうが…グライド性は悪そうですね…

ナイロン製という事もあり重く嵩張ります。。

f:id:uccari8:20210110162906j:image板が増えればシールも増える…

気付けばシールは4種類になりました笑笑。

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尚、こちらは先輩のwayback用に代理購入したelan lhotse 170cm用のシールです。モンタナ製のモヘアミックスになるのですが、20年以上前からテレマークスキーをしている先輩にとっては嬉しいブランドだそうです。

 

さて、春にはこのbackland95とblackdiamond(アセンション)スキンの組み合わせで最高のザラメを登り、そしてかっ飛ばしたいと思います。

お正月は丹沢塔ノ岳でナイトハイク

1月2日に丹沢の大倉尾根から塔ノ岳へナイトハイクに出かけました。以前ナイトハイクという山の楽しみ方を山仲間から教わった事を思い出し、今回決行してみた次第です。

参考 : ナイトハイク - ワンゲル部の記録長さん

f:id:uccari8:20210103014503j:image花立あたりで空が白み始めました。秦野の夜景が綺麗でした。

大倉尾根は登山道がとても綺麗に整備されているので視界のきかない夜でも比較的安全に登山が出来ます。また誰かしらに出会う確率も高い山なので道迷いの心配も少ないと思います。実際今回もコロナ禍で、元旦を外した2日で、しかも夜中でしたが、夜明け前の登りで数組のパーティーと出会いました。大倉尾根はバカ尾根などと揶揄されがちですが、根強い人気のコースです。

◾️今回のコース

  2:50 大倉バス停出発

  3:50 見晴茶屋

  4:40 駒止茶屋

  5:15 堀山の家

  6:15 花立山

  6:50 〜 8:00 塔ノ岳山頂

12:00 大倉バス停到着

f:id:uccari8:20210103020627j:image巷ではあまりにも有名な大倉尾根(バカ尾根)のコースを自作マップに起こしました…高低差は約1,200mと意外にタフな山道です。

快晴無風という好条件に恵まれて

f:id:uccari8:20210103021425j:image大倉バス停から舗装路を10分ほど進み、いよいよ山道に入ります。塔ノ岳まで6.4km、真っ暗闇の登山道をヘッドランプの灯を頼りに歩きます。
f:id:uccari8:20210103021140j:image夜明け前の駒止茶屋。気温は氷点下ですが、風が無い為、あまり寒くありません。
f:id:uccari8:20210103021017j:imageゆっくり4時間かけてようやく塔ノ岳山頂に着きました。何とか日の出前に到着です。
f:id:uccari8:20210103021014j:image6:53 フラッシュです。あぶね〜ギリギリでした。途中のんびりし過ぎました。キリッとした寒さの中にほのかな暖かみを感じ始めます。太陽は偉大です。
f:id:uccari8:20210103021130j:image西の空には満月から少し欠けた月が輝いていました。月と富士山とのコラボレーションが美しいですね。
f:id:uccari8:20210103021136j:image相模湾を一望…素晴らしい展望です。

ナイトハイクは夜景や山頂で迎えるご来光、朝焼けに赤く染まった景色など人々を魅了する要素が盛り沢山です。

登山道としての大倉尾根の歴史は古い

自分が最初に大倉尾根を歩いたのは高校生の時でした。今から30年以上も前の話です。その時は下りで使用しましたが、既に花立付近で階段の整備をしていたのを記憶しています。

f:id:uccari8:20210103021125j:image今では階段や木道の整備が、かなりキッチリされている印象です。

ただ大倉尾根は、それよりも遥か昔…今から60年以上も前に運行を開始した小田急「丹沢号」という電車によって多くの登山客を迎え入れていたようです。土曜の夜などに運行していたようなので、山麓の駅(渋沢とか秦野とか)から山に入ってすぐの宿は岳人達のベース基地だったと思われます。冒頭の地図で🟡で記した茶屋などは今でこそ空き家状態ですが、きっとかつてのフォークソング世代の岳人達が集い、愛の歌を奏で、大賑わいだったに違いありません…!??(すみません…先輩の受け売りで勝手な想像です笑笑)
f:id:uccari8:20210103021133j:image見晴茶屋まで戻ってきました。ここも宿泊費可能です。
f:id:uccari8:20210103021122j:imageまさに見晴良好な好立地。

今回ナイトハイクにフォーカスして大倉尾根を自分なりに見つめ直してみました。そもそも真冬のこの時期にナイトハイク出来るって貴重ですよね。また夜行からの登山を受け入れるだけの懐深い山であるという点も素晴らしいと思いました。

