ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

今年最後の追い込みトレ

12月はインフルエンザA型にかかってしまい、一気に筋力が落ちてしまいました。一説によると1週間寝たきりで落ちた筋力は取り戻すのに1ヶ月かかるとの事!?マジか!!?

で、これはいかんという事で、冬トレーニングを徐々に再開する事に。

でも毎度のことながら何となく気持ちが乗らず、またも形から入るべく「冬も快適スポーツギア」を揃える事にしました。

 

ロードバイクの冬ギアを揃える

定番ですが、ジャケットと裏起毛ビブを用意しました。

f:id:uccari8:20191231235349j:imageMAVIC COSMIC ELITE THERMO (マビック コスミック エリート サーモジャケット)、新古品をヤフオクで購入。

f:id:uccari8:20191231235411j:imageジャージみたいな生地でストレッチが効いて良い感じです。
f:id:uccari8:20191231234733j:imageビブはアディダスの中古品で2,000円。安っ!アディダスがマビックにサイクル部門を譲渡する前の物になります。作りはしっかりしていて、太腿の前面は風を通さず、こちらもストレッチが効いて少し小さめの方がぴたーっと着られます。

こんな上下セットが総額1万円もしないで揃ってしまうのだからセカンド市場は侮れないっすねー。

ただ、オッサンローディーが着ると色々残念ですが…

f:id:uccari8:20191231235946j:imageほぼ全身を覆ってしまっているのにも関わらず、だらしない体型は誤魔化せません。。

尚、防風、裏起毛、ストレッチ、、と寒空にも完全防備なのですが、今年は暖冬なのかな?昼間はこの格好ではむしろ暑いくらいでした。

f:id:uccari8:20200101001215j:image晦日のサイクリングコースは「ブルーブルー横浜」から横浜港を眺めるコースでした。

 

低山をダラダラ歩く用のパンツも欲しい…

その後、横浜スタジアム近くの「石井スポーツ」に山道具を物色しに行きました。

元々冬は雪山登山かバックカントリースキーがメインで、その為のトレーニングとしてロードバイクや低山ハイクがあるという位置付けなのですが、今シーズンは色々仕事の絡みもあり、あまり大掛かりな遊びには行けそうもありません。

なので、休日のトレーニングを主体に考えてモチベーションを高めるギアを揃える事としました。

で、こちら

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Millet MONTE ROSA PNT(ミレー モンテローザ パンツ)

耐久性、保温性に優れた二重織素材の撥水ストレッチパンツとの事。デオドランテープという実用新案を使った消臭、抗菌効果のあるパンツのようです。汗かきな自分にはちょうど良いですね。

f:id:uccari8:20200101003003j:imageこの手のパンツに大体付いている太腿ポケット。なんだかんだと重宝します。

晦日石井スポーツは安売りセールをしているにも関わらず閑散としておりました。目の前にズラーと並ぶセール品についつい衝動買いしてしまいました。

f:id:uccari8:20200101003219j:imageお買い得品という言葉に弱い。。

 

お、年が明けたぞ。あけましておめでとうございます!

今年もゆるゆるトレーニングながら適当に身体を鍛えていきたいと思います。

今年のBCスキー用に中古のソフトシェルを購入

ウィンタースポーツ用のアウターは、目的別で選びたい…という建前にかこつけて、あれやこれやと安い海外通販やセカンド市場を駆使しながら色々揃えてきましたが、今回バックカントリースキー向けにソフトシェルを新調しました。

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Millet(ミレー)のVERTIGO GTX JKTという多分10年位前のモデルです。

 

目的別にアウターをチョイス

ぼくの場合、だいたいこんな感じで目的別に雪山用のアウターをチョイスしています。

  1. 厳冬期登山、高所BCスキー → Marmot 3Lタイプのハードシェル
  2. トップシーズンのゲレンデスキー → BURTON akダウンジャケット
  3. 春スキー、春BCスキー → Mountain Hardwear 2Lタイプのレインウェア

(過去のアウタージャケットレビュー:山用のジャケットは青色が多い(ジャケットあれこれレビュー) - ワンゲル部の記録長さん)

