ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

シマノのフリーハブを分解してみる

息子が友達と自転車旅を企んでいるらしい。

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息子のバイクは折りたたみ式20インチのもので、自転車旅には向きません。なので当初マウンテンバイクで行く予定だったようですが、話を聞くと、まぁまぁ移動距離が長いのと友達がクロスバイクとの事で、マウンテンバイクはちょっとしんどいかもしれないと思い、Bianchi cielo(クロスバイク改)を貸すことにしました。

 

クロスバイクの純正リアホイールに異変が!?

息子が移動中のパンクを気にして、タイヤが細過ぎないクロスバイク純正ホイールに変えて欲しいとリクエストしてきました。なので先日手組したばかりのホイールを外し、純正ホイールに戻そうとしたところ何だか違和感が…

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カセットスプロケットがハマりません。。

よく見るとフリーボディ(フリーホイールって言うの?違いが良く分からん)のネジの部分が割れていました。

 

Amazonで適当に修理部品を発注

では割れたパーツを交換してみるか。という事で、ハブのモデルを特定しようとしたのですが、

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そういえば、文字が剥げて良くわからなかったんだ…

最近自転車を弄り始めたばかりなので、パッと見これが何のモデルなのか分かりません。ちょい昔のVブレーキ用の135mmハブで8/9s用という事なのでしょうが、肝心なモデル名が分からず…なのでシマノのパーツリストなどから修理部品を特定出来ず、8/9s用という事だけで適当にAmazonで購入してしまいました。

 

フリーハブの分解を開始する

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ハブスパナ15mmと念の為の13mmを買い足しました。(13mmは結果使わなかったが)

あと、ハブグリスと鋼球1/8×18個も買いました。(鋼球もサイズが良くわからず、結局のところ元から付いていたやつをそのまま利用しました。)
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そして当初間違えて購入したY3SL98030。パッと見は現行のものと似ているのですが、、

それでは、分解開始します。
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  1. 最初に反フリー側のゴムカバーを外します。
  2. 15mmのハブスパナとモンキーでハブ軸を緩めて抜き取ります。
  3. 中に鋼球が見えました。グリスでくっ付いているだけです。

続いて割れたパーツを取り外します。

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  1. 鋼球を抜き取り、10mmの六角で緩めますが、物凄く固く閉まっていました。ここは強引に行きます。
  2. 外れました。
  3. 中からハブと固定されていた軸を取り出します。

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この時点でようやくパーツを間違えて購入した事に気づきました。よく見るとハブと接続されているウネウネの数が合いません(汗)

当初付いていたものはウネウネが15ですが、新規購入したものは10です。何なんだろ?この違いは??

 

再びAmazonでパーツ買い直し

よく分からないままに、このウネウネの数に特化してパーツを探したところ「シマノ(SHIMANO) WH-RS010 フリーホイールブクミ Y48U98040」というものが、商品写真的に合ってそうな気がします。ただし、WH-RS010は11sホイールです。ちょっと迷いましたが、8/9s用の1.85mmスペーサーを一緒に購入して使えば良いかなとの結論に至り、コレを購入しました。

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さて、またまた元のパーツとの比較をします。
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今度はハブにきっちりハマりそうではあります。ただし、11s用なので少し長めです。
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付属のスペーサーを入れます。
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例のハブと固定する軸の様なパーツを入れてからグリスをタップリ付けて鋼球を片側9個ずつ入れていきます。予想通りハマりました。10mmの六角でキッチリ固めに締めました。
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1.85mmのスペーサーをセットします。
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何となく出来上がりました。あっているのか心配ですが…
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9sカセットスプロケットが装着できました。取り敢えず良かったです。

 

その後、、

今回せっかく純正フリーハブの修理を試みましたが、途中パーツの間違い購入などもあり自転車旅には間に合いませんでした。まぁ軽い手組ホイールの方が楽だったと思います。

で、自転車旅の方ですが約70kmほど乗ってきたみたいです。感想は、

「疲れたけれどスピード出せたよ。お尻が痛い。」

だそうです。どうだろう?自転車好きになったのかな?それともそうでも無かったのかな?

一緒にツーリングにでも行けたら楽しそうですが、細マッチョの息子と中年太りの自分とではそもそも釣り合わないという課題もあります。

 

まぁ何はともあれ、今回はシマノのフリーハブの仕組みを少しだけ知る事ができました。

今年も野口五郎小屋に行ってきました

昨年、北アルプス裏銀座コースにある烏帽子小屋、野口五郎小屋を初めて訪れて以来、すっかりファンになってしまい、今年も行ってきました。(北アルプス裏銀座「烏帽子小屋」「野口五郎小屋」のトイレ視察に同行する - ワンゲル部の記録長さん)

f:id:uccari8:20200914160128j:image天空の宿…野口五郎小屋

◾️今回のコース

・9月11日(金)

07:15 高瀬ダム出発 → ブナ立尾根 → 13:00 烏帽子小屋(昼休憩) → 13:50 出発 → 17:00 野口五郎小屋(宿泊)

・9月12日(土)

16:20 野口五郎小屋出発 → 野口五郎岳 → 18:00 野口五郎小屋(連泊)

・9月13日(日)

07:15 野口五郎小屋出発 → 08:45 三ッ岳手前(落雷の為一時避難) 09:50 再出発 → 10:30 烏帽子小屋(休憩) 11:20 烏帽子小屋出発 → ブナ立尾根 → 15:15 高瀬ダム → 15:45 高瀬館(温泉)

 

ブナ立尾根から裏銀座

今回もブナ立尾根から登ります。

f:id:uccari8:20200914161632j:image土砂が崩れやすい地形

高瀬ダムは、硫化水素の影響だそうで綺麗なエメラルドグリーンの色をしています。
f:id:uccari8:20200914161648j:image濁沢の滝

濁沢の滝。ここ濁沢は沢山の土砂を含んで流れていくので河床が上がりやすく、ほんの2時間ほど強い雨が降っただけでも吊橋が流されてしまう事もあるそうです。雨天時通行注意です。
f:id:uccari8:20200914161610j:image三大急登ブナ立尾根

さて、ブナ立尾根にとりつきます。いきなり急な階段が続いたあとは、歩きやすく整備された道が続きます。ただ雨だと木の根が滑りやすく、やはり雨天時通行注意です。
f:id:uccari8:20200916020902j:imageヒカリゴケ!

ブナ立尾根は12番(登山口)から0番(烏帽子小屋)まで番号が振ってある為、目安となり歩きやすいのですが、その3番のちょい上あたりに「ヒカリゴケ」を発見しました。ほんのちょこっとでしたが、岩穴に光が差し込み反射してキラキラ光っていました。写真だとわかりづらいですね…(ヒカリゴケは発光では無く、レンズ状の細胞が反射して光るらしいです。)
f:id:uccari8:20200914161700j:image烏帽子小屋で一休み

烏帽子小屋に到着し、しばし休憩です。天気がだんだん崩れてきました。そして再出発後、案の定三ッ岳手前で雨にやられました。

f:id:uccari8:20200914161636j:imageモクモクと雲が湧き上がります

しかし割とあっという間に雨は止み、振り返ると烏帽子岳が姿を現しました。信州側は山の斜面に沿って雲が上がってきています。
f:id:uccari8:20200914161556j:image晴れてきたか?

青空も見えるようになってきました。
f:id:uccari8:20200914161544j:image三ッ岳過ぎると岩ゴロのアップダウンが続きます

五郎までの最後の登りに差し掛かります。小屋へのお土産も背負っており少々バテ気味です💦
f:id:uccari8:20200916182243j:image本当に素敵な宿だ!

五郎小屋到着〜。一年振りです。とても落ち着くアットホームな小屋です。ご主人ご夫妻と若旦那があたたかく迎え入れてくれました。

f:id:uccari8:20200914164208j:imageこだわり酒屋親父の日本酒にお手製ラベル

五郎小屋は、とにかくおもてなしが温かい宿です。なのでコアファンが多い小屋でもあります。

今回は東京銀座にある酒屋さんがスペシャルな野口五郎ラベルを手作りされましたので、その日本酒もお届けしました。

 

やはり今年は登山者が少ない…

分かってはいた事ですが、今年はコロナ禍で小屋を訪れる登山客は少ないです。また非常に集客効率が悪いです。

f:id:uccari8:20200915220715j:image大町キャラ、おおまぴょんもマスク顔でお出迎え…

小屋からすると三密を避けるには予約を制限しなければなりませんが、登山客からするとコース上の小屋はエスケーププランも含め予約を入れる傾向にあり、結果として通過する小屋は当日キャンセルされちゃう率が高いとか。。

f:id:uccari8:20200916021712j:image2Fの鷲羽岳部屋を2人で広々独占…

部屋はどこも一部屋1人から多くて2人くらいまで。広々と寛げるのはいいのですが、何ともやり切れない気持ちです。

 

f:id:uccari8:20200914161711j:image白み出した空に光の筋が綺麗です

翌朝、小屋の前からご来光を拝みました。ちっちゃいケルンがアクセントになってなかなか良い感じの景色です。
f:id:uccari8:20200914161614j:imageフラッシュです!