過去の歴史に思いを馳せながら素晴らしい景色を満喫できた山旅でした。

冬山の魅力を振り返る

冬至も過ぎ、いよいよ今年もあと1週間となりました。2020年は色々厳しい年で、特にコロナ禍における不安を抱えてながら日々過ごされた方も多かったと思います。

外出も自粛がちな日々が続き、元来アウトドア好きの自分にとっても正に我慢の年であったと思います。

そんな中、夏山(夏山の魅力を振り返る - ワンゲル部の記録長さん)、秋山(秋山の魅力を振り返る - ワンゲル部の記録長さん)について過去振り返ってきた経緯がありますが、今回は過去の冬山写真を中心にその魅力を自宅で振り返り、思い出を反すうしてみたいと思います。(要するに妄想登山w)

冬山と言えば雪山。なので雪山メインでお届けしたいと思います。

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20121129_北八ヶ岳

最初に行った冬の雪山らしい雪山がこの時です。突然の降雪に辺りが一気に真っ白になりました。ただ、それもすぅ〜っと過ぎ去り、やがて雪雲の隙間から晴れ間がのぞき出したという不思議な光景の写真です。

高校のワンゲル部では冬山は丹沢檜洞丸の登山でした。OBになってからもやはり丹沢の大室山だったりと丹沢メインで活動していました。

なのでこれまで冬山は丹沢以外登った事が無く、また雪山といえば専ら春山での経験でしたので、特に厳冬期の他エリアの山に踏み込む事にはかなりの勇気が要りました。

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20130320_八ヶ岳硫黄岳から赤岳を望む

ただ山仲間の影響もあり徐々に雪山にハマり、次にチャレンジしたのが八ヶ岳の硫黄岳になります。強風吹き荒れる中、まだ冬靴も無い頃なので無茶しました。初ピッケルもこの頃です。

冬山の強風が作り出す様々な光景

冬山の魅力に強風が作り出す独特の景色があります。

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20131208_西穂高岳01

そのひとつにシュカブラ(風紋)があります。波模様が不思議な景観を生み出します。

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20150222_谷川岳01

谷川岳で見たものはスケールが大きく、豪雪地帯ならではの景色に出会えました。

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20131208_西穂高岳02

また風が作り出す滝雲も圧巻でした。西穂は岐阜側から強風が吹き付けるためこのような景色が見られることがあります。

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20131208_西穂高岳03

雪煙が舞い上がり樹氷も形作られ、自然の厳しさを目の当たりにします。肌の露出も厳しい中、何とも言えない思いに浸れます。

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20131231_八ヶ岳天狗岳

こちらは飛雪の向こうに彩雲が光る一枚です。この時期の天狗岳は日帰りで行ける雪山で、一時期年末の恒例行事のように登っていました。

氷点下が作り出す氷の造形

また冬と言えば、氷の造形も美しいです。

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20150104_丹沢菰釣山01

丹沢の菰釣山までのアプローチの沢で見つけたサメのような氷の造形物。

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20150104_丹沢菰釣山02

そして氷の芋虫??どうやったらこんな形になるのだろうか?

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20150104_丹沢菰釣山03

まるで水の流れが一瞬で凍り付いたような湧き上がる氷。クリスタルのような美しさがありますね。

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20170128_八ヶ岳赤岳

赤岳天望荘の氷柱です。見事です。

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20180115_湯の丸

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20180120_万座温泉

霧氷も幻想的ですね。冬山なら常に発生する現象というわけでもないので、一面びっしりと霧氷が広がる風景に出会えたらラッキーです。

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20150222_谷川岳02

エビのしっぽ??というよりはモリモリ盛り上がった雲のような氷です。これも霧氷の一種で風上に向かって羽毛状に成長します。

厳冬期の岩と氷の殿堂

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20131208_西穂高岳04(独標)

西穂の独標は最初に岩と氷のミックスを登ったところです。

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20131208_西穂高岳05(前穂方面)

今の技術では決して行けない方面。。西穂独標から眺めるだけです。

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20141228_八ヶ岳天狗岳(西天狗岳

晴天率も高い八ヶ岳。晴れの日の雪山は最高に気持ちいいです。

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20180204_神楽ヶ峰から苗場山を望む

バックカントリースキーの聖地「かぐらスキー場」から神楽ヶ峰までのハイクで見たテーブルマウンテン苗場山です。冬は雪に閉ざされ初冬のひと時しか登れないと聞いた事があります。