今回は、1.のBCスキー使用目的でソフトシェルを新調した感じです。

ところで、今までのアウターは肥満時に買ったものばかりで海外XLサイズ(日本2XL)が多かった為、今となってはサイズが全く合いません。なので今回痩せた分、適正なサイズの物を求めてMサイズにしたというのもあります。(恐らく今回のソフトシェルも海外モノっぽいので日本Lサイズ寄りだと思いますが。)

f:id:uccari8:20191208202930j:image今まで着ていたXLサイズのハードシェルと今回購入したMサイズのソフトシェル。きっちりニ回りほど大きさが違います。

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自分的な雪山用アウタージャケットへの拘りは「脇下のベンチレーション」「パウダーガード」「メットインフード」です。今回のモデルは全て条件クリアとなります。

これは、BURTON akダウンジャケットでも同じ機能が付いていた訳ですが、、

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しかし、こちらはダウンのため熱がこもり過ぎて山には向きません。専らゲレンデ用としてのみ着用していました。

 

ハードシェルとソフトシェル、どっちがどういいの?

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さて、ハードシェルとの違いですが、ソフトシェルの方がしなやかに着こなせる分、フリース生地などのおかげで重くなっています。

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ハードシェルも3L(スリーレイヤー)で若干厚手の為551gありましたが、今回購入のソフトシェルはその上をいく862gでした。畳んだ時の大きさもフリースによる嵩張りでハードシェルよりも一回り大きくなります。(今時のはもっと軽く小さく畳めるのかもしれませんが…)

撥水性能はというと、、

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ハードシェル(左)もソフトシェル(右)もどっちも良い感じです。ただ耐風防水性能は?というとやっぱりハードシェルに軍配が上がると思います。耐風性、防水性は先日の八ヶ岳でもハードシェルの強みが遺憾なく発揮され大変助かりました。

f:id:uccari8:20191208205808j:image(友人撮影)15m/s程度の風なら殆ど苦にならず快適そのもの…

なので、

◆ハードシェル

  • 軽量重視の雪山登山向き
  • レイヤリングで防寒
  • 耐風、防水性能に優れる

◆ソフトシェル

  • しなやかにアクティブに動けBCスキー向き
  • 単体で温かい(でも暑いかも⁉︎)
  • 低山でも気軽に着られる

みたいな感じでしょうか?

人それぞれかもしれませんが。

 

初めてソフトシェルを購入したのは今から12年位前だったと思います。当時mont-bellで買ったのですが、こんなアウターが出たんだって感動したのを覚えています。

f:id:uccari8:20191208214103j:imageまだ持っています…

フリースジャケットのシェル化した感じで春秋登山用に着ていました。やっぱりちょっと重いのですが、シェル(殻)のソフト版って事で「ソフトシェル」だったと記憶しています。で、それまでのシェルが「ハードシェル」なる呼び方になってしまったと、、。

その内、もっと薄くて軽くて表面が丈夫なフリースジャケットが出てきて、あまり着なくなりました。

今回、久々にソフトシェルを新調した訳ですので、ソフトシェルの価値を再度見つめ直す為にも様々なBCスキーシーンで活躍してもらいたいものです。

 

荻窪の大田黒公園の紅葉で癒される

先日、日本酒会で知り合いました方より荻窪の大田黒公園の紅葉が見事だとの話をきき、嫁と両親誘っていそいそと参る事にしました。

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ライトアップが名物らしいのですが、高齢の両親をあまり寒いところに連れ出せないと思い、今回は日中に行く事にしました。