少ない宿泊客ならではですが、この景色を小屋前でも独占できました。

 

今回、小屋閉め作業を少しだけお手伝いしました

今年は小屋開けが遅く、そして小屋閉めも早いです。小屋閉め作業は通常、宿泊客対応の合間にちょこちょこ行うそうです。

f:id:uccari8:20200914161551j:image小屋裏の斜面にはコマクサが咲いていました

小屋裏の斜面トップに蛇籠で固めた石垣がありますが、そこと母屋の基礎柱をワイヤーを張って固定します。これは強風で屋根がすっ飛ばないようにするためだそうです。風がどれだけ強く吹くのかが伝わってきます。

f:id:uccari8:20200915142327j:image綺麗な外トイレ

尚、今回は「お花まき(し尿の処分作業)」のお手伝いはありませんでした。そもそも利用者が極端に少ない為、上から覗いて見ても殆どし尿は溜まっていませんでした。因みに昨年より臭いを抑える効果がある(環境に配慮した)薬剤を利用している為、ほぼ臭いがしませんでした。

その他、天水を溜める貯水槽の掃除や整理など、やる事盛り沢山な感じでした。足手まとい的にしかお手伝いできませんでしたが、こちらとしては貴重な体験で大満足でした。

 

夕方少し時間があったので、野口五郎岳山頂をピストンするとこにしました。

f:id:uccari8:20200914161540j:image山頂近くから野口五郎小屋を振り返る

雲が多めで大町側も富山側も雲だらけで景色が見えません…

f:id:uccari8:20200914161534j:image夏雲湧く

ただ雲の流れが早く次第に青空も見えるようになってきました。もしかしたら良い景色が期待できるかも?
f:id:uccari8:20200914161604j:image晴れるかなぁ

できれば槍ヶ岳を拝みたいです。その一心で登りました。
f:id:uccari8:20200914161723j:imageブロッケン!

うーむ、ブロッケン…お前が見えるということはまだまだ晴れない感じですかね、、
f:id:uccari8:20200914161621j:imageあっという間に晴れてきた

一旦山頂踏んでみて、でもガスっていて残念な気持ちでそのまま下り、ふと見上げると、、おっと晴れてきたかー?
f:id:uccari8:20200914161720j:image影五郎?

慌てて登り返します。まもなく再び山頂です。
f:id:uccari8:20200914165247j:image五郎山頂到着

おぉ、雲が取れてきています。かろうじて槍ヶ岳が見えるではないですか!登り返して良かったですー。
f:id:uccari8:20200914165242j:image雲上に浮かぶ異国の地のような槍ヶ岳

昨日は小屋前から富士山が見えたし、今日は山頂から槍ヶ岳が見えたしで大満足です。
f:id:uccari8:20200914161656j:image水晶岳方面に陽が傾く

だいぶ陽が傾いてきたので、小屋に戻るとします。左手には水晶岳と長大な読売新道が見えました。
f:id:uccari8:20200914161645j:image立山方面

だいぶ下ってきました。再び雲が広がってきました。明日は雨かな?

 

小屋に戻り、夕食をいただきました。五郎小屋名物のラブたま❤️です。
f:id:uccari8:20200914161715j:image五郎名物「ラブたま」

明日はいよいよ下山です。星空鑑賞を消灯の20時ギリギリまでしました。
f:id:uccari8:20200914161618j:image五郎岳方面の夜空

暗くてよく見えなかったのですが、写真に撮ってみると意外に高曇しているのが分かります。

f:id:uccari8:20200914161652j:image大町方面

町の上空はやや明るい感じです。
f:id:uccari8:20200914161547j:image星がイマイチ見えませんでした。

明日はかなり天候が悪化しそうです。今日はこれでおとなしく寝る事とします。

 

最終日は予報通り雨。途中落雷も!

最終日、名残惜しいですが雨の降る中、野口五郎小屋を後にしました。

三ッ岳に差し掛かると雨が一段と強く降ってきました。同行者ガイドさんによると落雷の予兆があった場合は直ちに行動をやめ、少しでも低いところで退避して下さいとの事でした。
f:id:uccari8:20200914161706j:image急に暗くなり…

落雷は下からの温かい空気が上空の寒気に混じった際に起こるそうです。なので落雷には以下の予兆があるとの事でした。

  1. 冷たい雨に変わる(上空に寒冷前線)
  2. 風が吹く
  3. 下から温かい空気の上昇気流がある
  4. 気圧が上がる

だそうです。また取るべき行動は、

  1. 逃げ場の無い稜線を避けて一段以上低い所でしゃがんで過ごす(今回はハイマツ帯を降りました)
  2. ポールとかザックはデポして避難する
  3. 尖った岩陰とか避けて避難する
  4. 気温が下がるので防寒する
  5. 雷雲が通過する迄30分〜1時間は避難する

という感じでした。今回急に暗くなって雨が冷たくなったと思ったら、すぐにピカッときてゴロゴロとなりました。ピカッと光ってからゴロゴロ音がする感覚がだんだん遠ざかるのを感じながら慌てずジッとやり過ごすしか無いです。最後また風が吹いて雷雲が去っていきました。怖かったですね。。

f:id:uccari8:20200914161641j:image烏帽子小屋まで戻って来たよ

烏帽子小屋に到着。途中すれ違って五郎方面に向かった方々も心配ですが、何はともあれ無事にここまで来ました。

雨上がりのブナ立尾根は斜度のあるところでの木の根が滑り易く、意外と危険な箇所がたくさんあると思いました。ラストは特に慎重に降りました。

 

今回2度目の野口五郎小屋泊でしたが、改めてファンな気持ちを実感したと共に、コロナ禍の異常な状態を垣間見た感じです。

1日も早くこういった事態が収束する事をお祈りしたいと思います。

夏山の魅力を振り返る

この夏は再び外出自粛ムードとなり、山小屋においても大変に慎重な営業を強いられている事と思います。そこで、あれやこれやと過去写真を漁りながら自宅で夏山の妄想にふける事にしました。

以前"秋山の魅力を振り返る - ワンゲル部の記録長さん"にて紹介しました秋山写真に続き、今回もこのブログでまだ掲載していない夏山写真を中心にアップしていきたいと思います。

 

夏山と言えば、ダイナミックな山並み

夏山で僕がとりわけ好きなのは、高度感溢れるダイナミックな山並みです。

f:id:uccari8:20200803225420j:image2016.08 針ノ木岳〜スバリ岳

これは北アルプス針ノ木周遊コースを回った際に圧倒されたスバリ岳の登りです。バックに剱岳がどっしりと構えているのが好きな構図です。
f:id:uccari8:20200803225431j:image2016.08 スバリ岳

スバリ岳山頂からのパノラマは素晴らしかったです。

続いてこちらも北アルプスの雲ノ平から双六小屋まで1日で長丁場を歩いた際の写真です。

f:id:uccari8:20200803225416j:image2013.07 ワリモ分岐から槍ヶ岳を望む

ワリモ分岐に差し掛かった時、槍ヶ岳が突如現れ歓喜しました。ワリモ岳は非常に痩せた岩稜帯で道も間違いやすく、通過にヒヤヒヤした思い出です。
f:id:uccari8:20200803225426j:image2014.08 槍ヶ岳 小槍

こちらは槍ヶ岳の山頂に向かう途中の小槍です。高度感満載です。
f:id:uccari8:20200803225352j:image2018.07 燕岳

そして花崗岩が織りなす燕岳。さすが北アルプスの女王らしい佇まいです。

 

滝に涸れた沢。雪渓、砂礫な山とどれも最高に夏らしい!

ダイナミック且つ夏山らしいと感じる沢や滝、そして砂礫な山についても思い出がいっぱいです。

f:id:uccari8:20200804000335j:image2016.07 日光竜頭の滝

清涼感たっぷりの日光竜頭の滝も夏らしさがあって好きです。紅葉のシーズンも最高ですが、夏もいいですね。
f:id:uccari8:20200803225403j:image2014.09 北ア パノラマコースから5・6のコルを仰ぐ

夏の終わり(初秋?)涸沢からパノラマコースで上高地に向かった際の写真です。ガレ場が続く沢地形の白い石と青い空とのコントラストにまだまだ夏を感じます。
f:id:uccari8:20200803225356j:image2018.07 北ア 表銀座

そして白い砂礫質な稜線と青い空が映える北アルプス表銀座コースも夏山の定番景色ですよね。
f:id:uccari8:20200803225407j:image2014.08 槍沢の雪渓

白といえば雪。これは槍沢の雪渓ですが、夏山の雪渓歩きは涼しさ満点です。

f:id:uccari8:20200803225423j:image2014.06 北岳草滑り

南アルプス北岳から御池に下る草滑りの小さな雪渓もなかなかの斜度で楽しめました。

f:id:uccari8:20200803225412j:image2013.07 鷲羽岳から鷲羽池をのぞく

こちらは鷲羽池です。初夏は残雪が池の水を通して青白く光りとても幻想的でした。

 

ご来光も夏山の魅力です。

夏は早朝も寒過ぎることも無く、ご来光を拝むのにも適していると思います。

f:id:uccari8:20200803225750j:image2018.07 燕山荘の夜明け

最初、蒼い空から白み始めてからの
f:id:uccari8:20200803225743j:image2018.07 北ア 表銀座日の出

フラッシュです!一気にオレンジ色に染まります。
f:id:uccari8:20200803225740j:image2018.07 槍ヶ岳モルゲンロート

モルゲンロートはシャッタータイミングが難しいです。瞬間的に変化するのでなかなかピンク色に染まるのを捉えられないです。これはオレンジ色ですね…この後は金色になる感じですかね。
f:id:uccari8:20200803225736j:image2014.09 涸沢カールモルゲンロート