尚、ここかぐらはトップシーズンでも天気が良いと比較的安全に滑る事ができます。中盤からのツリーランなど変化に富んだ地形を一気に楽しむことができます。

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20180115_湯の丸山から浅間山を望む

雪山の独立峰は山頂がひと際白く輝く美しい姿です。浅間山は特に白く輝いて見える事があります。周りの山に雪がない事が多く、下界から見上げた時の真っ白な印象は強烈なものがあります。

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20150104_丹沢菰釣山より富士山を望む

ラストは富士山です。冬富士に登る気は起きませんが、眺めるのは大好きです。山頂付近の爆風が容易に想像できます。。

太陽がつくる景色

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20170318_かぐらスキー場

ハロが見られました。天気の下り坂の時の現象です。

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20170218_かぐらスキー場

また午後のスキー場ではお手軽に西日で逆光になる木々の美しい枝っぷりを見る事ができます。

低山でも魅力たっぷりの冬山

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20150211_入笠山

入笠山は手軽にスノーシューハイクができます。アニマルトラッキングなど楽しいアクティビティがいっぱいです。

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20170115_丹沢塔ノ岳

お正月間もない丹沢塔ノ岳で見た赤い実のなる木です。野バラでしょうか?トゲがありますね。

 

最近のウインタースポーツは冬山登山というよりはスキーに活動のメインが移りつつあります。スキーでもバックカントリーならば更に厳しくも美しい自然と対峙する事ができます。しかし同時に危険も伴います。新雪に埋まったり雪崩に遭遇したり、滑落したり、低体温で動けなくなったり、、様々なリスクが冬山には潜みます。ですが、それらをゆとりを持って上手に回避できた時、素晴らしい景観を目の当たりにすることでしょう。冬山の…特に雪山の魅力はそれに尽きるのでは無いでしょうか?

 

体力があるうちにまだ出会えていない冬山の景色を追い求めたいものです。。あくまでも安全第一にですが。

 

春山の魅力を振り返る - ワンゲル部の記録長さん

夏山の魅力を振り返る - ワンゲル部の記録長さん

秋山の魅力を振り返る - ワンゲル部の記録長さん

中古スキー板三昧 Atomic Backland 95 (16/17)編

中古品を買う事が好きです。まぁ古着をカッコよく着こなすとかそういう粋な感じでは無く、基本趣味のギアの買い増しやカスタマイズ用です。商品の経年劣化や耐久性などとの「にらめっこ」は自己満足に浸れる至福のひとときです。

f:id:uccari8:20201222221702j:imageで、中古スキー板の話です。

Atomic Backland 95の中古モデルを買う

それはさておき、今回は通算6本目となるスキー板を買ったお話です。2016/17モデルのAtomic Backland 95 173cm になります。

f:id:uccari8:20201222134422j:imageUltra Light Woodcore+Step Down Sidewall & Carbon Backboneとやらで、軽量かつ高剛性で楽にハイクでき&雪質拘らず滑走性能か高いって事のようです。

なんか15/16からこのモデルのようですね。Atomic板は初めてですがこの時代のグラフィックはめちゃくちゃカッコいいと思います。

ディメンションは130-95-119 radius18.9m。トップ側15%がロッカーしているオールマウンテンロッカー形状も相まってパウダーだけで無くゲレンデやハードパックな斜面でもヘッチャラというのがウリらしい。

f:id:uccari8:20201222151236j:imageセンターはややキャンバーです。K2のオールテレインロッカーと違いテールもプチロッカーしてます。

既にスキー板は5本ありますが、センター90mm台のものを欲しくて。。これで85、86、95、102、114、123mmが揃いました…

f:id:uccari8:20201222141531j:image滑走面も綺麗です。

f:id:uccari8:20201222185307j:imageトップシートの傷も少なく、前のオーナーさんに感謝です。

まぁ、先日先輩がK2 Wayback 82という超軽量板を買った事(先輩のお遣いで旧モデルのK2 Wayback 82 ECOre 17/18を買いに - ワンゲル部の記録長さん)に触発されて…というのは言うまでもなく、、です。

バックカントリー軽量板は色々ありますが、WaybackかBacklandのどちらかで滑ってみたいと思っていたので、今回良い板に出会えて嬉しいです。

で、いつもの計量です。

f:id:uccari8:20201222135451j:image1,629g…おぉ。最近の最軽量板よりはちょっと重いかな。

先輩のWayback 82の1,323gよりは300g強重いようですが、今まで春スキーに使っていたセンター86mmのzuma eclipseの1,741gと比較して100gちょい軽いといったところです。

Backland 95の系譜を調べてみる

Atomicの板を調べていて…なるほど、このBackland 95はDrifterの後継機だったんですね。基本コンセプトそのままに正当進化している感じです。

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参照 Another SKI : AnotherSki スキー試乗レポートまとめ