週末ということもあってか、公園近くの駐車場はほぼ満車で多くの人で賑わっていました。

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ライトアップされた紅葉が水面に深く映る様を見たい気もしたのですが、昼間の陽の光を受けた紅葉もまた見事でしたので良しとします。
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人工的に作られた公園だけにモミジとイチョウがバランスよく配置されていて、庭園としても非常に整った感のある公園です。特に陽の光を受けたイチョウは見事ですね。ここは順序に沿って道を歩くだけでも手軽に自然に触れられますのでお散歩にももってこいな場所です。
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因みにカメラをうっかり忘れてきてしまったので、今回はスマートフォンで撮影しました。他のお客さん達は、割とガチ目なカメラで思い思いの画を切り取っておられました。
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都心は久々に青空が広がり、とても気持ちの良い日です。
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紅葉と木漏れ日も計算された感じで木々が配置されていて、素敵でした。
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公園入口付近のイチョウ並木。地元横浜の日本大通イチョウ並木も見事ですが、こういうコンパクトな都心の公園で愛でるイチョウもまた風流です。
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大田黒公園について調べてみたところ、音楽評論家の大田黒元雄さんという方の屋敷を日本庭園風にした公園で杉並区が管理しているという事が分かりました。この公園は都心にあるからこそ、その存在の温かさみたいなものがより浮き彫りになる感じだと思いました。
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ライトアップは本日12月1日(日)まで。来年は幻想的と言われる大田黒公園の紅葉ライトアップを愛でる為、日本酒を呑んだ帰り道にでもふと立ち寄りたいものです。

初冬の八ヶ岳(硫黄岳~横岳)で心の洗濯を

同僚より「心の洗濯をしたい…」とお誘いがあったので、初冬の八ヶ岳(硫黄岳~横岳)に行ってきました。

同僚とは、たまに八ヶ岳に来ていて、夏の真教寺尾根から赤岳〜キレット縦走や、厳冬期の赤岳登頂などをご一緒させてもらっています。

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■今回のルート

11月15日(金)12:00 八ヶ岳山荘P → 15:30 赤岳鉱泉(泊) ※18:30 夕食

11月16日(土)06:30 朝食 08:00 出発 → 10:30 硫黄岳 ※休憩 → 12:00 横岳 ※昼食 → 13:30 地蔵の頭 → 14:20 行者小屋 → 16:00美濃戸山荘 → 16:40 八ヶ岳山荘P

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まずは赤岳鉱泉でステーキでも食べようということに、、

気持ちの良い秋晴れなのですが、これから冬のエリアに向かいます。

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八ヶ岳山荘から赤岳山荘までの道はまだ凍結していないようです。

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北沢から登ります。沢の水は凍り始めていました。

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3時間余りで赤岳鉱泉に到着です。来月にはオープンするであろうアイスキャンディーは準備中でした。

赤岳鉱泉での宿泊は、2度目ですが、まだ名物のステーキを食べたことがありません。今日はステーキでありますように…

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入口のメニュー表…

やったー!どうやら今日の夕食はステーキのようです!

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お楽しみのステーキ

ステーキにポトフと、おっしゃれーな夕食です。(メニュー表にあった「けんちん汁」ではなかったが、それはそれで。。)

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大部屋もほぼ独占状態です。さすがに平日は空いています。何にもすることが無いという贅沢をかみしめながら20時前には寝てしまいました。

はじめての横岳を楽しみに登る

翌日は朝から雲が出ていました。予報では霧でしたので、展望が期待できないかもしれません。とりあえず出発します。

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霧氷が綺麗です

赤岩の頭までは樹林帯を登ります。気温は氷点下ですが森の中は風も穏やかでそれほど寒くありません。

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硫黄岳山頂は霧の中、、

しかし硫黄岳に到着するも全く景色は見られません。。しかも結構な風が吹いています。風速15m前後は吹いていたかと思います。山頂の祠のような建物の影で風を避けながら、温かいお湯とおやつをいただきます。

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おぉ、晴れるのか?

硫黄岳山荘を過ぎ、台座の頭に向かう頃、さーっと霧が晴れてきました。ただ晴れるのかと思いきや、また霧の覆われていきます。でもこの瞬間、確かに心が洗われた気がしました。

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清里側は晴れているのに。。

かなりの風ですが、ハードシェルで身を包んでいるのでほとんど苦ではありません。山ギアは偉大です。次は自分的に未踏の横岳を目指します。

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再び霧の中…

このあたりはまだ余裕ですが、だんだんと鎖場に突入していきます。

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大同心を見下ろす

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小同心を見下ろす

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圧巻だよっ、よく登るな、こんなところ。

大同心や小同心を見下ろしながら、岩場を通過していきます。

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だんだん横岳の岩峰真骨頂という感じになってきましたが、今日はアイゼンもピッケルもありません。予想よりは雪がありましたが、岩とミックスになりますので、チェーンアイゼンくらいが丁度良かったのかもしれません。(同僚はチェーンアイゼンを持って来ていたのですが、「とても良い」と連呼していました。

