仕事の関係で、とある現場作業的なお手伝いがあり、その際にマキタの電動工具を使ったりしているのですが、大工仕事の真似事に興味津々になってしまいました。
安〜い工具ばかりだが揃えました笑笑
折しも新規でオフィスをオープンさせる予定があり、今回室内パーテーションとオートロック機能付きドアの制作に挑戦という訳です。
オフィスの内装って思った以上に高額だったので自分でやってみた
元々知り合いのオフィスに転がり込んで仕事しておりセキュリティもバッチリだし何だか居心地も良かったのですが、この度、憧れのマイオフィスを賃貸契約したので、その知人の紹介業者にて内装什器のお見積りを取ってみることにしました。で、頂いたお見積額は何と100万円超え。ひぇ〜。。
後で知ったのですが、オフィス内装の相場は坪あたり10〜30万円程らしいので、決して高くは無いみたいです。ただ何て言うんでしょうか…値段以上に、造作のイマイチ?さ(お安くして頂いているので文句を言えた義理では無いのですが…)が何とも言えず、どうにも首を縦に振れませんでした。。業者さん頑張って頂いたのにスミマセン💦
で、冒頭の話に戻りますが、自分でやってみようという事に。。。
定番の2×4材とラブリコで柱を作ってみたよ
2×4という木材の規格があって太さが38×89(mm)の大きさらしいのですが、6とか8フィートという長さで売っています。それを今回ホームセンターで買ってみてカットもお願いした感じです。
平安伸銅工業から発売のLABRICOっていうDIYの味方みたいな商品。2×4にピッタリの大きさで、地面と天井を突っ張って柱を固定する代物。。
必須になってくるのがこのラブリコ(LABRICO)という商品、、これで柱が立つんですよ。お洒落な感じがとても良い。
ご参照 : メーカーのオンラインショップ LABRICO – 平安伸銅工業オンラインショップ
これなら素人の自分でもパーテーションの柱が出来るのでは?と思ってしまいますよねぇ。
梁に合わせると突っ張り強度も上がる感じ、、
早速大家さんの許可を取り、消防署にも届出をして、いざ工事の開始です。建物の延床面積にもよりますがオフィスをパーテーションで区切る時、その上部は火災報知器やスプリンクラーに合わせ規定の位置に規定の大きさの隙間を作る必要があります。取り敢えず見よう見まねでやってみます。
クランク状に折れます。設計通りの寸法で嬉しい…
ドアの内枠は1×4という規格の木材を使いました。パーテーションがクランクに折れ曲がるところにドアを設置して90度迄しか開かなくさせるのがポイントです。突っ張り先が梁から外れる天井部分は素材がジプトーン(吉野石膏)になる為あんまり強く突っ張ると割れちゃう可能性があります。そこで、余った1×4材に滑り止めシートを付けて、張力を分散させながら突っ張る事にしました。基本的に地面にも1×4材を這わしているので、スクエア状の構造になり一体感が出る感じです。(理屈はよく分かりませんが、前に自宅の納戸を増設した際もそんな感じでやってたのを思い出しました。)
過去記事 : 家をリフォームした時の記録です。
ベニヤ板で壁を作る
パーテーションの骨組みも完成し、ベニヤ板で壁を作る事にしました。ベニヤ板は運搬時の手間を考え、2.5mm厚の薄いやつを上下半分に切ってパーテーションの骨組みにボンドとビスで留めていきました。
因みにベニヤ板は4mm厚の方が変形しにくいので壁紙も歪まずに貼れるので、色々ゆとりがあれば4mmの方が良さそうです。
両面にベニア板を取り付ける
フラッシュ構造のドアを制作する
ドアは本当は出来上がった物を買いたかったのですが、
- パーテーションと一体の内枠に大きさが合わない。
- テンキーロックの鍵を取り付けたいのでロックケースがピッタリ入るよう自分で設計したい。
という事からパーテーション同様に一から作る事にしました。枠を作ってベニヤ板を両面から貼り付けるフラッシュ構造のドアを採用しました。
30×40(mm)の角材にドリルとノミとで穴開けと彫刻作業をします
こちらのベニヤ板は4mm厚の一枚物。厚みがありしっかりしています。
ロックケースが入る部分は力板として角材で支える構造を作りました。
DIYの達人達の真似でボンド付けの後、隠し釘という打ち込んだ後に頭部分を飛ばすことの出来る釘を打ち込んでいきます。
ホールソーやドリルで鍵に合わせて穴開けです!
ここまで来ると達成感あります。最初ロックケースをピッタリ入れる為の穴を角材に穴開けするのにホームセンターのカインズにある「カインズ工房」をお借りして作業したのですが、なかなか上手くいかず何度も挫折しました。でも諦めずに何とか形になり満足です。
ドアが完成したら、化粧用に壁紙を貼って旗丁番(蝶番)で1×4材で作ったドアの内枠に取り付けていきます。
調整機構の付いていない丁番は、何度も付けたり外したりしながら調整するので最も苦労しました。
ストライクの位置確認
22mmドリルで穴開け
今回鍵はテンキータイプのオートロックとしたく、TK4LTという美和ロックのひとつ前の世代の物を中古で安く購入し取り付けました。
内枠が歪んでいるのかドアが歪んでいるのか??色々削り、ようやくスムーズに開閉出来るようになりました。疲れた…
戸当たりを付けドアクローザーを付けたらドアの完成です。
ドアクローザーが良い仕事をしてくれて、普段は普通に閉まりますが、90度近く開くと開いたままで固定されます。
壁紙を貼っていよいよ完成
壁紙はホームセンターで予め必要な枚数分カットしてもらっていたので、楽な作業を予想していたのですが、実際には「糊付け」作業がとても面倒でした。
ローラーで均等に塗り付け、乾かぬよう糊面同士をくっつけるように折り曲げて10分程馴染ませます。
糊を馴染ませた後、色々下手くそで糊が乾いてくっつかなくなったり、カットに失敗したりと地味に面倒な作業でしたね。
そして遂に完成しました。
玄関側はブラックでシックな仕上げ。
室内側はホワイトで広がりを感じさせる印象。
細かい部分は相当に雑ですが、概ね満足です。
パーテーションはクランク状にした為、全体的にも倒れにくいです。
沓摺と呼ばれるドアの下側の板は、カンナでラウンド状に削りました。青竹踏みのようにこの板を踏みつけると土踏まずが気持ち良いです。。
また、室内側の窪みには自分の席を、玄関側の窪みには会議スペースを作るなど配置もメリハリがつくと思いました。
狭い部屋ですが、狭く見せない感じで出来たと思います。木材資材の他、工具やビスなどの消耗品購入、中古の鍵の購入などで総額15万位にはなりましたが、業者さんのパーテーションとドアの見積もりは55万位でしたので、40万円前後安く出来たと思います。
またゴールデンウィーク中、ほぼこの作業に費やしまして何度も飽きそうになりましたが、何とかオープンに間に合って作り上げる事が出来ました。今後も追加で必要そうなもので作れそうなものは作ってみたいと思います。