各年代のスキー板が一目で分かるサイト。モノによってはレビューも見られます。

ずっと同じサイズですね。16/17モデルまでのゴチャゴチャ感のあるグラフィックが好きですが、翌年の17/18モデルからすごくシンプルなデザインになりました。しかも更なる軽量化がなされ完全な山スキー用にフルモデルチェンジされたもようです。

因みに最新のBackland 95 20/21モデル

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ショップのサイト参照

…(前略)…1,370g(177cm)/片側)。更に、船底の様なロッカー形状であるHRZN Tech が採用されておりパウダーでの高い浮力とハイクアップ時の抵抗を減少させる工夫がなされている…(後略)…

17/18モデルから現在の形にモデルチェンジしたのが分かります。となると山もゲレンデも楽しめる16/17モデルは、気に入ればとてもお買い得といえるのではないでしょうか?

ビンディング穴の空け直しも中古板ならでは

中古板の場合ビンディングの取り付けに気を遣います。今回の板はG3 IONの穴が空いてましたので穴位置が重ならないようセンターから20mmセットバックする必要がありました。この辺は超感覚で適当です笑笑。

f:id:uccari8:20201223005059j:image穴位置関係図。赤が元々のG3 IONの位置で青が所有するDynafit speed turn2.0の位置です。

穴を空け直した時点で更に板の価値は下がるし、この後インビス加工もするので、もう売れない商品(=自分専用)となります。でも中古なのであまり気になりません。

f:id:uccari8:20201223010214j:image先日購入したスキーブーツAtomic Waymaker Carbon130でちょっと踏んでみた。

板を踏んだ感じ何だかとてもしっくりきました。ただ実際に滑ってみてどうかですね。

連日の大雪で各地のスキー場もオープンラッシュです。時間の合間を見て滑りに行きたいと思います。

中古市場に合った「思い出カタログ情報」や「モデルチェンジの過程情報」をもっと気軽に閲覧したい

話は中古品ネタに戻りますが、中古マニアにとって当時のスペックやレビューなどの情報は貴重です。過去商品って意外とスペックやレビューの情報がWebから消えてしまっていたりするので、少しでも気に入ると買ってみて忘れないようブログにメモっておく癖がついてしまいました。。

C2Cと言われる個人間マーケットが成熟した昨今、ライブコマースなどインフルエンサーが活躍する売る側のプラットフォームに注目が集まりがちですが、落ち着いてじっくりプロダクトの進化の過程を自分で調べて想像してみる…そんな購入側のアナログな嗜みをサポートしてくれるようなサービスもあったら良いなぁとか思います。マニアな店長が熱弁する店に行く…みたいな感じですかね。。凄いニッチかもしれませんが笑笑。

冬の美ヶ原の魅力を山トイレ改革の視点から語る

ところで、登山におけるトイレのあり方改革を進めている携帯トイレ社長と相変わらず山トイレ視察に出掛けています。

今回訪れたのは長野県松本市内から15kmほど離れた「三城(さんじろ)いこいの広場」という所になります。

f:id:uccari8:20201221003247j:image松本市内からあっという間に到着〜♪

美ヶ原の登山口「三城」の存在を知る

途中ワイナリーを通過し、山道を少し走るとすぐに到着しました。標高は約1,420m。ここ三城は、美ヶ原の玄関口なんですねぇ。

美ヶ原と言えば車で簡単に行ける百名山の一つになります。王ヶ頭(おうがとう:2,034m)や、とりわけ王ヶ鼻(おうがはな:2,008m)からは北アルプスの眺望が素晴らしい事で有名ですが、三城からは高低差約600m、2〜3時間で登る事ができるようです。意外に便利な立地にびっくりです。

f:id:uccari8:20201221003343j:image振り返ると王ヶ頭の鉄塔がクッキリと見えました。

長らく登山活動をしていますが、美ヶ原ってどうも馴染みが薄かった…というか、ビーナスラインのついでみたいなイメージがあって、知っているようで知らない山でした。

同行したガイドさんによると、美ヶ原の入り口は大きく、

  1. 一番有名なビーナスライン側(山本小屋)から入るコースと、
  2. 今回訪れた松本市から近いアザレアラインの三城いこいの広場から王ヶ頭へ直登するコースと、
  3. そして、美ヶ原公園沖線(県道62号)の美ヶ原自然保護センターから入るのと、

