ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

夏山の魅力を振り返る

この夏は再び外出自粛ムードとなり、山小屋においても大変に慎重な営業を強いられている事と思います。そこで、あれやこれやと過去写真を漁りながら自宅で夏山の妄想にふける事にしました。

以前"秋山の魅力を振り返る - ワンゲル部の記録長さん"にて紹介しました秋山写真に続き、今回もこのブログでまだ掲載していない夏山写真を中心にアップしていきたいと思います。

 

夏山と言えば、ダイナミックな山並み

夏山で僕がとりわけ好きなのは、高度感溢れるダイナミックな山並みです。

f:id:uccari8:20200803225420j:image2016.08 針ノ木岳〜スバリ岳

これは北アルプス針ノ木周遊コースを回った際に圧倒されたスバリ岳の登りです。バックに剱岳がどっしりと構えているのが好きな構図です。
f:id:uccari8:20200803225431j:image2016.08 スバリ岳

スバリ岳山頂からのパノラマは素晴らしかったです。

続いてこちらも北アルプスの雲ノ平から双六小屋まで1日で長丁場を歩いた際の写真です。

f:id:uccari8:20200803225416j:image2013.07 ワリモ分岐から槍ヶ岳を望む

ワリモ分岐に差し掛かった時、槍ヶ岳が突如現れ歓喜しました。ワリモ岳は非常に痩せた岩稜帯で道も間違いやすく、通過にヒヤヒヤした思い出です。
f:id:uccari8:20200803225426j:image2014.08 槍ヶ岳 小槍

こちらは槍ヶ岳の山頂に向かう途中の小槍です。高度感満載です。
f:id:uccari8:20200803225352j:image2018.07 燕岳

そして花崗岩が織りなす燕岳。さすが北アルプスの女王らしい佇まいです。

 

滝に涸れた沢。雪渓、砂礫な山とどれも最高に夏らしい!

ダイナミック且つ夏山らしいと感じる沢や滝、そして砂礫な山についても思い出がいっぱいです。

f:id:uccari8:20200804000335j:image2016.07 日光竜頭の滝

清涼感たっぷりの日光竜頭の滝も夏らしさがあって好きです。紅葉のシーズンも最高ですが、夏もいいですね。
f:id:uccari8:20200803225403j:image2014.09 北ア パノラマコースから5・6のコルを仰ぐ

夏の終わり(初秋?)涸沢からパノラマコースで上高地に向かった際の写真です。ガレ場が続く沢地形の白い石と青い空とのコントラストにまだまだ夏を感じます。
f:id:uccari8:20200803225356j:image2018.07 北ア 表銀座

そして白い砂礫質な稜線と青い空が映える北アルプス表銀座コースも夏山の定番景色ですよね。
f:id:uccari8:20200803225407j:image2014.08 槍沢の雪渓

白といえば雪。これは槍沢の雪渓ですが、夏山の雪渓歩きは涼しさ満点です。

f:id:uccari8:20200803225423j:image2014.06 北岳草滑り

南アルプス北岳から御池に下る草滑りの小さな雪渓もなかなかの斜度で楽しめました。

f:id:uccari8:20200803225412j:image2013.07 鷲羽岳から鷲羽池をのぞく

こちらは鷲羽池です。初夏は残雪が池の水を通して青白く光りとても幻想的でした。

 

ご来光も夏山の魅力です。

夏は早朝も寒過ぎることも無く、ご来光を拝むのにも適していると思います。

f:id:uccari8:20200803225750j:image2018.07 燕山荘の夜明け

最初、蒼い空から白み始めてからの
f:id:uccari8:20200803225743j:image2018.07 北ア 表銀座日の出

フラッシュです!一気にオレンジ色に染まります。
f:id:uccari8:20200803225740j:image2018.07 槍ヶ岳モルゲンロート

モルゲンロートはシャッタータイミングが難しいです。瞬間的に変化するのでなかなかピンク色に染まるのを捉えられないです。これはオレンジ色ですね…この後は金色になる感じですかね。
f:id:uccari8:20200803225736j:image2014.09 涸沢カールモルゲンロート

涸沢カールもモルゲンロートを狙いやすい地形です。奥穂高岳や涸沢槍方面に夜明けの赤い陽が差します。
f:id:uccari8:20200803225747j:image2017.07 富士山五合目の虹

気象条件の芸術と言えば虹もあります。夏の雨上がりっぽいですよね。
f:id:uccari8:20200803225754j:image2014.07 北ア 表銀座から見た裏銀座に沈む夕陽

夕焼けの写真がいいのが無かったのですが、これは御光が差している感じで面白い感じで撮れたのでアップしてみました。

 

