ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

反復性肩関節脱臼の根治に向け手術します①

今から20年ほど前ですが、学生の頃にスキーで転倒して左肩の脱臼をしたのがきっかけで、その後癖になり日常のちょっとした動きで脱臼するなど数えきれないほどの回数肩を外しまくりました。

今年はスキーも再開したことだしその根治を目指し手術することにしました。

年齢的に若すぎても再脱臼の可能性が高かったり、年取り過ぎてもそもそも外れにくくなるなどで手術の適齢期は30~40歳あたりらしいです。自分はちょっと過ぎてしましましたが、この冬の天神平スキー場(k2 coomback シェイクダウン)で最後の1本で激しく転倒し再脱臼した際に内出血したようで、血の塊が邪魔してうまく肩がハマらなくなってしまったことと、その後しばらく激痛が続いたこともあり手術を決意しました。

尚、自分は医療関係者でもなんでもありませんので本記事についての医療的な話に一切責任とれませんのであしからずご了承ください。

 

まず3月上旬に、会社の近くの整形外科に行きましたところレントゲン撮影のほか、MRIとCTも撮影しましたのでその時の写真をアップします。

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肩のお皿=肩甲骨の関節窩(かんせつか)の写真になります。中央の赤丸で示された部分は通常破線部分まであって洋梨のような形をしているそうです。しかし自分の場合は、残念ながら長年脱臼しまくったおかげで、お皿の対にある腕の骨(上腕骨頭)で削り続けていたそうで、骨が一部無くなっている状態です。ここが丸で囲った内の30%以下の欠損で済んでいればいわゆる関節鏡下での手術、それ以上なら脇をメスで切って赤斜線部分(烏口突起)を破線部分の欠損箇所に移植しスクリューで固定する手術になるそうです。

前者はネットで調べてもよく出てくる「関節鏡下バンカート法」と呼ばれる上記赤丸の周りにある関節唇や関節包を内視鏡で修復するだけで済む手術です。後者は、ラタジェー法というらしく割と古くからある手術方法で、骨移植で関節窩の面積を稼いでから関節唇や関節包を修復していく手術のようです。

自分のケースは、前者後者どちらにすべきかギリギリのラインらしく先生方のカンファレンスが終わるまでなかなか決まりませんでした。(実は来週(6月中旬)手術ですが、ようやく後者に決まりました。)

なんとなく前者の方法の方が新しい手術方法らしいし手術後の可動域の制限も少なそうとのことで漠然といいなぁと思っていましたが、再脱臼の可能性があるとのことで悩んでしまいました。

そもそも脱臼のメカニズムをよく知らなかったのですが、関節窩がなくなったところと対の上腕骨頭の陥没部(脱臼癖で削れた溝のような欠損部分)が知恵の輪のように合致して肩の前方に上腕骨が滑り出すことで脱臼するそうです。なので、皿と上腕骨と両方の修復が望ましいそうです。前者の手術方法ではバンカート法に加えて上腕骨側の陥没部を筋肉で覆い直すという筋の付け替えみたいな技がオプションであるそうです。(レンプリサージ法と先生が言ってました。)

 

そんな感じで当初はどっちの手術をするのか不明のまま手術前のリハビリに進むこととなりました。

反復性肩関節脱臼の根治に向け手術します② へ続く>