3つあるそうです。圧倒的に1.のイメージが強く、2.と3.は正直今回初めて知りました。

f:id:uccari8:20201221003619j:image三城には立派なトイレがあります。

早速三城のトイレを視察して参ります。しかし12月の三城いこいの広場は既に営業しておりませんでした。

ホームページ情報によると、「冬季(11月下旬~4月中旬)は閉鎖」とあります。これは県の条例の関係らしいです。売店やレストランのみならずトイレも閉鎖です。。

f:id:uccari8:20201221003942j:imageトイレ入れませーん。

勿論駐車場も入れません。。

f:id:uccari8:20201221004303j:image三角コーンやバーで簡易ゲートが作られており、車は入場できません。

冬季閉鎖でない通常期間も無料駐車場は夜間閉鎖の為、夜通し駐車するには有料駐車場の利用が必要との事です。

三城の豊かな自然を考えれば、冬季閉鎖中となっているこの一帯は、勝手にトイレをその辺でする訳にはいきません。またその期間、当然管理人もいないので、冬の登山口としてはなかなか厳しい事情もありそうです。

※実際ここのトイレを含め通常期間だけでも「汚水・汚物の処理やトイレの管理運営」には大変なコストがかかっているそうです。

さて、冬季閉鎖中の三城は冬のアクティビティの基地になり得るか

まず、スポット的にでもトイレがあれば冬のイベント事にも対応しうると思われます。また、し尿処理方法も限られると思います。自然に汚水が流れたり臭いの出るトイレでは大変にマズいので、

  • し尿を地下浸透させない処理が必要
  • 臭いを抑えながら衛生的に固めて回収できる事
  • 冬季閉鎖中でも電気水道に頼る事なく運用可能な事

などを考えると、一時的であれば簡易携帯トイレブースか、あとは携帯トイレを持参してもらう事などが対策として考えられます。あとはどこで携帯トイレを買ってもらうか…ですね。

withコロナだからこそ、新しい美ヶ原のコンテンツを推し出したい

こんな時代だからこそ、美ヶ原の、とりわけ冬の魅力についてはアピール力が光ります。

それは、

  • 全体的に山小屋の宿泊人数が制限される問題により、北アなどから日帰り可能なこのエリアにまで登山客が流れている現状。
  • 修学旅行の新しい形としての学習課外活動の拠点としての注目度もアップしている。
  • もともと北アルプス雄大な眺望をはじめとして、雲海や星空観賞など目玉が沢山ある。

などの理由によります。

何となくですが、前日訪れた乗鞍高原と被る状況もありそうです。

f:id:uccari8:20201221014219j:image前日は乗鞍高原に宿泊。ここでは「携帯トイレ」→「携帯トイレブース」→「環境配慮薬剤方式トイレブース」→「肥料化:トレハナのブランド化」に続き、現在は「ミミズによるトイレ処理後物の土作り」にチャレンジ中です。でもこの寒さが課題だったりして…

参照:岳都・松本 山岳フォーラム2017開催です! - ワンゲル部の記録長さん

ただ美ヶ原の場合は、その場所にたどり着く導線(アプローチ方法)の認識に大きな課題を感じました。

今年はコロナを取り巻く環境の中、仕事柄色々な観光資源の見直しについて助成金を駆使しながら計画を進める事が多かったです。

そこには以前のようなショップや特産品開発などで人を集めるコンテンツではなく、

  1. ツアー自体の質を高める事で国内旅の価値を見直し顧客単価アップも図れる事。
  2. トイレなどのインフラ整備や感染拡大防止に努められる事。
  3. 子供達の成長と共に身近な学習プランを組み込んでいける事。
  4. やはり三密を避けられる野外での活動などを重視できる事。
  5. 以上を持続可能な形で実現できる事…SDGs的な考えですね。

このあたりに注目が集まっているようです。

f:id:uccari8:20201221013012j:imageiPhoneのズームで撮った粗々写真の王ヶ頭山頂の鉄塔と美ヶ原高原王ヶ頭ホテル。

今年はようやく雪がまとまって降り、真っ白な王ヶ頭を見上げる事ができました。大人気の王ヶ頭ホテルの宿泊は相変わらず満室がちで、予約が取れにくい状況が続いているとの事です。

今後は冬の登山コンテンツにも注目が高まる中、比較的安全に登山できる美ヶ原は益々注目が集まると思います。

その時、イベントが、トイレが、新生活様式が、どれだけスムーズに流せるかは、地元の方々と行政と我々のような業者との座組にかかっていると感じました。

f:id:uccari8:20201221021525j:image夕陽も綺麗な三城。

いいぞ美ヶ原。もうちょっと勉強してみようかと思います。