ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

春スキーに向けて、ハイフッ素タイプのホットワックスを試す

ゴールデンウィーク・スキーに向け温度の高い春スキーでもよく走るホットワクシングを試してみました。因みに気合の入ってらっしゃる方は10回くらい重ね塗りをされるようですが、今回はクリーニング&ベース用1回、滑走面に2回までとしました。

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道具がお買い得セット(SWIX スウィックス ワクシングセット¥6,000.-也)しか持っていないので、とりあえずリビングにレジャーシートを敷いてから始めます。そんないかにも最近始めました的レポートとなります。

色々達人の方々やプロの方法を調べていますと、春スキーにはフッ素系のワックスがキーとなる事が分かってきました。中でもリキッドタイプをお勧めする内容もありましたが、今回はホットワックスが良いかなぁ…と思っていましたので、R≒0WAX(アールゼロワックス)のRUBY(フッ素高含有タイプ)を紹介する内容を参考に、同じものを買って同じようにやってみました。

知人はTOKO(トコ)のイエローを試していて、軟らかいし撥水性が良いから高温の春スキーでよく走るよって教えてくれましたが、結構ベタベタするらしくやっぱり硬め+フッ素のR≒0WAXの方にしました。

クリーニング&ベース用ワックスとRUBYを比べたところ。

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クリーニング&ベース用(右)が軟らかく半透明なのに対し、RUBY(左)は硬くだいぶ白いです。値段もクリーニング&ベース用は2パックで1,000円ちょっとですが、RUBYは1パックで3,000円します。6倍の値段なので期待せずにはいられません。

RUBYは適応温度(雪温)-3℃以上とのこと。明後日から今シーズン3度目のかぐらスキー場に(また笑)行こうと思っているのですが、意外に上部は温度低いみたいな記事も見ますので、これでいいのかなーと悩みますが取りあえず進めます。

まずは前回に引き続きワックス剥離用の汚れ落としスプレーで滑走面の汚れを念入りに落とします。そして、クリーニング&ベース用をアイロンの温度設定80℃くらいで塗り込んでみます。

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ペーパータオルを板とアイロンの間に挟みながらペーパーを引っ張るようにしてまんべんなく塗っていきます。100均のペーパータオルも試したのですが、トイレ用の方が紙が固くて破れにくく良い感じでした。(正しい方法か分かりませんが。。)アイロンは一か所にとどめず常に動かせとのコメントを多く見受けますので、そのようにいたしました。板が冷えたらスクレーパーで剥がしてブラシでゴシゴシ磨きます。クリーニング&ベース用は軟らかく割と綺麗に均一に塗れました。

次にRUBYを試します。「日本国内では、他者(「社」の間違いなのかなぁ)を圧倒する抜群の実績と信頼性…」との謳い文句に心躍ります。が、あれ?まずは生塗りしようとしても硬くてうまく塗れません。クリーニング&ベース用は軟らかく、アイロンでもバターみたいにジュワーって溶けましたが、RUBYは90℃まで温度を上げても一気には溶けません。

ここで気づいたのですが、ブレーキがかなり邪魔です。指で押さえていたのですが痛いし、うっかりアイロンが当たると超熱いしで、マジックテープ付きのゴムバンドで縛ってみました。

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(最初からこうすれば良かった…)滑走面に一気にアイロンを滑らせられるようになってから再度RUBY塗り塗りにチャレンジです。これはいい塩梅です。アイロンにワックスを当てて溶かしては滑走面に塗ります。でもロウソクのロウのようにパリパリして、あまり伸びません。高価なワックスなのでペーパーに吸わせるのは勿体無かったですが、仕方なく前述のトイレ用ペーパータオルで伸ばして塗りました。ひらすら何回もトップシートからテールにかけてアイロンをかけて板を温め塗っていきます。

何とか均一に塗れ、板が十分に冷えてからスクレーパーで剥がしました。

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おや?今度は何かフワフワしています。クリーニング&ベース用はネチョっとして鉋で削ったような鰹節状な削れ方をしたのですが、硬いRUBYは片栗粉みたいなフワフワした粉状に削れて行きます。ちゃぶ台にトップ側を乗せて板をたわませる勢いでシャーっと削っていきました。スクレーパーのみでほぼ綺麗に削り取れました。

最後にこれまた板がたわむ勢いで両手でゴシゴシとブラッシングしますと滑走面がペカーっと輝きだしました。

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ま、素人作品なので、このあたりでご勘弁くださいませ。エッジもシャープナーで磨いてあげて終了です。

なんでも本当は低温度の時に硬いワックスで、高温度の時には軟らかいワックスだそうですが、高温度の時は滑走面が汚れやすく、汚れが付きにくくするためにも硬めワックス+フッ素は良いそうですね。フッ素すげー。ただ低温度過ぎる場合はフッ素はNGらしく何でもフッ素が言い訳でもなさそうです。奥が深すぎてよくわかりません。

恐らくゴールデンウィークで今シーズンのスキーは終わりにすると思います。(月山とか行かれる方は、やっぱり凄い。)空白の十数年は今更しょうがないですが、こうやって色々やってみるともう少し早くスキーを再開していればなぁとか思ってしまいます。次回ラストスキーは悔いの残らないよう楽しんでこようと思います。

 

追記 : ワックスのかいもあり、かぐらでの滑走は快適でした。より滑りを求めればもっとやりようがあるのでしょう。ワクシングは奥の深い作業だと思いました。

最後に再度滑走面の剥離と汚れを落とし、クリーニング&ベース用ワックスを施しました。

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やっぱりペーパータオルお勧めです。固めのペーパータオルを折ってアイロンを引っ張る感じだと均一感が出て良い感じでした。