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横岳登頂~♪

奥ノ院(2,829m)に到着です。この先の三叉峰を過ぎたあたりから更に雪がしっかり積もっているし、鎖場も連続するし、、という事で気休めですが軽アイゼンを付けてみました。岩が出ているところは返って歩き辛かったですが。。ただ雪はサラサラで凍結している感じではないので、特に危ない感じではありませんでした。

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赤岳、阿弥陀岳はすっかり雲の中です

地蔵の頭までなかなかスリリングな岩場が連続しますが、しっかり足を置けば滑ることもなく通過できる感じでした。途中、薄着の外国人トレイルランナーとすれ違いました。すげーな。

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お地蔵様のお鼻が凍っておられる

ようやく地蔵の頭です。ここから地蔵尾根を降りれば行者小屋です。

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眼下に行者小屋が見えます

いよいよ下りです。心もすっかり洗濯されましたので、あとは温泉で身体も洗濯したい気持ちになってきました。

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横岳の岩峰を振り返る

急な下りではありますが、階段やはしごがまだ見えている状態なので問題なく降りられます。

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赤岳の山頂の雲が取れました

最後に赤岳の山頂を見ることができました。よかった、よかった。

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再び樹林帯に突入

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行者小屋の前にはテントが数張りありました

行者小屋まで降りてくれば一安心です。あとは南沢を下るだけです。

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この時期ならではの苔と雪のミックス

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静かな南沢を下り、日没前に何とか駐車場までたどり着きました。

今回、平日ということもありほとんど人に出会いませんでした。なので同僚も十分に心の洗濯もできたようで何よりです。自分も十分に充電できました。

トレーニングがてら三崎までマグロを食べに

今度、職場の仲間と久々に八ヶ岳でも行こうという話になり、サボっていたトレーニングを再開する事にしました。といっても自転車です。最近、ランニングやウェイトトレーニングなどおっくうで仕方なく、身体を動かす時は専ら自転車です。

11月前半の三連休は神奈川県央方面や湘南平のミニヒルクライムなどを適当に流していたのですが、たまにはトレーニングがてらグルメ旅と洒落込もうと、三崎でマグロでも食べる事にしました。

海沿いの道を行くのに三浦半島はとっても最適

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先週の連休は天気がイマイチでしたので、今日のお天気で鎌倉辺りは混雑しているだろうなぁ、と覚悟していた割には空いていました。ロードバイクで渋滞のすり抜けがとても嫌なので空いていてラッキーでした。
f:id:uccari8:20191110123833j:image季節外れの由比ヶ浜はなんだか物静かな感じです。
f:id:uccari8:20191110123846j:image今日は徹底して海沿いを行こうと葉山マリーナの方に道をそれてみました。「葉山港、日本ヨット発祥の地の碑」
f:id:uccari8:20191110123830j:image森戸大明神。いつもこの辺りを走るのが好きです。
f:id:uccari8:20191110123803j:image見慣れた葉山の海、、静かです。

いよいよ三崎マグロにご対面
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今日は姉に教えてもらった七兵衛丸さんで、マグロをいただく事にしました。ロードバイクは玄関先のスタンドに吊るしておけます。
f:id:uccari8:20191110123810j:image三浦どん1,700円也。三崎マグロのぶつ切りに炙りメカジキ、そして湘南釜揚しらす、三浦産野菜天ぷら、地鶏卵の玉子焼きと贅沢丼になります。
f:id:uccari8:20191110123815j:imageここからは少し裏道に入り、狭い急登の道を登り切ると大根?畑沿いの稜線道に出ます。
f:id:uccari8:20191110123827j:imageそこから三浦海岸に向かいます。