涸沢カールもモルゲンロートを狙いやすい地形です。奥穂高岳や涸沢槍方面に夜明けの赤い陽が差します。
f:id:uccari8:20200803225747j:image2017.07 富士山五合目の虹

気象条件の芸術と言えば虹もあります。夏の雨上がりっぽいですよね。
f:id:uccari8:20200803225754j:image2014.07 北ア 表銀座から見た裏銀座に沈む夕陽

夕焼けの写真がいいのが無かったのですが、これは御光が差している感じで面白い感じで撮れたのでアップしてみました。

 

夏は夜、、

結構このブログに天の川の写真を載せてしまっているので、未公開で良いやつを探すのが大変だったのですが、常念乗越にテントを張った際の写真に割と何枚か気に入ったのがありました。

f:id:uccari8:20200803225841j:image2018.07 常念乗越に浮かび上がる天の川

夏の天の川は新月を狙うと良いですが、そうタイミングが合わないので、せめて月が昇る前か沈んだ後などを狙います。必然的に時間を気にせず外での撮影がし易いテント泊がオススメとなります。

f:id:uccari8:20200803225844j:image2018.07 満点の星と槍ヶ岳

槍ヶ岳に天の川が架かるとそれも素晴らしいのですが、、なかなか狙った構図には出会えません。

f:id:uccari8:20200804021359j:image2014.09 涸沢カール、地球照に輝く三日月

ちょっと珍しい写真が撮れました。ガラス玉のような月です。

f:id:uccari8:20200803225847j:image2014.09 涸沢カール夜明け前

夜明け前は星が消え始め、空が鮮やかな青色に変化していく様が美しいです。

 

夏の高原にようこそ

子供の頃、夏の家族旅行は「高原」が定番だった気がします。

f:id:uccari8:20200803230319j:image2016.07 日光初夏の高原

自分も子供が出来、色々連れ回しました。でも子供は今ではすっかり山とは疎遠になりましたが笑笑。
f:id:uccari8:20200803230257j:image2016.08 北八ヶ岳、にゅうから白駒池をのぞむ

高原とセットで押さえたいのが池や湿原、池塘ですかね、、夏に訪れたい場所です。
f:id:uccari8:20200803234226j:image2015.07 日光白根山五色沼
f:id:uccari8:20200803234222j:image2016.07 日光戦場ヶ原

f:id:uccari8:20200803230327j:image2015.08 八幡平の池塘

 

夏の動植物など、、

高山植物の女王「コマクサ」は砂礫に可憐に咲く花です。写真撮影する方が多い為か、たまに花の近くにまで人の足跡が付いていたりしますが、足を踏み入れてはダメです。望遠レンズを持っていくと良いと思います。
f:id:uccari8:20200803230315j:image2018.07 燕岳のコマクサ群生

青々としたハイマツも夏山の雰囲気出てます。
f:id:uccari8:20200803230254j:image2018.07 常念岳とハイマツ

夏の終わりを感じる、ホワッホワになったチングルマ
f:id:uccari8:20200803230330j:image2016.08 針ノ木峠チングルマ

また、シシウドも夏山に来たーって感じます。

f:id:uccari8:20200803230240j:image2013.07 双六〜弓折分岐、シシウド越しの槍ヶ岳

あともう少し早い季節だとコバイケイソウとかですかね。あまり植物の写真を撮らないので、写真は無いですが。。
f:id:uccari8:20200803230250j:image2016.07 日光戦場ヶ原のトンボ

f:id:uccari8:20200803230334j:image2013.07 祖父岳、雷鳥の親子

たまたま撮影できた雷鳥の親子。初夏に雛鳥が孵るのですね。
f:id:uccari8:20200803230301j:image2014.08 上高地の猿

松ぼっくりを食べるお猿さん。可愛いですが、油断して餌っぽいのを見せると襲ってきます笑。

 

締め括りは夏雲とか色々。

夏は湿度も高く雨も多いです。積乱雲など発達しようものなら避難モード突入ですので大抵写真を撮っている暇がありません。
f:id:uccari8:20200803230308j:image2015.06 丹沢、霧煙る大倉尾根

梅雨時期の鬱蒼とした森の感じ。

f:id:uccari8:20200803230311j:image2018.07 常念乗越、夏雲湧く

山と夏雲の良い写真が無く、雲だけになってしまいましたが、強い夏の日差しで積乱雲が白く透けているところが好きです。
f:id:uccari8:20200803230304j:image2018.07 燕岳より富士遠望

北アルプスから富士山が見えるとつい撮影してしまいます。
f:id:uccari8:20200803230323j:image2018.07 燕岳と筋雲

前線が近づいているのでしょうか?さざ波のような雲が印象的でした。

f:id:uccari8:20200804023024j:image2016.08 新越山荘から見た雲海

雲海はいつ見てもその雄大さに飲み込まれるほど見入ってしまいます。

f:id:uccari8:20200804024317j:image2015.07 雲取山から望む夕暮れの富士

雲海では無いですか、ちょっと霞んだ富士山。やっぱり富士は日本人の心っすねー。

 

という訳で妄想夏山でした。一番好きな写真は既にブログにアップ済みだったりしますので、2番目以降に好きな写真が中心となってしまいましたが、夏山写真は画になると思います。

山好きにとって夏山は入門編でもあります。これから登ってみようという方も是非ともご自身なりの素晴らしい夏山の風景に出会って欲しいと思います。

 

秋山の魅力を振り返る - ワンゲル部の記録長さん

冬山の魅力を振り返る - ワンゲル部の記録長さん

春山の魅力を振り返る - ワンゲル部の記録長さん

CAAD12のサドルを交換する

梅雨の間はクロスバイクBianchiちゃんにばかりカマけていたので、梅雨明け間近のこの時期は、キャノンデールCAAD12用のサドルを交換し、ロードバイク熱の再燃を図る事としました。

f:id:uccari8:20200730010401j:imageSelle San Marco Short Fit Racing Wideのブラックグリーン

サンマルコのショートフィットレーシングです。ちょっと前に話題になっていたタイプのようですが相変わらず流行遅れの僕にとっては、

  • 初めてのショートフィット
  • 初めてのカーブ(ウェーブ)
  • 初めてのワイド…となります。

スペックは、250×144mmとなり、144mm幅は今までの物より1cm近く広いタイプになります。

 

サドル沼なんて言葉がある位なのでサドルのフィッティングは、とても奥深い世界なのでしょうね。幸にして自分の場合、最近はどんなサドルでもお尻が痛くなるとか違和感が有るとか坐骨がアタるとか、そういった感覚に悩まされる事はほぼ無くなりました。

f:id:uccari8:20200730012931j:imageCannondale C2 Carbon

シートポストをC2カーボンに変えましたので、衝撃吸収性が向上した事も影響しているかもしれません。または単に姿勢が悪く、腕への負荷比率が高くなっているだけかもしれません。(言うほど長距離乗ってませんがw)

 

ロードバイクのサドル交換は2回目でして、、

CAAD12は2018年式を購入しましたが、オリジナルはSelle Royal Seta S1というサドルが付いており、軽くまたフィット感も良かったです。

f:id:uccari8:20200730011644j:image一番奥がSeta S1

その後、何となく男子たる者「穴空きタイプ」にすべしと思い、Selle San Marco Eraというサンマルコの中でもかなり安価な部類に入るサドルに交換しました。正直Seta S1の方がお尻に優しかったと思います。Eraになり重量は増し固めの乗り心地になりましたが、まぁ特に文句のないフィッティングだったと思います。強いて言うなら前傾時の尿道圧迫が多少辛い事もあり、今回は全長の短いショートフィットにしてみることした次第です。

 

とりあえず重さを計ってみる

ショートフィットは、カタログ値は180gとありましたが、実測では169gと出ました。今まで所有しているサドルの中でも最も軽いです。

f:id:uccari8:20200730013432j:image軽いぜショートフィット

オリジナルのセラロイヤルSeta S1も軽いとは思っていましたが257gでした。Eraは何と300gもあったのですね。

 

カーブ(ウェーブ)タイプのサドルはどうだろうか?

それぞれサドルを装着して比較してみました。
f:id:uccari8:20200730015346j:image今までのフラットサドルに比べてウェーブの効いたショートフィット

サンマルコのページでカーブタイプが向いている人の例として、

フラットな背中(骨盤が後傾)を持ち、柔軟性のある人に向いている。

とあります。骨盤が後傾って何だ??
f:id:uccari8:20200730013437j:image良く分かりませんが、見た目がカッコいいから良しとする。

取り敢えず、CAAD12に取り付けましたので、これで乗ってみようと思います。

クロスバイク用のホイールを手組してみる②

前回の続きです。ようやく材料も揃いましたので、いよいよクロスバイク用のホイールを手組したいと思います。

f:id:uccari8:20200713085713j:imageDT SWISS revolution 2.0/1.5mmスポークとアルミニップル届きました!

f:id:uccari8:20200709001817j:image前後のハブも揃いました!!

f:id:uccari8:20200709001908j:imageフロントハブの肉抜きがエグい笑。リアハブは流石に重厚な感じ。

f:id:uccari8:20200713085754j:imageいよいよ手組開始っす。

 

専用工具も買い揃えてみました!

