ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

初冬の八ヶ岳(硫黄岳~横岳)で心の洗濯を

同僚より「心の洗濯をしたい…」とお誘いがあったので、初冬の八ヶ岳(硫黄岳~横岳)に行ってきました。

同僚とは、たまに八ヶ岳に来ていて、夏の真教寺尾根から赤岳〜キレット縦走や、厳冬期の赤岳登頂などをご一緒させてもらっています。

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■今回のルート

11月15日(金)12:00 八ヶ岳山荘P → 15:30 赤岳鉱泉(泊) ※18:30 夕食

11月16日(土)06:30 朝食 08:00 出発 → 10:30 硫黄岳 ※休憩 → 12:00 横岳 ※昼食 → 13:30 地蔵の頭 → 14:20 行者小屋 → 16:00美濃戸山荘 → 16:40 八ヶ岳山荘P

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まずは赤岳鉱泉でステーキでも食べようということに、、

気持ちの良い秋晴れなのですが、これから冬のエリアに向かいます。

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八ヶ岳山荘から赤岳山荘までの道はまだ凍結していないようです。

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北沢から登ります。沢の水は凍り始めていました。

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3時間余りで赤岳鉱泉に到着です。来月にはオープンするであろうアイスキャンディーは準備中でした。

赤岳鉱泉での宿泊は、2度目ですが、まだ名物のステーキを食べたことがありません。今日はステーキでありますように…

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入口のメニュー表…

やったー!どうやら今日の夕食はステーキのようです!

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お楽しみのステーキ

ステーキにポトフと、おっしゃれーな夕食です。(メニュー表にあった「けんちん汁」ではなかったが、それはそれで。。)

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大部屋もほぼ独占状態です。さすがに平日は空いています。何にもすることが無いという贅沢をかみしめながら20時前には寝てしまいました。

はじめての横岳を楽しみに登る

翌日は朝から雲が出ていました。予報では霧でしたので、展望が期待できないかもしれません。とりあえず出発します。

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霧氷が綺麗です

赤岩の頭までは樹林帯を登ります。気温は氷点下ですが森の中は風も穏やかでそれほど寒くありません。

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硫黄岳山頂は霧の中、、

しかし硫黄岳に到着するも全く景色は見られません。。しかも結構な風が吹いています。風速15m前後は吹いていたかと思います。山頂の祠のような建物の影で風を避けながら、温かいお湯とおやつをいただきます。

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おぉ、晴れるのか?

硫黄岳山荘を過ぎ、台座の頭に向かう頃、さーっと霧が晴れてきました。ただ晴れるのかと思いきや、また霧の覆われていきます。でもこの瞬間、確かに心が洗われた気がしました。

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清里側は晴れているのに。。

かなりの風ですが、ハードシェルで身を包んでいるのでほとんど苦ではありません。山ギアは偉大です。次は自分的に未踏の横岳を目指します。

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再び霧の中…

このあたりはまだ余裕ですが、だんだんと鎖場に突入していきます。

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大同心を見下ろす

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小同心を見下ろす

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圧巻だよっ、よく登るな、こんなところ。

大同心や小同心を見下ろしながら、岩場を通過していきます。

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だんだん横岳の岩峰真骨頂という感じになってきましたが、今日はアイゼンもピッケルもありません。予想よりは雪がありましたが、岩とミックスになりますので、チェーンアイゼンくらいが丁度良かったのかもしれません。(同僚はチェーンアイゼンを持って来ていたのですが、「とても良い」と連呼していました。

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横岳登頂~♪

奥ノ院(2,829m)に到着です。この先の三叉峰を過ぎたあたりから更に雪がしっかり積もっているし、鎖場も連続するし、、という事で気休めですが軽アイゼンを付けてみました。岩が出ているところは返って歩き辛かったですが。。ただ雪はサラサラで凍結している感じではないので、特に危ない感じではありませんでした。

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赤岳、阿弥陀岳はすっかり雲の中です

地蔵の頭までなかなかスリリングな岩場が連続しますが、しっかり足を置けば滑ることもなく通過できる感じでした。途中、薄着の外国人トレイルランナーとすれ違いました。すげーな。

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お地蔵様のお鼻が凍っておられる

ようやく地蔵の頭です。ここから地蔵尾根を降りれば行者小屋です。

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眼下に行者小屋が見えます

いよいよ下りです。心もすっかり洗濯されましたので、あとは温泉で身体も洗濯したい気持ちになってきました。

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横岳の岩峰を振り返る

急な下りではありますが、階段やはしごがまだ見えている状態なので問題なく降りられます。

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赤岳の山頂の雲が取れました

最後に赤岳の山頂を見ることができました。よかった、よかった。

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再び樹林帯に突入

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行者小屋の前にはテントが数張りありました

行者小屋まで降りてくれば一安心です。あとは南沢を下るだけです。

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この時期ならではの苔と雪のミックス

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静かな南沢を下り、日没前に何とか駐車場までたどり着きました。

今回、平日ということもありほとんど人に出会いませんでした。なので同僚も十分に心の洗濯もできたようで何よりです。自分も十分に充電できました。