ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

夏山けってい!

今年の夏山の計画が決まりました。王道の北アルプス表銀座です。

時期は7月下旬。中房温泉から合戦尾根を登り燕で一泊。翌日、大天井経由で西岳で二泊。東鎌尾根をつたって槍で三泊。そして新穂高温泉へ降りるという定番コースです。
実はこのコース16歳の時に初めて北アルプスを歩いた際のコースとだいぶカブりまして、当時を思い出しながらしみじみしてます。
 
今では全く逆の教えだと思いますが、当時のワンゲル部はトレーニング中に水を飲むことを禁止していました。それは、山での水場が限られているので、水無しでも耐えられるようにする訓練の為でした。
今回のコースでは、水にまつわる思い出が沢山あります。中でもヒュッテ西岳の脇にテントを張った際の出来事は、今でもとても印象に残っております。
行程二日目、遂に水が枯渇しまして、班長先輩の指示でテントのフライをつたって流れる夕立の雨水を集める事になりました。テントはジャンボエスパース。デカいだけあって、コッフェルにはナミナミ水が溜まっていきます。喉が既にカラっからの自分は早く飲みたくてしょうがなかったのですが、それを制止し班長先輩が取り出したのはシュコシュコポンプの付いた浄水器でした。
自分、班長先輩とは春山、六月の丹沢(通称六丹と呼んでました)と、この夏山に向けトレーニングを共にしてきたのですが、なんせすぐにバテちゃう、水を飲み過ぎる…で、班長先輩をはじめ皆さんに迷惑ばかりかけてました。班長先輩と先輩達は、そんな自分にも少しでも綺麗な水を飲ませたいとの事で、このシュコシュコを持ってきてくれたのです。しかもほとんどのシュコシュコ作業を先輩にやってもらっちゃったダメ後輩な私。
今では当たり前のように小屋で水を買ったり、てかビールとかタンマリ飲んでたりして恵まれていますが、高1の私もなかなか恵まれていましたね。
翌朝は綺麗に晴れあがり、槍の穂先がピンク色に染まりました。また、あの景色を眺めることができるのは楽しみだなぁ。

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(※写真は昨年のGWに蝶ヶ岳から見た槍ヶ岳穂高方面です。)