ホイールを手組するには専用の工具があった方が断然スムーズに事が進みそうなので揃えました。

f:id:uccari8:20200714224534j:image

買い揃えた工具はどれも初心者向けの安価で簡易なものばかりです。

  1. MINOURA(ミノウラ)振れ取り台 FT-1  ※ホイールセンターゲージ付き
  2. スポークテンションメーター ※汎用品
  3. パークツールのニップル回し SW-40
  4. その他、タイヤレバーとか潤滑剤ラスペネとかネジロックとかマイナスドライバーとか…

因みに4.のネジロックはスキー板のインビスへのネジ留めで使っていた「ロックタイト222低強度タイプ」の余りを使おうかと。

f:id:uccari8:20200714224646j:imageこれスポークのロックに使って大丈夫かなぁ…

尚、専用品の"スポークプレップ"なる商品があるようですね。潤滑剤とロック剤を兼ね備えているとか、、

 

組み始める前からあれこれ御託を並べる

ただスポークテンションやバランス、振れ取り作業を考えると…

この後は、物理学やら数学的な何やらの世界で、もうね全くと言っていいほどついていけません(泣)。もっと勉強していれば楽しく理論理屈から自分なりの納得に近づいていけるでしょうね。

とはいえ楽しみで始めた作業なので、自分は"理屈"ではなく"感覚"でこの「手組ホイールにおける自分なりのバランス感」を求められたらなと思います。違いが分かるほど繊細じゃないですが…

f:id:uccari8:20200713085845j:image記念すべき1本目のスポーク。。

 

やみくもに組初めて、いきなり失敗…

しかし、御託を並べて笑ってられるのも今の内だけでした、、失敗の連続です。。理論より感覚!と割り切ったあたりからだいぶ雑になってきてはいたのですが、正直感覚に頼る事も許されないくらい思い通りにはいかず…

f:id:uccari8:20200716092702j:image仮組み出来たようにみえますが(汗)

失敗1. 難しそうなリアから組初めてしまった

 まずは慣れるために左右テンションの同じフロントから組み始まれば良かったのですがリアから始めたためにヨンロク組など分からないところだらけでどの穴にどのスポークを突っ込めば良いのか迷いまくりました。

失敗2. テンションの緩い反フリー側から組んでしまった

 緩めに向かいのスポークを少しづつ締めれば問題無かったかもしれませんが、先に反フリー側を仮組みし、しかも案外ガッツリ組んでしまっていたようで、フリー側を組む時にスポークがニップルに届かない事態発生。何回もやり直す羽目に。

失敗3. 隣、隣のスポークを締めていったら最悪のバランスに

 例えば車のタイヤ交換の時も、ナットを締める時は仮締めの後、対角のナットをしめていきますよね?ですが何しろスポークがバッサバッサするのが邪魔でついつい隣→隣へと締めていってしまいました。なのでスポークが場所場所で届き過ぎたり届かなかったりでバラバラに。既にどこをどれだけ締めたのか分からなくなってしまいました。

失敗4. おかげでセンターが全然合わない

テンションのバランス悪過ぎで、フリー側の引っ張りが常に足りない感じが続きました。反フリー側を緩めないとフリー側のニップルを固く締め込めないなど、センター合わせが全く出来ず。最初から終わっている感が出まくっていました。

失敗5.  初心者なのにアルミニップルを使ってしまった

 最大の失敗はコレかと。仮組みまでに何回も締め直ししたアルミニップルが、意外に脆く壊れそうだと感じてはいたのですが時既に遅し、、割れたりナメたりしまくりました。緩みやすくなると嫌だなぁとか思って潤滑剤も使わずいきなりネジロックを使ったのもまずかったです。

f:id:uccari8:20200713092137j:imageボロボロやんけ…

失敗6. スポークが長過ぎたかも

 ニップルを締めるほどニップルの頭をスポークのネジが突き破って、突き出たスポークの先端がネジ山を邪魔します。なのでマイナスドライバーが使えないという事態が発生。その為、無理やりドライバーで回そうとしたり、ニップル回しでゴリゴリやって、ニップルの破壊に拍車をかけました(泣)

 

ニップルが壊れてしまった以上はもうテンションをかける事も緩めることもできません。振れまくりのホイールはどうにも修正できず…

 

結局、再度バラすことに。。

f:id:uccari8:20200713092654j:imageウニに戻る…

改めて、整理することにしました。

 

組み方の手順を再考する

手組ホイールには儀式があるようですね。今度はちゃんと守って慎重に組んでいきたいと思います。

  1. バルブ穴から覗くとハブのロゴが見える笑
  2. バルブ穴のところではスポークが交差しない

特に2.は、空気入れる際にスポークが邪魔にならないようにするために必須とのこと。なので前回作成した組み上がりイメージ図とバルブ穴位置を予想して、どこから組むのかシミュレーションしてみました。

 

リアの正しい左右テンション比率が分からない…

計算で導き出されているサイトをよく見かけますが、なぜその答えになるのか?みたいな部分が基礎の無い自分には分からず仕舞いでした。

でも、公式丸パクリで色々計算してみて

  • 反フリー側のスポークテンションはフリー側のスポークのテンションの半分ちょい〜
  • ヨンロク組の異形な組み方でも左右テンション差は、ほんの数%も縮まらない…
  • 前回疑問のまま放置していたオフセットリムというやつなら、もっと根本的に左右テンションバランスを取れるのかな、、

みたいな事は何となく分かったような(分からないような。)

よし!スポークテンションメーターとアプリを使ってみよう!

そこで、感覚的にやり過ぎていきなり失敗した自分としては、せめてスポークテンションを視覚的に捉えたいと思い、これまた先人達もお使いのスポークテンションアプリ(by パークツール様)を使ってみようと思いました。(テンションメーターは汎用品ですが…)

https://www.spokeservice.ca/utilities/spoke-tension

f:id:uccari8:20200707215950j:imageスポークテンションアプリ〜全部英語ですが、Google先生に訳して頂きながら使ってみます

 

改めて最終の材料をおさらいします。

そして買い直した真鍮のニップルが届きました。どんだけ買い直しすんねん☝️

f:id:uccari8:20200714230327j:imageDT SWISS 2.0 - 12mm black

これで買い物も一段落のはず。

今回手組する材料と組み方をおさらいします。

◆フロント (イタリアン組、左右2クロス)

  • リム : TNI AL300 24H  (468g)
  • ハブ : TNI evolution light  (60g)
  • スポーク : DT SWISS revolution 2.0/1.5mm 282mm × 24本  (112g)
  • 【変更】ニップル : 真鍮2.0-12mm × 24個  (24g)
  • リムテープ : SCHWALBE HIGH PRESSUREタイプ16mm  (23g)
  • チューブ : Panaracer CYCLE TUBE  (96g)
  • タイヤ : Continental ULTRA SPORT3 25c  (268g)

◆リア(イタリアン組、ヨンロク組)

  • リム : TNI AL300 32H  (455g)
  • ハブ : SHIMANO DEORE FH-T610 32H  (369g)
  • スポーク : DT SWISS revolution 2.0/1.5mm 282mm × 16本 273mm × 16本  (147g)
  • 【変更】ニップル : 真鍮2.0-12mm × 32個  (32g)
  • リムテープ : SCHWALBE HIGH PRESSUREタイプ16mm  (23g)
  • チューブ : Panaracer CYCLE TUBE  (94g)
  • タイヤ : Continental ULTRA SPORT3 25c  (263g)

ブラックなリムにブラックなスポーク、ブラックなニップル、ブラックなハブで黒々と組んでいきたいと思います。

 

今一度組み上げるパーツの重さを確認します。

f:id:uccari8:20200707220445j:image

リムの重さは前後で多少異なります。

f:id:uccari8:20200708235809j:image

ハブの重さは前後で大きく異なります。

f:id:uccari8:20200713193840j:image

スポークの重さです。

f:id:uccari8:20200714231035j:image

追加購入の真鍮ニップルの重さです。アルミニップルに比べフロント+17g、リア+22g重くなりますが、割れたりナメたりするよりマシです。

地獄の振れ取り作業開始

フロントは左落としからリアは右落としから…

先程の儀式にも書きましたが、スポークを落とす位置を間違えるとバルブ位置がズレちゃうみたいですので要注意です。

  • フロント : 2クロス×2クロスのイタリアン組→左落とし
  • リア : ヨンロク組のイタリアン組→右落とし

との事ですので、今度はイメージ図とにらめっこしながら組んでみます。

では、早速フロントから…

スポークを通しつつ、リムにニップルで仮組みしていきます。真鍮ニップルはしっかりしていてナメなそうですね。

f:id:uccari8:20200715091936j:image仮組みが終わりました。

あ!早速バルブ穴とハブのロゴ関係がズレてるぅ、、

f:id:uccari8:20200716092832j:image

4穴分ズレてました…で、組み直しました。とほほ。

f:id:uccari8:20200716092943j:image改めて仮組み完了。

しかし、なんだかリアの時よりもスポークが無理にひん曲がっている感じだけれども大丈夫なのかなぁ。

f:id:uccari8:20200716093104j:image

軽く仮組みが終わったらスポークを馴染ませながら更にニップルを締めていき、センターゲージで左右のセンター位置を確認します。おぉ、今回は大体センターです。

ニップルをラスペネで締めやすくしておいたので抵抗無く回ってくれます。対角を締める事を意識してなるべく均等にちょっとずつ締めていきます。

f:id:uccari8:20200716093143j:imageパークツールTM-1ならぬ、チャイナTC-1というスポークテンションメーター笑

テンションメーターでテンションを確認していきます。概ねメーター読みでどのスポークも17あたりの値を指しています。

f:id:uccari8:20200716093217j:image

だいぶスポークも張ってきました。振れ取り台にセットします。

f:id:uccari8:20200715092620j:image結構振れまくっているのね…

縦振れ、横振れを地道に取っていきます。テンションメーターでテンションを揃えるイメージですが、振れを直すのに精一杯になり、ついスポークテンションメーターを使うのを忘れてしまいます。