夏は夜、、

結構このブログに天の川の写真を載せてしまっているので、未公開で良いやつを探すのが大変だったのですが、常念乗越にテントを張った際の写真に割と何枚か気に入ったのがありました。

f:id:uccari8:20200803225841j:image2018.07 常念乗越に浮かび上がる天の川

夏の天の川は新月を狙うと良いですが、そうタイミングが合わないので、せめて月が昇る前か沈んだ後などを狙います。必然的に時間を気にせず外での撮影がし易いテント泊がオススメとなります。

f:id:uccari8:20200803225844j:image2018.07 満点の星と槍ヶ岳

槍ヶ岳に天の川が架かるとそれも素晴らしいのですが、、なかなか狙った構図には出会えません。

f:id:uccari8:20200804021359j:image2014.09 涸沢カール、地球照に輝く三日月

ちょっと珍しい写真が撮れました。ガラス玉のような月です。

f:id:uccari8:20200803225847j:image2014.09 涸沢カール夜明け前

夜明け前は星が消え始め、空が鮮やかな青色に変化していく様が美しいです。

 

夏の高原にようこそ

子供の頃、夏の家族旅行は「高原」が定番だった気がします。

f:id:uccari8:20200803230319j:image2016.07 日光初夏の高原

自分も子供が出来、色々連れ回しました。でも子供は今ではすっかり山とは疎遠になりましたが笑笑。
f:id:uccari8:20200803230257j:image2016.08 北八ヶ岳、にゅうから白駒池をのぞむ

高原とセットで押さえたいのが池や湿原、池塘ですかね、、夏に訪れたい場所です。
f:id:uccari8:20200803234226j:image2015.07 日光白根山五色沼
f:id:uccari8:20200803234222j:image2016.07 日光戦場ヶ原

f:id:uccari8:20200803230327j:image2015.08 八幡平の池塘

 

夏の動植物など、、

高山植物の女王「コマクサ」は砂礫に可憐に咲く花です。写真撮影する方が多い為か、たまに花の近くにまで人の足跡が付いていたりしますが、足を踏み入れてはダメです。望遠レンズを持っていくと良いと思います。
f:id:uccari8:20200803230315j:image2018.07 燕岳のコマクサ群生

青々としたハイマツも夏山の雰囲気出てます。
f:id:uccari8:20200803230254j:image2018.07 常念岳とハイマツ

夏の終わりを感じる、ホワッホワになったチングルマ
f:id:uccari8:20200803230330j:image2016.08 針ノ木峠チングルマ

また、シシウドも夏山に来たーって感じます。

f:id:uccari8:20200803230240j:image2013.07 双六〜弓折分岐、シシウド越しの槍ヶ岳

あともう少し早い季節だとコバイケイソウとかですかね。あまり植物の写真を撮らないので、写真は無いですが。。
f:id:uccari8:20200803230250j:image2016.07 日光戦場ヶ原のトンボ

f:id:uccari8:20200803230334j:image2013.07 祖父岳、雷鳥の親子

たまたま撮影できた雷鳥の親子。初夏に雛鳥が孵るのですね。
f:id:uccari8:20200803230301j:image2014.08 上高地の猿

松ぼっくりを食べるお猿さん。可愛いですが、油断して餌っぽいのを見せると襲ってきます笑。

 

締め括りは夏雲とか色々。

夏は湿度も高く雨も多いです。積乱雲など発達しようものなら避難モード突入ですので大抵写真を撮っている暇がありません。
f:id:uccari8:20200803230308j:image2015.06 丹沢、霧煙る大倉尾根

梅雨時期の鬱蒼とした森の感じ。

f:id:uccari8:20200803230311j:image2018.07 常念乗越、夏雲湧く

山と夏雲の良い写真が無く、雲だけになってしまいましたが、強い夏の日差しで積乱雲が白く透けているところが好きです。
f:id:uccari8:20200803230304j:image2018.07 燕岳より富士遠望

北アルプスから富士山が見えるとつい撮影してしまいます。
f:id:uccari8:20200803230323j:image2018.07 燕岳と筋雲

前線が近づいているのでしょうか?さざ波のような雲が印象的でした。

f:id:uccari8:20200804023024j:image2016.08 新越山荘から見た雲海

雲海はいつ見てもその雄大さに飲み込まれるほど見入ってしまいます。

f:id:uccari8:20200804024317j:image2015.07 雲取山から望む夕暮れの富士

雲海では無いですか、ちょっと霞んだ富士山。やっぱり富士は日本人の心っすねー。

 

という訳で妄想夏山でした。一番好きな写真は既にブログにアップ済みだったりしますので、2番目以降に好きな写真が中心となってしまいましたが、夏山写真は画になると思います。

山好きにとって夏山は入門編でもあります。これから登ってみようという方も是非ともご自身なりの素晴らしい夏山の風景に出会って欲しいと思います。

 

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