ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

ゴールデンウィーク後半は乗鞍岳BCツアーに参加

1月にお世話になった乗鞍岳BCのガイドさん「リトルピークスのPJミネちゃん」にGWのツアーをお願いしたところ、今年は雪不足で早めに来た方が良いとのこと。なので平日でしたが5月2日に参加する事にしました。

今回も初心者ツアーに参加です。メンバーは初めましての2名の方と山師匠と自分の合計4名です。ミネちゃんのガイドでは、いつも初めに必ず確認する事として、

「ガイドは最善を尽くすものの山は自己責任で‼︎」

という事が挙げられます。山をやっておられる方にとっては当然の事かと思いますが、中には“ガイドがいるのだから全責任はガイドにとってもらえば?”的な事をおっしゃる方も居るので、ココ重要なところだと思いました。

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三本滝レストハウスからバス(片道1,250円)で20分ほど揺られながら位ヶ原山荘(2,350m)まで行く事ができます。楽ちーん♪ただ、天気はどよ~ん。。なんせ明日から嵐の予報です。

さー、ここからハイク開始です。

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しばらく行くと急登が現れます。超ザラメ状態で、油断するとすぐにズリ落ちちゃいます。ガイドのミネちゃん曰く「土下座姿勢」で滑り落ちる感じなのですが、自分は4回もズリ落ちてしまいました。

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木立も少なくなり見晴らしが良くなってきました。

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しかし、だいぶ暗雲がたちこめてきました…天気持つかなー?ようやく「屋根板」と呼ばれる平らな所に到着です。

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雪崩講習会で習ったのですが、こういった平らな所から滑っていてエクスタシーを感じる38°斜面(サーティーエイトと呼んでました。)に変わるところこそ雪崩が起きやすいそうです。一気に滑り込みたい気持ちを抑えて一旦停止で確認する事が必要だそうです。

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そして上部には「スフィンクス」と呼ばれる斜面です。斜度45°だそうで後にここを滑りました。真ん中付近にグライドクラックというそうですが、クラックが入っています。

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最後、「滑り台」と呼ばれる斜面を登り摩利支天岳の山頂直下を目指します。風が強まり耐風姿勢を取りたいのですが、スキーを履いていると難しいですね。

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摩利支天岳まであと一歩。ハイマツ帯の陰で風が少し弱まりましたのでここで小休止です。

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槍穂が見えます。

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乗鞍岳剣ヶ峰方面です。今年は雪が少ない分、返って剣ヶ峰のような高所での雪質は最高に良かったそうです。上が良い雪質であれば下が解けて、下にもたっぷりの雪の時は、上はガリガリに雪があり、、となかなか難しいのですね。

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ようやく摩利支天岳直下まで来ました。2,850m付近です。コロナ観測ドームが見えます。

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富士見岳方面。右に見える斜面は急斜面ですが滑っている人がいました。凄いな~。

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左に目を向け、火口とその向かいの不動岳です。乗鞍は山頂付近がカルデラ形状のため外輪山が多く、滑りたい斜面がたくさんあります。

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天気の心配もあるので、早々にドロップインします。標高2,850mから三本滝レストハウスのある1,800m付近まで標高差約1,000mを滑り降ります。これは気合が入ります。ツアー参加のメンバーも次々に滑っていきます。みんな超上手いなぁ。

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一滑りして左側に逸れて先ほどの「スフィンクス」の斜面に向かいます。おぉ流石45°の斜面、吸い込まれそうです。

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「屋根板」あたりまで滑り降りてきて一安心です。そしていつもの事ですが、あっという間に樹林帯へ。。。

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緩いコブ斜面が続きます。

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雪がだいぶ無くなってきました。春がすぐそこまで来ています。でも雪がある限りまだまだ滑ります。右に見える細い雪の上を辿って向こう側へ行きます。笹の上ならギリギリ滑走OK!?(笑)2度ほど板を外して移動しましたが無事かもしかゲレンデトップへ。

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本当に最後です。最後の最後まで滑り切ります。(しつこくてすみません…)ラストランはカモシカゲレンデトップからスタート地点の三本滝レストハウスまで滑り降りますー、、、やーっと終わり。超ロングコースで最高に充実のツアーでした。途中雨がパラツキましたが天気も何とかもちました。

 来シーズンはぜひパウダーの時期にまた来たいですね。ミネちゃんその時はまたよろしくお願いします。それまでにもっと技術を磨かなくては。