失敗7. 失敗は続くよどこまでも。スポークが伸びる…の意味が分かった!

f:id:uccari8:20200717014417j:image

スポークの穴位置に数字を振ってそれぞれのテンションを確認していたのですが、左の4番のテンションが伸びません。怪しいと思って一旦スポークを外してみたら何とスポークがびよ〜んって伸びてしまっているではないですか!?幸い余分に1本購入しておいたので交換する事にしましたが、2本の長さを比較してみると5〜6mmは伸びてしまっているのが分かります。またよく見るとスポークの細いところが中尾彬のマフラーのごとく捻れていました。。

f:id:uccari8:20200718220847j:image

バテッドスポークの2.0-1.5mmは素人には早過ぎたか、、、

  • 最初から(中華)テンションメーター読みで「17」とか値が高過ぎたみたいで調整幅が無かった。
  • DT SWISS revolutionは細いところが1.5mmと"そうめん"並の細さの為ニップルを締めにくいです。もっと上達してから使えば良かったです。
  • まぁ、この調子だと結局ネジロックなど使う余裕は無いっす。

スポークを差し替えたところが縦振れをし始めたぞ!?

  • 横振れは、その範囲の中心から端に向かってスポークの調整量を徐々に少なくしてみます。
  • 縦振れは左右と対角のスポークの調整を行います。

ところが、どうしても先程変えたスポークの周辺が縦に大きく振れ始めました。

まぁ横にも振れているし、どうしようもないくらいグニャングニャン振れまくっています。しかもスポークが捻れて伸びるのが怖くてテンションを上げていけない恐怖に駆られスポークにテンションをかけられません。。しかしハタと気づき反対側のスポークを緩めてからもう一度該当のスポークを締めてみると、まぁ何とか締まり始めました。結局のところ左右で引っ張り合って吊り合っているっていう事なんですよね??

ここに来て、振れ取りの正しい手順に気付く笑

MINOURA(ミノウラ)振れ取り台 FT-1の取説を改めて見ていて、正しい振れ取りの手順が書いてあるのに気付きました。

  1. 縦の振れ取り
  2. 横の振れ取り
  3. センター出し
  4. スポークテンション調整

なるほど、また適当やってしまった。まぁどうせ1〜4を繰り返しているのですが。

おや?振れが止まったよ

何だか永遠の作業に感じていた振れ取りですが、何となくコツを掴んできて、気づいたら縦振れも横振れもほぼ無くなっていました。やったー。センターゲージでセンターを再確認します。これも大丈夫です。

f:id:uccari8:20200718221020j:image片方の爪だけギリギリの位置にセットしてチェック。

何回もぐるぐる回してみても大丈夫そうです。たぶん振れ幅は0.5mm以下なんじゃないでしょうか?

スポークテンションを最終チェックします。

スポークテンションの数値を書き出していきます。

「フロントは意外にまぁまぁ値が揃っているのね…」

しかし最初どのスポークもメーターの17付近に揃えてからスタートしたはずなのに、結果は、ほぼ15前後の値に落ち着きました。えー換算表によると…88kgfって事すか?ヌルいぜ。13あたりから締める方向で調整出来れば良かったかもですね。

f:id:uccari8:20200716095727j:image何とか組み上がったかな。バルブ穴位置も合っています。

リアの作業に取り掛かります。

今度はリアも真鍮ニップルを使って再度リムに固定していきます。

f:id:uccari8:20200716095230j:imageスポーク位置関係は良いようです。

どのスポークをどの穴に固定するのか予め印を付けておいたので割と楽に組み上がりました。

f:id:uccari8:20200718221946j:image出来るだけ均等にスポークを調整したく、リアも各穴に番号を振っておきました。

ハブの内側から外側に出るスポークのクロスする箇所について

  • 2クロスは、上→下 の順で通す
  • 3クロスは、上→上→下 の順で通す

というセオリーがあるらしいですね。またフロントの時はハブのフランジの穴や形状のせいかスポーク同士がかなり無理目にクロスしていたのですが、リアの時はさほど無理な感じも無くクロスさせられました。

組み直したリア側は怪しいスポークが多い…

ところで最初に勢いで組んでバラしたリア側のスポークでフリー側の10番が全くテンションが上がりません。もしや…

f:id:uccari8:20200718222400j:imageなんと7mmも伸びていました笑笑。

短いスポークの方で良かったです。こちらも1本だけ余りがありました。あと14番もちょっと怪しい気がしますが騙し騙し締めていきます。

f:id:uccari8:20200718222915j:image振れは何とか取れましたが…

リアはやっぱり先程の怪しい14番スポークの周辺で微妙に縦振れを起こしています。1mm以内なので、もうこの辺でご勘弁を…

リア側はテンションにかなりバラつきが!

リアは左(反フリー側)が概ね57kgf(メーター読みで平均10.2)で、右(フリー側)が概ね108kgf(メーター読みで平均17.1)でした。これ以上はニップルが回らずスポークの伸びそうなので、なかなか狙ったテンションに調整できませんでした。

 スポークテンションアプリでイメージを見てみます。

■フロント

f:id:uccari8:20200719002436j:plain

■リア

f:id:uccari8:20200719002512j:plain

※テンションの値(kgf)は”パークツールTM-1”の時の値なので、私の中華TC-1の値とは微妙に違うと思います(笑) ※換算表はTM-1と全く同じだったりしていますが…

f:id:uccari8:20200719141845j:image尚、TC-1ですが、、ご覧の通りテンションを計測する真ん中のピンが取れました笑。簡単に直せますが、緩んだまま計測するとメーター読みで1前後値が小さくなってしまいます。

ようやく完成…重さを計ります。

やっと完成しました。重さは材料の重さから予想していた通りの重さになりました。

f:id:uccari8:20200719010015j:imageフロント:664g / リア:1,003g

リアは1kg超えちゃいましたねぇ。各スポークテンション差は、フロント15%以内、リアは20%オーバーでした。

※後日追記 : クロスバイクの元の鉄下駄ホイールの重さを測りました。前後で2,162gでした。今回1,667gになったので▲495g(クイック込みで▲604g)軽くなりました。ボトル1本分ですね。

f:id:uccari8:20200719013040j:imageもっとカンカンにスポークを張りたかったのですが、最初はこんなもんかも💦

こういうホイールを"ヌルい"って言うんですかねぇ。。

リムテープ、チューブ、タイヤを装着

f:id:uccari8:20200707220027j:image出来たホイールにこれらを取り付けます。

f:id:uccari8:20200719020050j:imageリムテープが付くとそれっぽく見える。

タイヤ付きの仕上がりです。

f:id:uccari8:20200719142905j:imageタイヤは個体差があり前後で重さが異なりましたので、結果としてフロント:1,051g / 1,383gとなりました。

最軽量化に拘った訳では無いので、そこそこ軽く仕上がり満足です。

f:id:uccari8:20200719143649j:image軽量クイックリリース

とは言いながらもクイックリリースも軽い物に交換しました。これで更に前後で109g軽くなりました。

さー、クロスバイクに装着します。

f:id:uccari8:20200719144025j:image印象変わったような変わらないような…
f:id:uccari8:20200719144022j:imageスポーク数が減って多少スッキリしたフロント周り。

 

あとは、実際に乗ってみてトルクをかけた際、しっかりタイヤのトラクションを稼げるか?また巡航中のホイールの剛性感はいかがなものか?坂の上り下りでのヨレやハンドリングはどうだろう?ダンシングは気持ち良く蹴り込めるか?色々ちょっと楽しみです。

 

今回手組ホイールに挑戦してみて

今回初めて手組ホイールに挑戦してみて感じた事は、

  1. 最初からハイスペック部品にしないでスタンダードな部品からスタートした方が練習になる。
  2. スポークが捻れずニップルが回ってくれるところで調整しないとダメ。
  3. 上下左右は引っ張り合って均衡が保たれているのでやみくもに締める方向だけで調整するのは素人には無理かも。
  4. 繊細な調整を心掛ける。決して力任せに引っ張ったり締めたりしない。でも時には大胆さも必要?
  5. 振れ取り作業は慣れが大切。それには練習あるのみですかね。

という感じです。

馴染ませてからもう一回振れを取るのが良いみたいですね。

 

ではこれから試運転してきます。

 

