ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

登山靴「LOWA(ローバー) TICAM II(ティカム2) GT WXL」を新しい相棒とする

先日の北アルプス裏銀座コースと乗鞍岳で使用したSCARPA(スカルパ) Triolet PRO(トリオレ プロ) GTXですが、だいぶくたびれ感満載になりました。

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ソールが擦り切れまくっている

購入は2013年7月。折立から雲ノ平、鷲羽岳、三俣蓮華岳双六岳新穂高温泉へ下るルート(梅雨時期の登山の思い出② - ワンゲル部の記録長さん)を行くために20年以上愛用したgoroの登山靴(妻の登山靴 - ワンゲル部の記録長さん)から初めてナイロン系の軽い登山靴に履き替えた際の登山靴です。愛着もあり、夏山、秋山を中心に山中41日間の利用で一度ソールの張り替えも行なっています。クライミングゾーンがカッコいいVibram Mulaz(ビブラム ムラツ)はハイグリップでしたが、その分ソールの減りも早かったように感じます。

今回ガイドさんからも

「このソールじゃ滑るよ…」

との指摘もあり、最終的には今回の野口五郎岳往復+乗鞍岳を締めくくりとして、山中95日間の利用で現役引退となりました。

 

で、ガイドさんと山の帰りに登山用品店のカモシカスポーツに行ってみる事にしました。

当初、ヌバックが美しいLOWA(ローバー) TBET(チベット) GTX狙いでしたが、商品が無く、同じラストっぽいTAHOE(タホー) GTXを試し履きしてみました。

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左がタホーGTX、右がティカム2

数年前の記憶では、サイズEU42(UK8)でしっくり来るはずでしたが、何だか横幅がアタります。。(そう言えば、ワタシ、幅広甲高でよく3Eとか4Eで表されるサイズがその上をいくFでした。。)

しっくりこなさにモジモジしていると、ガイドさんがから

「じゃあTICAM Ⅱ(ティカム2)履いてみる?」

と勧められ、履いてみたらピッタリ!恐らくラスト自体はタホーも一緒なのでしょうが、革製で且つラウンドラバーがグルリと一周しているタホーGTXの方が幅的に若干タイト感が出たのかもしれません。スペックでは分からない感覚です。試し履きは大切ですね。なので、もうティカム2で決めようとしたところ、お店には在庫無しのWXLモデルが更にワイドモデルとの事で、そちらを予約して帰る事にしました。

 

数日後、商品が届き新しい相棒にご対面。

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ローバー ティカム2 WXL

通常モデルはオレンジ色のアクセントですが、ワイドモデルのWXLはイエローになります。さり気ない差別化が所有欲を満たします。

早速履いてみるとジャスト、ピッタリでした。

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左がトリオレ プロ、右がティカム2 WXL

スカルパ  トリオレ プロと比較したところ。

スカルパも幅広な方でしたが、最初はちょこっとキツく、ご覧の通り長年履き潰した感じで幅が変形してしまっています。しかしティカム2 WXLモデルは最初から足にピッタリでした。

履き心地ですが、全体にトリオレ プロに比べソフトな印象です。優しく包み込む感触の為、長距離縦走でも疲れにくいと思いました。コバは前後共に無く、夏〜秋山専用になります。シャンクもやや柔らかめです。トリオレ プロはフルシャンクで硬いソールだったので、長距離を歩くとどうしても足が痛くなってしまいがちでしたが、この新しい相棒は足に優しくフィットし長距離も辛くなさそうです。

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尚、こだわりのI-LOCK(アイロック)という機構が付いています。これで、つま先から足の甲の部分にかけてキッチリ靴紐を締め付けた状態をキープしつつ、残りの靴紐をしっかり締めることができます。これは、スカルパにもあったD環と同様の機構となり自分的に必須条件でした。

 

次回、岩稜帯をこの新しい相棒で行く予定です。今から楽しみです。

 

追記)北アルプスの大キレットをティカム2で歩いてきました。(今年のお盆休みは憧れの北アルプス・大キレットに行ってきました①(2019年8月) - ワンゲル部の記録長さん)

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最初だから?しっかりメンテナンスしました

やはり、この程よい柔らかさはむしろ良い!岩稜帯はフルシャンクという思い込みがありましたが、このソールでも全然身体を支える事ができるし、岩稜帯以外の縦走路では、疲れ知らずでスイスイ歩が進みました。ガイドさんが

「いつもよりも自然と足が前に進むよ。」

って言っていた通りでした。

 

相棒よ、これからもよろしくです。