9月に入り朝晩など少しはうだるような暑さも落ち着きを見せてきました。今日は今まで行った秋山の写真を整理しながら、まだこのブログに紹介していない写真を中心に9月10月の山の魅力を振り返ってみます。
定番の紅葉を振り返ってみます
秋といえば紅葉ですが、山で最高の紅葉の景色に出会うのはなかなか難しいです。
- 葉が色づくタイミング、紅葉の規模
- 天気や光の差し加減
などで思ったほど色合いが出ていなかったなどはよくあることです。その中でも記憶に残る見事な紅葉は、2015年9月下旬に行った北アルプスの岳沢です。
特に黄色が綺麗でした。重太郎新道から前穂高に向かう道中もずっと黄色の世界でした。
水面に漂う落ち葉もまた美しいですね。
その前の年の9月下旬に行った北アルプスの涸沢も紅葉は綺麗でしたが、ど定番の涸沢紅葉の見ごろの時期には未だでしたので部分的に綺麗だった記憶です。ナナカマドもいまいちな色合いで中々写真映えしませんでしたが。
北アルプスの涸沢の紅葉は年によっても前後するとは思いますが、9月末~10月初旬が見ごろなのでしょうかね。毎回ちょうどその時期をはずれて前後に行っているものですからなかなか紅葉の涸沢に出会え切れていません。尚、紅葉時期を過ぎてしまうとこのように赤色が茶色になってしまいます。
逆に低山でしたら10月でもまだまだ紅葉の時期には早かったりします。昨年訪れた西沢渓谷は紅葉の人気スポットですが、この時はまだ紅葉には早かったようです。ただ一部だけでしたが綺麗な紅葉を見ることができました。
空気が澄んできて夜や朝の景色も素晴らしいです。薄っすら雪をまとうのもこの頃の魅力です
キリっとした空気の中の山も好きです。富士山の山終いの9月中旬にスバルライン五合目から夜に撮った写真です。
また夜と言えば、涸沢の秋の名物「テント村」の明かりも綺麗ですね。
夜中に少し雪化粧しました。翌朝は少しだけ山が焼けてくれました。
そして雪化粧といえば、昨年の十石山から見た乗鞍岳も雪をまとっていました。この時期ならではの景色です。
高い空といわし雲が秋を感じさせます
夏の積乱雲から突き抜けるような空や巻積雲に様変わりする空に秋を感じます。
その他、実りの秋だったりいろいろ
最後は、実りの秋やその他いろいろです。
こちらは屋久島で見たヤクシマザルです。
おなか一杯で、食後の毛づくろいでしょうか?
また晩秋は荒涼感も増してくるイメージですが、9月の富士山頂は既に荒涼感がありました。火山ならではの景色ですかね。
枯れ木も荒涼感を増すアイテムです。秋の終わりを醸し出します。
苔むす森にポツンと紅葉。
いかがでしたでしょうか?日本には山をはじめとした豊かな自然があり、そして四季があります。これらは時折僕らに想像以上の感動の姿をのぞかせてくれます。特に秋は様々な色で湧きかえる時期でもあり、見るものの心を奪ってくれます。
今回過去の秋山の写真を整理していて率直に感じた事は、まだまだその感動を撮り切れていないという事でした。冒頭にも秋の紅葉の時期を合わせるのは難しいと書きましたが、ほんの一瞬でも時期とタイミングに恵まれた秋の景色に出会えれば幸せかもしれません。
今年も懲りずに「秋の色」を求めて山に入りたいと思います。