追記 : 走って馴染ませてきました。結構しっかり走ってくれて率直に嬉しかったです。リアもチカラが抜ける事も無いし、フロントもコントローラブルで満足です。特にリムの剛性が高く感じました。

あと登り坂で軽く感じました。ロードバイクに近い感覚です。また下りもブレること無く気持ち良く乗れました。平地はホイールの重さによる慣性が弱くなったのか車速がノッてきてもノビが顕著に出る事は無かったものの踏めるので問題無い感じです。ダンシングでは時折スポークのキシむ音が鳴りましたが馴染んでくれたものと思っています。

まともに走ってくれて嬉しい。

帰ってから初期振れを取りました。

f:id:uccari8:20200719234844j:image再び振れ取り台にセット。

ほぼ振れも視認できないくらいまでになりましたので、"ロックタイト222 "を使ってみます。ニップルの隙間から流し込むと毛細管現象の為か吸い込まれていきましたので、たぶん大丈夫でしょう。このまま乾かします。

クロスバイク用のホイールを手組してみる①

今度パイセンとハマイチ(ロードバイク浜名湖一周)でも行こうかって話になり、それまで鉄下駄クロスバイクBianchiちゃんでトレーニングに励む事にしました。

f:id:uccari8:20200704145714j:image

色々自粛生活が続きメタボ復活気味が気になる今日この頃、再び身体を絞るべく梅雨の晴れ間は出来るだけ走ろうと夜な夜な40〜60kmほど走っていたのですが、意外に夜って晴れてるのね…坂の多い横浜の道を重い鉄下駄でプチクライムする出動回数が増え、相当に堪えてしまいました。。

そろそろホイールでも変えるかぁ( ´Д`;)

でもクロスバイクのホイール(リアOLD:135mm)はディスクブレーキのホイールでも無い限り良いのがありません。130mmのロード用ホイールを流用してスペーサーなどで無理矢理履くか135mmのホイールを自分で組むかしか無い感じです。という事で、無理矢理っていうのはちょっと嫌なので135mmのMTBハブで手組ホイールにチャレンジしてみる事にしました。

f:id:uccari8:20200704150028j:image

ただ、この手の話になると駆動部分だけに正しい理解が必要になるし、また著名な職人の方々による理論のほんの一部に触れるだけで、「難しい…あー俺には無理だぁ〜」って感じになっちゃいます。ですが今回は己の中の「失敗しちゃってもいいから先ずは作ってみようよ」っていう創作魂に火がついちゃった感じになり、やってみる事にしました。

 

リムは定番のTNI AL300にしたよ

色々ネットを物色していると、過去よりTNIの軽量アルミリムで手組している方が多い事に気づきました。なのでパッと見のカッコ良さから今回はAL300というリムハイト30mmのアルミリムにする事にしました。

f:id:uccari8:20200704141634j:imageカッケー!!

でもこの後、己の無知さ加減との戦いが続く事に。。

 

このリム大変剛性もありまた精度も高く何よりカッコいいのですが、リム内幅は13.6mmのナローリムでした。購入時にリム外幅の18.3mmという数値だけを見て勝手にワイドリムと勘違いするお馬鹿っぷりでした。(リムハイト30mm以上のワイドリムが欲しければリム内幅19mmのTNI AL31Wデスネ。。※注 AL31Wはチューブレスレディ対応とか)

コンチネンタルのウルトラスポーツ3の25c(並行輸入品2本6,300円で安い!)というタイヤを買っちゃった後で気づきました。。

まぁでも25c ÷ 13.6mm = 1.8382.... と「1.4~2.4」の範囲内という事で適性との事らしい。よしよし。

 

最初リアだけ組もうとリアハブのみを買い、そして組み方の種類を学ぶ

家にはキャノンデールCAAD12に最初から付いていたMavicアクシウムというホイールが前後とも余っていた為、当初フロントはそれを使おうと企んでいました。フロントハブは100mmなので、ロード用タイヤが使えます。

f:id:uccari8:20200705133042j:imageラジアル組とかタンジェント組とかって何?

こちらがそのアクシウムになりますが、こういう放射線状にスポークが組んであるのをラジアル組って言うんですね。なるほど。カッコイイですね。軽量化できるとか空気抵抗が減らせるなどのメリットがあるようです。駆動力の伝達には不利だそうでラジアル組はフロント用の組み方と覚えておいてよさそうです。

f:id:uccari8:20200704151412j:imageタンジェント組のJIS組とかイタリアン組って何?

一方、現在のBianchiちゃんのフロント鉄下駄を見てみるとタンジェントというスポークが交差しているタイプになります。駆動力の伝達や横剛性に優れるそうで、リアは大抵タンジェント組だそうです。

タンジェント組にはJIS組イタリアン組とあり、またその逆パターンもあったりと、なんか色々あるようなのです。

f:id:uccari8:20200706184619j:plain

図のJIS組は見本がそばに無いので想像です笑。間違っていたらすみません…

因みに左右どちらから見てもハブの内側から外側に通すスポークが、進行方向に向かって後ろ側に伸びていくように組むのがイタリアン組というみたいですね。たぶん駆動力の伝達やリムブレーキの制動でのスポークにかかる力を受け止めるのに良いのでしょうね。残念ながら漠然としか理解できていないのですが。。

※尚、左右のスポークの相関関係ですが、図の赤点線を基準に右側の穴にスポークを落とすとJIS組、左側の穴にスポークを落とすとイタリアン組とからしいですが、この後出てくるヨンロク組とかの場合は逆になるなど奥深い世界のようです。

因みにウチの鉄下駄はイタリアン組でした。

f:id:uccari8:20200705190416j:image2クロスとか3クロス4クロスとかって何?

タンジェント組は更にその交差する数により種類が変わるそうで、ウチのやつは3クロス(6本組)のようですね。

 

で、リアハブですが、SHIMANO DEORE(シマノ ディオーレ) FH-T610の32H(スポークを通す穴が32って事ね。)を買ってみました。

f:id:uccari8:20200704142759j:image

試しにリアエンドに嵌め込んでみます。135mm…うむピッタリ。当たり前ですが。。

で、今回購入のTNI AL300 のリムの穴数ですが24Hとしました。このスポークの通る穴数ですが「フロント20H、リア24H」みたいな内容をウェブで頻繁に目にしていたので、勝手にそれが流行りなのか?みたいなノリで何も考えずに24Hのリムを買ってしまったのです。

f:id:uccari8:20200704221646j:imageさてさて無事組めるのか?

 

スポークの組み方やらスポークの長さやらで分からない事の連続…

さて、タンジェント組にJIS組とイタリアン組がある事が分かったのですが、イタリアン組は左右どちらから見ても進行方向に向かってハブの内側から外側に飛び出るスポークが、飛んでいく矢のように後ろに伸びていくイメージが正しいんだなって理解しました。という事はタイヤ自体の回転方向性だけでなく、スポークの組み方的にも方向性があり、逆にしちゃ駄目って事なんですよね…

f:id:uccari8:20200705220947j:image逆イタリアン組というのもあるらしい。後ろに伸びるスポークが内側-内側になるとか。片側にディスクが付いているディスクブレーキ用ホイールの時の組み方だそうです。

あれ?良く分かんなくなってきちゃったのですが、フロントに限った話にはなりますがイタリアン組のホイールを敢えて逆さまに取り付けた右側の写真の赤線スポークは、ハブの外側から内側に出ているスポークになるのですが、もしこれをJIS組とした場合、逆にこいつがハブの内側から外側に出て進行方向の後ろ側へ伸びる事になります。つまりJIS組はホイールの左右を逆にしようが、右側から見た場合、常に「左の写真の赤線スポーク位置」と同じ感じに内側から外側に出るスポークが進行方向の後ろ側へ伸びていくようになると思うのですが、それで合っているのかな?

ということはJIS組って回転方向性がどっちでも良い時に使うという事??だいぶ混乱してきました。

※後で分かった事ですが、両切りというハブがあるらしく、ギアが左右両方に付いているハブの場合、左右逆にしてもスポークの組み方が同じになるJIS組が使われるそうです。

 

訳分からんままに32Hハブと24Hリムをどう組むのか考える

タンジェント組のJIS組、イタリアン組については、少し置いておく事にしました。それよりそもそも32Hのハブと24Hのリムをどう組むのか??

