ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

丹沢大倉尾根(バカ尾根)をのんびり行く

修行の山、丹沢塔ノ岳の表尾根「大倉尾根」。ヤマビルのいない冬は特にお勧めの山です。高低差1,200mはトレランの練習やタイムアタックなど「修行」に使われ、また整備された山道も通称「階段地獄の山」とか呼ばれているようですが、のんびり歩くと地獄でも修行でも無く、実に気持ちの良い山です。

f:id:uccari8:20220206162912j:image塔ノ岳を目指すポピュラーな尾根道〜大倉尾根

昨年はお正月にナイトハイク(お正月は丹沢塔ノ岳でナイトハイク - ワンゲル部の記録長さん)をしましたが、今回は日中に歩く事にしました。

◾️大倉尾根の断面図

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カシミール3D」作成の画像を元に加工

◾️今回の行程

2022.02.05 sat

  8:20 大倉バス停出発

   途中全ての小屋の前で10分休憩

   花立山荘でお昼休憩

13:05 塔ノ岳山頂 なんと4時間45分、遅!

13:40 山頂出発

16:20 大倉バス停到着

木漏れ日の中スタート。今回は疲れたく無いのでゆっくり歩きます。

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最初に現れる丹沢ベース(看板に「山田会ナオミ会」って書いてある…)で早々に休憩。ここはいつも閉まっています。次に観音茶屋でまた休憩。ここは行きは閉まっていましたが、帰りは開いていました。

続いて雑事場の平に到着。なんだか休み過ぎていますが、ここはベンチもあり休憩にはもってこいの場所なので休みます。
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尚、テント場のある大倉高原(大観峰)方面は立ち入り禁止でした。何でもトイレの設置工事の為だそうです。

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ランプの宿、見晴茶屋が見えて来ました。この小屋の裏からやや傾斜のきつい坂が続く為、ここでも少し長めの休憩を取ります。
f:id:uccari8:20220206164719j:image見晴茶屋の素敵な佇まい

長い急坂が終わる頃に駒止茶屋が見えて来ました。日陰が多く、やや寒い感じです。
f:id:uccari8:20220206164731j:image今日も閉まっていた駒止茶屋、、いつ開いているのだろう

ここからはダラダラフラットな道が続きます。そして坂道が始まったあたりで堀山の家に到着。日当たりも良く沢山の人が休憩していました。
f:id:uccari8:20220206164725j:image人気の高いイメージのある堀山の家

ここから花立まで長い登りが続きます。次の休憩場所の茅場の平でもしっかり休みを取り、岩がゴロゴロした道に差し掛かりました。

f:id:uccari8:20220206172640j:image相模湾の向こうに大島がキラキラ輝いて見えます
f:id:uccari8:20220206172643j:image富士山は雲の中です…

階段地獄と言われる所以?の坂に取り付きます。

f:id:uccari8:20220206171041j:imageこれが見えたら花立山荘は近い

階段の先にお汁粉の赤い旗がはためいていました。尚、夏場はかき氷の旗になります。f:id:uccari8:20220206164722j:image立山荘です

うどんもあります。既に12時となり、お腹も空いたので花立山荘でお昼ご飯にする事にしました。

f:id:uccari8:20220206164909j:imageここにも旗が笑笑

f:id:uccari8:20220206171720j:image今だけ「なめこうどん」!

なめこうどんと月見うどんを頼みました。
f:id:uccari8:20220206164904j:image左)なめこうどん700円、右)月見うどん600円

なめこうどんもたまご入りです。。f:id:uccari8:20220206164906j:image甘酒300円もいただきました

花立を後にすると塔ノ岳の山頂は間もなくです。

f:id:uccari8:20220206173130j:image鍋割山方面
f:id:uccari8:20220206173133j:image登山道から外れた所ですが少し雪が残っていました

f:id:uccari8:20220206172136j:image秦野の町なみ
f:id:uccari8:20220206172133j:image西の空に怪しい雲

かなりのんびり歩きましたが、ようやく塔ノ岳山頂に到着しました。奥に尊仏山荘が見えます。

f:id:uccari8:20220206165226j:imageまだ利用したことの無い尊仏山

という事で頑張らずに塔ノ岳を登頂できました。大倉尾根の麓に近い観音茶屋や駒止茶屋はいつオープンしているのかよく分かりませんが、見晴茶屋、堀山の家、花立山荘はいつもオープンしています。バカ尾根と呼ばれる大倉尾根は修行のイメージが先行しがちですが、小屋を中心に休みながらゆっくり登ると身体は疲れず楽しく登る事が出来ます。

高低差1,200mは日本アルプスのコースでも結構厳しい部類に入ると思います。ここ大倉尾根を「修行」と気張らずのんびりとでも息を切らずに登る脚力があれば、アルプスの山々もきっと楽しくのんびり登れる事と思います。そういった意味ではここ大倉尾根ははやり登山の登竜門であり「修行」という顔も持ち合わせ続けるのかもしれません。