ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

お正月は丹沢塔ノ岳でナイトハイク

1月2日に丹沢の大倉尾根から塔ノ岳へナイトハイクに出かけました。以前ナイトハイクという山の楽しみ方を山仲間から教わった事を思い出し、今回決行してみた次第です。

参考 : ナイトハイク - ワンゲル部の記録長さん

f:id:uccari8:20210103014503j:image花立あたりで空が白み始めました。秦野の夜景が綺麗でした。

大倉尾根は登山道がとても綺麗に整備されているので視界のきかない夜でも比較的安全に登山が出来ます。また誰かしらに出会う確率も高い山なので道迷いの心配も少ないと思います。実際今回もコロナ禍で、元旦を外した2日で、しかも夜中でしたが、夜明け前の登りで数組のパーティーと出会いました。大倉尾根はバカ尾根などと揶揄されがちですが、根強い人気のコースです。

◾️今回のコース

  2:50 大倉バス停出発

  3:50 見晴茶屋

  4:40 駒止茶屋

  5:15 堀山の家

  6:15 花立山

  6:50 〜 8:00 塔ノ岳山頂

12:00 大倉バス停到着

f:id:uccari8:20210103020627j:image巷ではあまりにも有名な大倉尾根(バカ尾根)のコースを自作マップに起こしました…高低差は約1,200mと意外にタフな山道です。

快晴無風という好条件に恵まれて

f:id:uccari8:20210103021425j:image大倉バス停から舗装路を10分ほど進み、いよいよ山道に入ります。塔ノ岳まで6.4km、真っ暗闇の登山道をヘッドランプの灯を頼りに歩きます。
f:id:uccari8:20210103021140j:image夜明け前の駒止茶屋。気温は氷点下ですが、風が無い為、あまり寒くありません。
f:id:uccari8:20210103021017j:imageゆっくり4時間かけてようやく塔ノ岳山頂に着きました。何とか日の出前に到着です。
f:id:uccari8:20210103021014j:image6:53 フラッシュです。あぶね〜ギリギリでした。途中のんびりし過ぎました。キリッとした寒さの中にほのかな暖かみを感じ始めます。太陽は偉大です。
f:id:uccari8:20210103021130j:image西の空には満月から少し欠けた月が輝いていました。月と富士山とのコラボレーションが美しいですね。
f:id:uccari8:20210103021136j:image相模湾を一望…素晴らしい展望です。

ナイトハイクは夜景や山頂で迎えるご来光、朝焼けに赤く染まった景色など人々を魅了する要素が盛り沢山です。

登山道としての大倉尾根の歴史は古い

自分が最初に大倉尾根を歩いたのは高校生の時でした。今から30年以上も前の話です。その時は下りで使用しましたが、既に花立付近で階段の整備をしていたのを記憶しています。

f:id:uccari8:20210103021125j:image今では階段や木道の整備が、かなりキッチリされている印象です。

ただ大倉尾根は、それよりも遥か昔…今から60年以上も前に運行を開始した小田急「丹沢号」という電車によって多くの登山客を迎え入れていたようです。土曜の夜などに運行していたようなので、山麓の駅(渋沢とか秦野とか)から山に入ってすぐの宿は岳人達のベース基地だったと思われます。冒頭の地図で🟡で記した茶屋などは今でこそ空き家状態ですが、きっとかつてのフォークソング世代の岳人達が集い、愛の歌を奏で、大賑わいだったに違いありません…!??(すみません…先輩の受け売りで勝手な想像です笑笑)
f:id:uccari8:20210103021133j:image見晴茶屋まで戻ってきました。ここも宿泊費可能です。
f:id:uccari8:20210103021122j:imageまさに見晴良好な好立地。

今回ナイトハイクにフォーカスして大倉尾根を自分なりに見つめ直してみました。そもそも真冬のこの時期にナイトハイク出来るって貴重ですよね。また夜行からの登山を受け入れるだけの懐深い山であるという点も素晴らしいと思いました。

過去の歴史に思いを馳せながら素晴らしい景色を満喫できた山旅でした。