調べていると2:1組という完組ホイールによくある組み方で実現しそうな内容を目にしました。

これはフルクラムで採用されている方式のようですね。

レーシングゼロです。

f:id:uccari8:20200704212912j:imageフルクラムの販売店のページを参照しました。

フリー側を14本で、反フリー側をフリー側の半分の7本で組むという物です。左右のスポークテンションを揃える効果があるそうです。特に反フリー側がラジアル組だと見た目もスッキリした感じで一目惚れしました。カンパニョーロはG3組という良く見る3本セットの組み方がありますがそれも同じく2:1組の一種との事。

脱線ついでに、、似た感じでイソパルス組と呼ばれるマビック独特の組み方があります。キシリウムなどで採用されていて、フリー側のテンションが高くなる方をラジアル組してテンションを抑えて、反フリー側をタンジェント組する事でテンション上げる方向にもっていき左右テンションバランス取る方法だそうです。本数は左右同じみたいですが、ジクラル(アルミ合金スポーク)で実現した組み方のようです。

でも僕の持っているキシリウムプロエグザリットSLですが、

f:id:uccari8:20200704153635j:imageイソパルス組とは組み方が逆ですね。良く調べてみるとこのホイールは反フリー側がトラコンプというカーボン素材で作られたスポークで、こちらがラジアル組となっています。スポーク素材の違いからか、テンションの掛け方そのものが変わってこうなっているのか分かりません…メーカー技術力の結晶の前に全くの宝の持ち腐れなワタシ💦(中古のロードバイク用ホイールを買う(MAVIC KSYRIUM PRO EXALITH SL) - ワンゲル部の記録長さん)

ということで、

「よし!フルクラム方式で組もう!」

となった訳です。フリー側16本、反フリー側8本(穴1個飛ばし)で合計24本だからこれでイケるんじゃないだろか??きっとテンションバランスも良くなるぞぅ〜♪ (お気楽…)

f:id:uccari8:20200704161536j:imagespokecalcという、何とホイールの完成イメージが分かってしまう計算機を使いました。(画像参照しております)

(spokecalc スポーク長の計算とホイールイメージ2016)

(しかしこの組み方について、この後、迷走する事に、、)

因みに2:1組の左右テンションバランスが良い仕組みですが、例えば今回使用するDEORE FH-T610というハブで考えますとこんな感じだと思います。

まずスペック表から数値を拾ってみます。そうしますと写真の黄緑色線のセンターを挟み左のフランジ(赤)までの距離が37.4mmで、右のフランジ(青)までの距離が21.8mmとなるようです。

f:id:uccari8:20200704195509j:imageそれっぽく測ってみました、、大体その位の値です。

左側の方がセンターからの距離が長いのでリムから左右のフランジを結ぶ線を見ると右より左の方が角度が寝て長く(赤線)なります。そのため左側のスポークテンションが右側のスポークテンションの半分くらいになるそうです。(赤矢印、数学苦手〜分からん…)なので左のスポーク数が右の半分になる2:1組ならテンションが左右均等になるやん、みたいな事のようです。で、フリー側を3クロス、反フリー側をラジアルで組もうと思い立った訳です。

 

早速DT SWISSのSPOKE CALCULATOR(https://spokes-calculator.dtswiss.com/en/calculator)というこれまた定番らしいスポーク長の自動計算機で計算し直してみました。計算には購入したリムの正確なERDの値が必要となります。

f:id:uccari8:20200704232419j:imageERDを求めるにあたりリムの内径とニップルがリムに引っかかる厚みの合計を実際に測ってみたところスペック通りの577mmになりました。なので、これを元に計算しDT SWISS コンペティション2.0/1.8mmというバテッドタイプのスポークを買っちゃいました。

 

しかし手組ホイールで2:1組はお勧めでは無いらしい

さぁ、週末になりいよいよ組み立てようかとワクワクしていたところ、うっかり目に飛び込んできたのが手組ホイールは通常2:1組はしないとの記事でした。

まじ? 

理由として、手組ホイールはJベンドと呼ばれる首折れタイプのスポークを使用する訳で、それを2:1組で使うには不適であるから…だそうです。つまり2:1組だとこのスポークの強度が弱くなっている首折れ部分に負荷がかかり過ぎ、最悪ポキンと折れちゃうとか。。。。

f:id:uccari8:20200704205802j:image首部分は2.0mmと肉厚ではありますが…

その他にも専門的な理屈で駄目そうな感じなのですが、専門過ぎてついていけません…

でも2:1組は完組の専用設計で初めて成り立つようで、手組の場合だとハブのスポーク穴にも負荷がかかりそうですし、そもそも自分は体重も軽く無いので、

スポーク折れちゃうカモネ、、、

との結論に至り、急遽手組の2:1組は止める事にしました。

 

どうする?パーツとか買い直しする?

ここに来て振り出しに戻り、もう一回計画を立て直す事になってしまいました。

今回135mmの32Hハブ有りきなので、これを生かしつつ駆動力を支えて且つリムの変形に強くハブに優しい組み方は何なのかを考えます。

ホイールも32Hかなぁ。

で、タンジェント組でテンションのバランスなど考慮し、

「もう一個TNI AL300の32Hを買い足してイタリアン組の"ヨンロク組"という組み方をしてみよう。」

との答えを出してみました。

f:id:uccari8:20200705131014j:image32Hを追加購入〜…

f:id:uccari8:20200705212559j:imageやっぱり前後同一ホイールがいいかも♪

ところでヨンロク組って何だ?

どうやらフリー側を2クロス(4本組)で、反フリー側を3クロス(6本組)で組む→4と6→なのでヨンロク組との事です。

クロスが多くなればテンションが上がるそうなので、元々理屈上テンションが高かろうフリー側を2クロス(4本組)でテンション低めの方向に振り、テンションが低かろう反フリー側を3クロス(6本組)でテンション高めの方向に振って左右のスポーク仕事量バランスを取るんだろうな、、くらいの理解です。でもそれが一番しっくりくる気がしてきました。

「左右ともタンジェント組なら駆動力伝達にも横剛性にも優れるだろう。捻れにも強そうだし、テンションバランスも良くなれば、きっといい事尽くしなのでは?」

 

そうなると24Hのリムが余ります。なので24Hのフロントハブを用意してフロントホイールも組む事にしました。

 

フロントはラジアル組?タンジェント組?どっちにする?

余りリムを使って手組するという、恐ろしく後ろ向きなスタートを切る羽目になったフロントホイール手組プロジェクト。そして24Hです。良く分かりませんが、軽量化がメリットのラジアル組にしては結局24Hにせざるを得ないのってなんだか勿体ない気がします。クロスバイクのフレームってそもそも重いし自分も重いし、フロントでもマイルドな乗り心地で良い気がするのでタンジェント組にしましょう。というかフロントはどっちでもいいような気もしてきましたよ…多分違いは分からんだろう。

少しヤケになってきましたが、左右とも2クロス(4本組)としてみようと思います。タンジェント組にする訳でJIS組かイタリアン組かどちらか決めないといけないのですが、前述の混乱もあり回転方向性を運用上絶対に変えない(ホイールを表裏付け間違えないよう注意する)と誓い、イタリアン組での2クロス(4本組)としました。これで合ってるのかなぁ…

尚、フロントハブはTNI エボリューションライト24Hを選択し発注。約60gと超軽いです。

f:id:uccari8:20200705142227p:imageTNIの販売店サイトから写真拝借しました。スポーク穴の辺りに軽量化を目論んだ肉抜き加工がなされているやる気仕様です。

 

今一度、スポーク長を計算し出来上がりイメージを見てみました。

再び大活躍のspokecalcに値を入れてみます。

f:id:uccari8:20200704233608j:image

DT SWISS SPOKE CALCULATORでも計算してみます。やっぱりリアの重量は1kgを切りたく、せっかくなのでより軽量スポークのDT SWISS レボリューション2.0/1.5mmにしました。(首折れ部分とネジ切り部分だけが2.0mmで中間が1.5mmのバテッドタイプになります。コンペティションよりも細い部分も長いそうです。)

f:id:uccari8:20200706014650j:imageおぉ前後で1,636g。実際はどうなるかな?

思わず2度目のスポーク購入となってしまいましたが、結論282mmを40本、273mmを16本を買い足す事にしました。

 

当初見た目重視で、

【before】

◆フロント20H、ラジアル組

  • マビック アクシウムのフロントを流用

◆リア24H、2:1組でフリー側3クロス(イタリアン組)、反フリー側ラジアル組

みたいな感じで組もうとしてたのですが、結果として

【after】

◆フロント24H、2クロス(イタリアン組)

  • TNI AL300  24H (468g ※実測)
  • TNI エボリューションライト 24H (60g ※カタログ値)
  • DT SWISS レボリューション2.0/1.5mm

◆リア32H、ヨンロク組(イタリアン組)

  • TNI AL300  32H (455g ※実測)
  • シマノDEORE FH-T610 32H (369g ※実測)
  •  DT SWISS レボリューション2.0/1.5mm

に落ち着きました。

2つのリムをマジマジと眺めます。

f:id:uccari8:20200705213953j:imageAL300 24Hと32H。リム幅はそれなりに細いですが気になりません。

もしAL31Wのワイドリム仕様にしていたら、今頃オフセット有り無しって何?みたいな疑問沼に入り込んでいたでしょう。

 

次回フロントハブとスポークが届いたらいよいよ組み立てです。

 

クロスバイク用のホイールを手組してみる② - ワンゲル部の記録長さんへ続く

Bianchi CIELOのコンポをR3000シリーズへ変更する

関東も梅雨入りです。外出予定も無いので街乗りで使用しているBianchi CIELOのコンポをSORA 3500シリーズからR3000シリーズに変更する事にしました。

f:id:uccari8:20200620044544j:imageネットで買い漁ったパーツ達…

CIELOはクロスバイクですが、2年程前にドロップハンドル化してみたくロード用コンポにごっそり載せ替えたバイクになります。(なぜクロスバイクをロードバイク化しない方がいいのかを楽しく身をもって学ぶの巻 - ワンゲル部の記録長さん)

当時中古のSORA 3500シリーズを激安で入手した事がきっかけでロードバイクライクな改造に手を染めてしまった訳ですが、その後クランクだけFC-R3000にしてR3000シリーズの雰囲気を楽しんでいました。(シマノ、クランクの4アームが格好良く見える件 - ワンゲル部の記録長さん)