再び海沿いの道を行く
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ザ、サイクリングロード

f:id:uccari8:20191110123819j:image気持ちの良い平坦道です。
f:id:uccari8:20191110123806j:image今回はいつもは行かない観音崎方面まで行ってみました。
f:id:uccari8:20191110123800j:image夕暮れの南国風、よこすか海岸通り(馬堀海岸付近)
f:id:uccari8:20191110123842j:image今日は調子が良いので、横浜港(大桟橋)まで行き、鎌倉〜三崎〜横浜と繋いでみました。

 

なんかこのパターンのルート取りが定番になりつつあるのですが、いつもロードバイクを停めるのはコンビニばかりなので、今回、ご飯屋さんに立ち寄ってみる事ができて良かったです。

 

三浦半島一周メモ

総距離 121.2km

獲得標高 1,257m

白馬岳から蓮華温泉へ、久々にテント泊してきました

紅葉シーズンには少し早いですが、9月の3連休を使って北アルプス白馬岳に行ってきました。

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◼︎今回のコース

14日(土)  下諏訪の温泉でまったり。夕方、蓮華温泉に車をデポ。そして猿倉へ移動。

15日(日)  6:20 猿倉出発 → 7:30 白馬尻小屋 → 10:30 葱平(昼飯 11:00発) → 13:00 村営頂上宿舎 (幕営)

16日(月)  6:10 村営頂上宿舎出発 → 6:30 白馬山荘 → 6:50 白馬岳(7:20発) → 8:00 三国境 → 9:00 小蓮華岳 →10:30 白馬大池(昼食 11:00発) → 13:00 蓮華温泉

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やっぱり白馬は最高である

白馬岳、白馬大池蓮華温泉を訪れるのは、実に高校生の時以来になります。今回は8月に大キレットを共に縦走した先輩方から久々にテント泊をしようとのお誘いがあり、行ってまいりました。

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山登りをしていると天気やタイミングなどで行けなかったり微妙にコースから外したりで、

「あ、あそこ未だ歩けていないな、、」

みたいな心の宿題が増えていったりします。

白馬大雪渓は正に"メジャーな道なのに歩けていない宿題"の一つであった訳ですが、今回ようやく歩けました。

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初日は晴天!猿倉の駐車場は朝には満車になりました。さすがに3連休は混みます。

 

大雪渓は既に融雪が進み崩壊しまくっていました。なのでザレた歩きにくい秋道をへばりながら登る事となりましたが、これがなかなかしんどい…

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尚、この時期の雪渓歩きはものの数十分で終了です。。

因みに先輩はテレマークスキーヤーでもあるので、今回のエリアは雪のシーズンに何十回となく来ているとの事でした。なので今後のバックカントリースキーの下見も兼ねて色々ガイドしてもらいました。

 

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葱平(ねぶかっぴら)でお昼をとり、しばらく急登を行くと、ほどなくガスの切れ間に村営頂上宿舎が現れてきました。

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テン場に到着〜。ここはちょっとした窪地を利用したテント設営地となりますが、既に所狭しとたくさんのテントが張り巡らされておりました。

 

夕焼けに夜空に最高のショータイム

夕方、近くの丸山や白馬山荘方面など散策しながら夕焼けを待ってみる事にしました。

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ガスがいい感じでたちこめているので、西日を背に浴びてブロッケン見放題です。
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草紅葉も始まっており初秋の侘び寂びのある素敵な景色ですね。

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本当の海のように雲海がどこまでも続いていました。南に目を向けると槍ヶ岳がちょこんと顔を出し、その横を巨大な雲の滝がダイナミックに流れていました。

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雄大過ぎる景色を目の当たりにして、しばらく言葉を失いました。

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残念ながら夕焼けはうまく焼けてくれませんでしたが、素晴らしい景観にうっとりしつつ、夜の帳が下りるのを静かに見守りました。

 

一昨日にあたる9月13日(金)が中秋の名月だったらしく、夜はほぼ満月。明るい…星の撮影は断念ですね。なので月明かりで山を撮影してみました。(写真は旭岳)

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因みに今回から旅のお供レンズはSIGMAのEマウント用19mm(35mm判換算で28.5mm) 2.8F DNです。 

