今年は海の日の三連休を使い職場の仲間とゆるゆる夏山テント泊縦走をしてきました。
今回は友人からのリクエストもあり、常念岳から定番の北アルプス表銀座を通り、燕岳へ向かうコースを3日間もかけちゃう贅沢なプランになります。
気温高めでしたが、これ以上ないくらいの快晴の中、どこまでも連なって見える山並みの雄大な景色をたっぷりと堪能できました。定番コース故の良さを改めて味わえた山旅ですね。
【行程】
1日目 旧しゃくなげ荘(駐車場)〜タクシー(4500円)一ノ沢〜常念乗越 (幕営)
3日目 大天荘〜(表銀座)〜燕山荘〜燕岳往復 合戦尾根〜中房温泉へ下山、、旧しゃくなげ荘までバス利用(1200円)
初日のコースである一ノ沢は水の豊富なルートになります。ここからの登山は実に29年振りとなります。ほぼ記憶から消えていましたが。。
因みに旧しゃくなげ荘付近の無料市営駐車場に車を停めタクシーを呼びましたが、三連休とあってかタクシー会社各社とも全台出払い済みで配車は断られまくり状態。最後ねばって辛うじて1台回してもらえました。結果的には助かりましたが、事前予約は必須だと痛感しました。
登山口のヒエ平から王滝ベンチまでは緩やかな道が続きウォーミングアップにはちょうど良い感じです。
川沿いに出て何度か丸太橋を渡っていくと本コースの核心部「胸突八丁」に入って行きます。ここの急登は、距離もそんなに長くなく階段も整備されていて実に登りやすかったです。
最終水場です。標高差950mを上がってきたところになります。あと1km。冷たい水で生き返ります。本当に水の豊富なルートです。
そして常念乗越到着。一気に視界が開け気持ちの良い風が抜けます。
常念小屋前のテン場は約50張のスペースですが、三連休の初日ということもあり激混みでした。14時過ぎに到着した我々は地面が傾斜しているところにテントを張る事になってしまいました。でも槍穂が正面に見える素晴らしい環境で、テンションはあがります。
尚、テン場ですが段々畑のように綺麗に区画され、柵で囲われており、それ以外の場所には張れない感じになっていました。写真は上から常念乗越を見下ろしたところ。。
29年前と比べて、随分と整備されたものだと思い当時の写真を引っ張り出して見比べてみたところ、、
なんだ、全然変わってないじゃないか笑。ただ、29年前も同じ海の日の連休になりますが、テン場がほぼ当時の我々のジャンボエスパースだけという今では考えられないくらいの空き方をしていますね。。
夜中の1時頃、トイレで目が覚めてしまい外へ出て空を見上げると常念岳にかかる天の川がボゥっと闇に浮かび上がっていました。うっとり〜♪
2日目はご来光に合わせて常念岳往復からスタートです。
山頂は広くは無く、皆順番待ちでパシャパシャ写真を代わる代わる撮っています。
穂高にかかる影常念。ピラミダルな形が印象的です。
安曇野方面の雲海が綺麗。富士山を遠望できます。
これから歩く大天井岳と燕岳方面のダイナミックな稜線にワクワク感が半端ないです。
テント撤収して、横通岳を抜け大天井岳に向かいます。
比較的緩やかな道が続きます。
大天井岳は大天荘の裏手にあり15分ほどで登頂。
裏銀座までバッチリの眺望です。
常念岳を振り返ると雲にのまれ始めていました。
360°アルプスを眺めるならやっぱり大天井岳は最高に良いスポットだと思います。
大天荘のテン場。こちらは夕方近くまで割と空いていました。ここは眺望が良いのに通過する人が多いのかな?
3日目も4時前に出発して、いよいよ表銀座コースを歩きます。大天荘裏手の岩ゴロの急斜面をヘッドランプを頼りに下って行き、稜線に取り付きます。
目的地の燕岳が望めます。燕の上空に鷹(のような雲)。
安曇野側に道を巻くと蒸し暑く、虫さんの王国になります。。
蛙岩(げえろいわ)を過ぎると燕岳まであと少しです。
燕山荘に到着です。これから燕岳を空身で往復します。
燕岳に到着する頃には秋の空のような雲が出ていました。
コマクサと裏銀座。
ライチョウの赤ちゃん…カワイイ。
燕山荘からの燕岳は本当に絵になります。
3日間、槍穂高の景色に始まり、南は乗鞍や御嶽。北は裏銀座、立山劔、後立山連峰まで見渡せ、とても素晴らしい眺望でした。定番コースですが、改めてじっくり歩くことができとても充実した山旅ができました。