今回またしても、ST-R3000の左右セットがお安く手に入った為に、完全R3000シリーズ化する事にしたという訳です。

せっかくなので、ドロップハンドルも新しくする事にしました。

f:id:uccari8:20200613222526j:image

ドロップハンドルはDeda ZERO100です。なぜクランプ径31.7mm(31.75mm)??ってやつです。31.8mmのステムで取り付けちゃいますが💦

f:id:uccari8:20200613234749j:image56gほど軽くなりました。今まで使用の適当に購入したcannondale c2ハンドルは外外440mmもあり腕のポジションが開きすぎでしたので、今回Deda ZERO100にする事で4cmも短くする事ができました。

 

ここまでの精算内容は次の通り。

  • SHIMANO ST-R3000 … 7,700円(中古)
  •  〃 FD-R3000、RD-R3000SS…6,027円
  •  〃 CS-HG50-9(12-25T)スプロケット…3,044円
  • Deda ZERO100ドロップハンドル…3,080円(中古)
  • ケーブル類セット(shift/brake+in/out)、SM-CA70(ケーブルアジャスター)など…5,645円
  • SUPACAZバーテープ…0円(ポイント購入)

チェーンこそ新品に変えろって感じですがケチって洗浄までに留めました。多分伸びてない、伸びてない。。

合計 : 25,496円

 

分解して各パーツを綺麗にお掃除

先週は雨の中みなとみらい辺りを流して砂でジャリジャリになったため、できるだけ分解して洗いました。スプロケは13-25Tから12-25Tにあまり意味のない変更をしてみました。

f:id:uccari8:20200613225107j:imageいつかみた風景…

こうなると洒落たクロモリフレームかディスクブレーキ台座付きのグラベルロードフレームで組んだ方が楽しそうじゃん?って思ったりもするんですが、CIELOはカミさんからのプレゼントで貰ったバイクなので、やはりこいつを組み立てます。。

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R3000シリーズは9速で安くお手軽にも関わらず、上位グレードに引けを取らない見た目と機能が市場的にもウケていると思います。FD-R3000などはアームが長くなった分ケーブルの引きが軽くなり、気持ちの良い変速をするそうです。楽しみー。そういえばR3000シリーズはオークションやフリマなどでも程度の良い中古の出玉をあまり見ない気がします。

また今回シフトケーブルはoptislickというコーティングが施された物を使ってみる事にしました。ツルツルで抵抗が少ないそうなので、よりケーブルの引きが軽くなりそう。

f:id:uccari8:20200613231608j:image薄っすらグリーンなコーティングがかっこいいオプティスリックのケーブル…

 

魔改造部分も2年の月日を経過しても問題無し

CIELOはクロスバイク故に

  1. キャリパーブレーキをそのまま付けられず、加工が必要
  2. 下引きのフロントディレイラーに合わせ、フロントシフトケーブルは取り回し向きを反転させる必要がある

だった訳ですが、過去諸先輩方のブログを読み漁り改造を施した部分は、2年の月日を経ても一度もトラブルを起こしませんでした。スバラシイ。

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特に105(5700シリーズですが…)のキャリパーブレーキは制動がバッチリ好みで、更なるディスクブレーキ化の改造への気持ちにいつもストップをかけていたほどです。

 

ついでのついでにフロントフォークを塗装しちゃおう

前回コイツを組み上げる際に手を抜いたのがフロントフォークでした。確かポイントで購入したSpecialized ALLEZのアルミ+カーボンフォーク…ブラックなボディに不釣り合いな灰色なやつです。なのでこの機会に塗る事にしました。

f:id:uccari8:20200614000304j:image手抜きな自作ステッカーでBianchiっぽく誤魔化していました…

という事で、まず塗装を剥がします。

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プラサフ吹いて、真っ黒に塗装して、クリアー吹いて、ペーパーかけて、コンパウンドで磨きました。全て家にあったもので対応なのでウレタン塗装ではなくアクリルです。。でもまぁいっか笑。

そしてまたしても自作ステッカーです。(手作りステッカーでロードバイク模様替え - ワンゲル部の記録長さん)

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チェレステカラーのカッティングシートは、ターコイズブルーとかアクア何とかみたいな色で探すと近しい色が出てきますが、今回敢えてまた印刷した色を使います。
f:id:uccari8:20200614002312j:image職人が今年の空の色を見て調色するとかしないとか…

今回チェレステカラーは少しだけ緑がかった色合いにしてみました。ボディのステッカーも全部貼り直します。

f:id:uccari8:20200614002543j:image余っていた4Dカーボンカッティングシート も使います。

何だか結局同じようなデザインになっちゃいました笑。偽物感が半端無い笑。感覚で作るからしょうがない、、

 

いよいよ組立て、そしてトラブル発生??

いよいよ組み上げの段階となりました。

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ところがSTIですが、右の調子がどうもおかしい感じです。大レバーを動かした後、小レバーでうまく戻ってこない感じです。

f:id:uccari8:20200614003825j:imageカバーを外してみるとタイコはちゃんと収まっているようです…

何となく不安のまま組み上げてみたのですが、やはりリアディラーがうまく調整できません💦

  1. ロー側にシフトダウン出来る。
  2. 段が何箇所かで飛んでしまう。
  3. 小レバーが爪が引っかかっていないのに空振りする。
  4. 大レバーが固まって動かなくなる事がある。
  5. トップ側に均等にシフトアップ出来ない。
  6. 5〜6回しか変速してくれない。
  7. リミットアジャスターボルトやケーブルの張りで調整しきれない。。

ケーブルやリアディラーの調整を疑って何回もやり直したのですが、改善できません。

ひょっとして、STIなのか…?

めっちゃ不安がよぎりました。STIシマノによると分解不可らしいですが、中古なので遠慮なくカバーを外してみてグリースの具合を見てみましたが固着している様子は無いです。

マジか…

ここで手が止まりました。そしてYouTubeや様々なサイトを参考しまくりましたが、段々面倒になってきて、、

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もう一個買っちゃいました笑。

  • ST-R3000-R…9,742円

合計 : 35,238円

中古なので仕方ないですね。痛い出費ですが原因はもうSTIのせいでいいんじゃないかな?安かったし。

で、新しいので組み直しました。概ね上手く動くようになったのですが途中の段で1段飛んでしまいます、、焦ってケーブルの張りが足りなかったようで解決しました。

あと、一箇所凡ミスしていたようです。

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リアディラーにケーブルを固定する際、ボルトの上を通していました。下に通し直したらよりスムーズに変速するようになりました。(こんな事も影響するんか?)

最後にエンドアジャスターボルトでプーリーとスプロケの位置調整をして何はともあれ、段が飛んだりチェーンが苦しくなる事も無くスムーズに変速するようになりました。。良かった良かった。

毎度お楽しみのバーテープ巻き

もう1台のロードバイク、cannondale CAAD12でSUPACAZのネオングリーンのバーテープがプニプニ気持ち良いので、Bianchi CIELOもSUPACAZって決めてました。

f:id:uccari8:20200614011605j:image左右の区別があります…

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3Mのプラスチックテープでしっかりケーブルをとめてからバーテープを巻いていきます。

おまけ作業ですが、ホイールを相変わらず使い回すので、アクセントを付けてみたりして。。

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なんか前回と代わり映えしないですが、完成です。ふぅ、満足だぜ。

f:id:uccari8:20200614012134j:imageチェレステが少し濃くなって復活です。
f:id:uccari8:20200614022538j:imageST-3500は、いわゆる触覚レバーだった訳ですが、ST-R3000になってハンドル周りがスッキリしました。
f:id:uccari8:20200614023141j:imageドロップハンドルの位置がアップライトだった前に比べて若干下がりました。

恒例のロードバイクとのジオメトリーの比較です。

f:id:uccari8:20200614012144j:imageこちらも代わり映えしないですが、よりハンドル位置が近付いた感じです。

 

今回久々の自転車いじりでした。梅雨の間の暇つぶしにしてはコストも時間もかけ過ぎました。

今週は雨です。今回のBianchi CIELOは元々の全天候で使用していた自転車ではありますが、綺麗にしちゃうとやっぱり雨の中は乗りたく無いですね。梅雨の晴れ間を狙って乗りに行きたいなぁ。

 

2020.06.20追記

特に問題無いと思っていたリアブレーキですが、キャリパーブレーキのアーチ部分とタイヤとのクリアランスがスレスレ状態でした。

よく見るとキャリパーブレーキを留めている枕頭ナットがオリジナルで作成したステーを支えきれない状態でした。どういう事かと言うと、、

f:id:uccari8:20200620221316j:image本来、赤ラインにステーの上端が位置していないと具合が悪いのですが、青ラインまで沈んでおり、結果としてブレーキ全体の位置が下がりタイヤに干渉しかかっていたようです。

対策として赤枠部分に、枕頭ナットよりも一回り太いナットを噛ませ、元の赤ラインまでステーの上端を押し戻す事にしました。

f:id:uccari8:20200620221614j:image結果としてこのようにキャリパーブレーキのアーチ部分とタイヤのクリアランスは再び確保された訳ですが、走行中にタイヤに干渉してブレーキが壊れたりとかしなくて本当に良かったと思っています。

自己責任でやってますが、なかなか想像してなかったような事が起きたりしますねー。