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今まで使用していたTAMRONのズームレンズ (18-200mm F3.5-6.3 DiIII VC)をやめてお手軽価格の広角レンズにしたのですが、画角よりもむしろ色が好きな気がしました。

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劒岳方面もパシャり。かなり明るかったので、ISOは800で、F3.5まで絞って5秒〜10秒ほどのシャッタースピードで撮影してみました。何となく薄っすらと天の川が見えています。新月だったらもっと綺麗な星空なんだろうなぁ、、なんて思いながらも、雲のない夜空に息を呑みつつテントに戻りました。

 

バックカントリースキーに想いを馳せながら

翌朝も何とか晴れです。予報では午後から雨ですが、それらしい予兆の雲が上空を覆っていました。

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それでも白馬岳登頂時には晴れ!劒岳方面も雲が取れて晴れ!と、メンバー揃って晴れ男であります。

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三国境を越え、かつて歩いた雪倉岳朝日岳方面とはおさらばします。

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白馬岳から船越ノ頭あたりまでの稜線の南東斜面はバックカントリースキーで滑り降りるコースがいくつかあるようですが、先輩ガイドによると小蓮華尾根を挟んで白馬大池寄りが斜面も緩やかで滑り易いとの事です。

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中でも金山沢はメジャーなルートだそうで、猿倉まで一気に滑り込めるらしい。。んー、早く滑ってみたい。

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気持ちの良い稜線歩きをしながら脳内で雪の斜面の景色を重ね合わせ、バックカントリースキーの妄想をしながらのんびり歩き過ぎ、思った以上に時間をかけてしまいました。

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白馬大池手前で予報より早く天気が崩れ、遂にポツポツと降り始めました。

霧雨のような細かい雨なので、レインウェアを着るべきか悩みましたが、ガッツリ着込むには暑いと感じましたので、下はタイツにレインズボンを、上はスケスケ編み編み半袖Tシャツをといったいでたちで蓮華温泉まで一気に下山する事にしました。

 

山旅の締めくくりは露天風呂で

白馬大池から蓮華温泉へ下る道は初めて通るルートになります。最初大きな岩がゴロゴロしていて歩きづらいと感じたのですが、傾斜は意外とキツくありません。標高2,400mの白馬大池から1,470mの蓮華温泉まで900m以上も下れるこの道は、実は下山やアプローチに便利なのかなという話で皆の意見が一致しました。

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天狗ノ庭を過ぎ今回の山旅も終盤に差し掛かりました。折しも雨は本降りに。多少の疲れもあり早く温泉に浸かりたく、足早に樹林帯の中をつづら折りで下ると蓮華温泉ロッジの赤い屋根が見えてきました。そして蓮華温泉の数ある源泉の中でも最も入り口に近い"黄金湯"が現れたらもうゴールは間近です。

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黄金湯は、わずか2〜3平米ほどの小さな湯船ですが、立派に蓮華温泉の露天風呂です。雨も降り続けているため、今回はここと内湯の2つを頂くこととしました。尚、外湯と内湯両方の利用で料金は大人1人800円となります。はぁ〜正に極楽、極楽〜♪

あまりの気持ち良さにのぼせきった状態で、ふわふわと幸せを感じながら蓮華温泉にデポした車に乗り込み、猿倉の駐車場に向けて帰路に着きました。

下界になる姫川温泉までの林道は長いです。平岩駅が見えてくるまで狭くクネクネした道を走らなくてはなりませんが、国道148号線まで出てしまえばひと安心です。蓮華温泉から2時間弱で猿倉に到着です。

 

今回は、9月中旬という微妙な時期での山行となりましたが、十分に山旅を堪能できました。

また猿倉と蓮華温泉にそれぞれ車を置く事で、公共交通機関を使わずに移動する事が出来ました。単独行の方はよく自転車を下山場所に置いておく…という手もあるようですが、仲間で行く場合は車デポ方式も便利ですね。

 

さて、次回紅葉の山にも行けるのでしょうか?

