どうでも良い趣味ですが、前編 からの続きです。3Dプリンター全盛のこの時代に、文房具屋さんでケント紙を買ってきて、等高線を手作業で写して切って貼って、立体地図模型を作るというとてつもなく地味な作業ですが、いよいよ標高3,000mに達しました。
北穂高岳(3,106m)、涸沢岳(3,103m)、奥穂高岳(3,190m)、前穂高岳(3,090m)にピークが分かれますので作業が独立峰の時よりも煩雑になります。
ところで今更遅いですが、作業していてこのあたりから気付き始めたことに、途中から標高を強調しようと思い立って2,500m付近から紙を水増ししてきたせいで何だか歪な感じに。。ただし引き返す事もできずこのまま続けます。
そして、奥穂高岳最後の急登を行きます。等高線で囲まれた形が「Dr.スランプ」に出てくる「うんちくん」みたいだと余計な雑念に駆られながらもいよいよその時を迎えます。
これ、3,190mのラストピース。そして、はい登頂。(心の旅ですが…)
ここからは、着色開始です。中学時代おたくにも美術部だったのですが、その時に顧問の先生に教えてもらった一番好きなアクリル絵の具のチョイ足し「モデリングペースト」を使います。
いわゆる油絵風?に塗りつけた所をモリモリさせてくれるヤツです。これで、等高線では表現しきれなかった凸凹を作ります。前穂のギザギザや北穂東稜のゴジラの背とか、涸沢槍のトンガリとか、奥穂ジャンダルムとか、、妄想しながら完全に一人”悦”に突入し、ニヤニヤしながら盛り付けます。
ここまできたら、乾燥させ最後に絵の具で草木や岩場、雪渓などを描いてやります。山小屋も設置したりします。
懐かしのアクリル絵の具セットを引っ張り出してきました。準備完了です。
ベースを岩稜っぽく白く塗ってから、せっかくなので、涸沢と言えばやっぱり紅葉ということでナナカマド色に染めて行きます。岳沢側は黄色メインで黄葉をイメージします。
そして、とりあえず完全。続いて撮影会。。
奥穂高のモルゲンロート(風)ヘッドライトで赤く照らしてみます。
うむ、満足。。
でも、作り上げてから言うのも何ですが、本物にまた会いたいですね。