ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

立体地図を見るのが好きだ(前編)

肩の治療が長引きアウトドア的なスポーツが出来ずストレス溜まってきた頃合いに、昔ちまちま作っていた立体地図(山岳エリアバージョン)を寝室の奥より探し当ててしまった(昔作った山の模型が出て来た件ご参照)ものだから、どうにもまた作りたくなりました。

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地図(地形図)は元々眺めるのが好きですが立体となると角度を楽しめるので更にテンションが上がります。

という事で今回、日本列島を台風が縦断しているこのシルバーウィークに、北アルプスの涸沢と穂高連峰(西穂高岳を除く)の製作に挑戦です。

相変わらずアナログな手法で製作開始。国土地理院の地形図を印刷して裏面を鉛筆で擦り、等高線を鋭利な針でなぞってケント紙に写してカッターで切る。。そして、糊で貼り合わせていく…を130回ほど繰り返そうという計画です。彫刻を楽しむ感覚です。このプランによると高度約3.6cm程の穂高連峰が出現する予定です。

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基準点も無くただひたすら感覚で紙を積み上げます。

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高度2,500mを超えた付近から気づいたのですが、高度が足りないかも。。つまり、事前に計算して高さを強調するのを忘れたのと今回初めて使ったケント紙が思いのほか薄かったのとで距離と高さがほぼ1:1になってしまいました。

 

ところで、前回の作品より10年近くの年月が流れた現代ではテクノロジーも発達し、国土地理院の3D立体地図データをダウロードして3Dプリンターで簡単に立体地図を再現できちゃうそうです。(国土地理院地理院地図サービスのページ:https://maps.gsi.go.jp/3d/creating.html)

中でも凄いと思ったのは、A4コピー用紙を原料とするフルカラー3Dプリンター「McorIRIS(エムコアアイリス)」です。こいつは正に僕がやろうとしている事を完全にそして正確に再現できる凄い奴なのです。コピー用紙130枚位ならコスト800円程でできてしまうそう。でもプリンター本体は860万円程するそうなので、立体地図作成サービスなんぞを生業としている業者さんにお願いすると小さいものでも1作品で1万円前後お金がかかってしまうのです。

また、後は貼るだけさ的キットも売ってます。(やまつみ:http://www.yamatumi.jp/)これもなかなか完成度高いですね。でも1作品あたり6〜7,000円します。

勿体無いですよね。

趣味と実益を兼ねて、やっぱり自分で作るしかないと改めて自己納得。

 

 さて、2,800m付近まで積み上がりました。

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白黒写真で等高線を強調しています。吊尾根が出現してきました。手作業な為、かなり荒い作りですが、上下の紙の出っ張りが逆転してしまっているような矛盾したところを後からカッターで削ってそれっぽくしていきます。

 

これで半分ちょっとか…まだまだ作業は続きます。(後編へ続く)