秋山の魅力を振り返る

9月に入り朝晩など少しはうだるような暑さも落ち着きを見せてきました。今日は今まで行った秋山の写真を整理しながら、まだこのブログに紹介していない写真を中心に9月10月の山の魅力を振り返ってみます。

定番の紅葉を振り返ってみます

秋といえば紅葉ですが、山で最高の紅葉の景色に出会うのはなかなか難しいです。

  • 葉が色づくタイミング、紅葉の規模
  • 天気や光の差し加減

などで思ったほど色合いが出ていなかったなどはよくあることです。その中でも記憶に残る見事な紅葉は、2015年9月下旬に行った北アルプスの岳沢です。

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2015年9月26日_岳沢1

特に黄色が綺麗でした。重太郎新道から前穂高に向かう道中もずっと黄色の世界でした。

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2015年9月26日_岳沢2

水面に漂う落ち葉もまた美しいですね。

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2015年9月26日_岳沢3

その前の年の9月下旬に行った北アルプスの涸沢も紅葉は綺麗でしたが、ど定番の涸沢紅葉の見ごろの時期には未だでしたので部分的に綺麗だった記憶です。ナナカマドもいまいちな色合いで中々写真映えしませんでしたが。

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2014年9月20日_屏風の耳

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2014年9月20日_奥穂高ザイテングラート

北アルプスの涸沢の紅葉は年によっても前後するとは思いますが、9月末~10月初旬が見ごろなのでしょうかね。毎回ちょうどその時期をはずれて前後に行っているものですからなかなか紅葉の涸沢に出会え切れていません。尚、紅葉時期を過ぎてしまうとこのように赤色が茶色になってしまいます。

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2013年10月14日_涸沢1

逆に低山でしたら10月でもまだまだ紅葉の時期には早かったりします。昨年訪れた西沢渓谷は紅葉の人気スポットですが、この時はまだ紅葉には早かったようです。ただ一部だけでしたが綺麗な紅葉を見ることができました。

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2018年10月13日_西沢渓谷

空気が澄んできて夜や朝の景色も素晴らしいです。薄っすら雪をまとうのもこの頃の魅力です

キリっとした空気の中の山も好きです。富士山の山終いの9月中旬にスバルライン五合目から夜に撮った写真です。

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2014年9月14日_富士山1

また夜と言えば、涸沢の秋の名物「テント村」の明かりも綺麗ですね。

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2013年10月13日_涸沢2

夜中に少し雪化粧しました。翌朝は少しだけ山が焼けてくれました。

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2013年10月14日_涸沢3

 そして雪化粧といえば、昨年の十石山から見た乗鞍岳も雪をまとっていました。この時期ならではの景色です。

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2018年10月26日_十石山1

高い空といわし雲が秋を感じさせます

夏の積乱雲から突き抜けるような空や巻積雲に様変わりする空に秋を感じます。

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2015年9月21日_甲斐駒ヶ岳

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2017年10月22日_赤岳1

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2018年10月26日_十石山2

 その他、実りの秋だったりいろいろ

最後は、実りの秋やその他いろいろです。

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2015年9月26日_岳沢4(ブルーベリー)

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2013年10月14日_涸沢4(ナナカマド)

 こちらは屋久島で見たヤクシマザルです。

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2014年10月4日_屋久

おなか一杯で、食後の毛づくろいでしょうか?

また晩秋は荒涼感も増してくるイメージですが、9月の富士山頂は既に荒涼感がありました。火山ならではの景色ですかね。

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2014年9月14日_富士山2

 枯れ木も荒涼感を増すアイテムです。秋の終わりを醸し出します。

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2017年10月22日_赤岳2

 苔むす森にポツンと紅葉。

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2017年10月22日_赤岳3

 いかがでしたでしょうか?日本には山をはじめとした豊かな自然があり、そして四季があります。これらは時折僕らに想像以上の感動の姿をのぞかせてくれます。特に秋は様々な色で湧きかえる時期でもあり、見るものの心を奪ってくれます。

今回過去の秋山の写真を整理していて率直に感じた事は、まだまだその感動を撮り切れていないという事でした。冒頭にも秋の紅葉の時期を合わせるのは難しいと書きましたが、ほんの一瞬でも時期とタイミングに恵まれた秋の景色に出会えれば幸せかもしれません。

今年も懲りずに「秋の色」を求めて山に入りたいと思います。

 

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