ワンゲル部の記録長さん

山ですぐバテちゃう記録長さんの日記

反復性肩関節脱臼の根治に向け手術します④

肩脱臼の件ですが、無事手術終わりました。手術方式は、結局肩の先の尖り骨(=烏口突起)をその先の上腕二頭筋に繋がる筋ごと切り落とし、削りきっていた関節窩にスクリュー留めするLatar jet(ラタジェー)法となりました。(正式には、観血的関節制動術(肩)(左側)と言うようです。)

以前これは昔からある手術方式みたいに書きましたが、間違いで先生の話によるとアメリカの最新の手術方式のようです。

NASAの最新の…みたいなノリがいいですね。。

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これは先生に描いてもらいました説明用の画になります。骨同士がくっつくまで筋は引っ張っちゃダメよということで矢印方向に×がついています。しばらくは安静です。

ところで、今回大部屋が埋まってしまったとか何とかで特別個室に案内されました。1日12960円也。ヒャー。

f:id:uccari8:20170619053047j:image12階の部屋からは展望も良く、海沿いの病院ですが、山側の部屋に。

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でも夕陽が綺麗…

 

木曜日に入院し、24時以降食事制限、翌6時以降飲み物制限で金曜日の朝8時に手術室へ向かいました。全身麻酔で4時間かかったそうです。目が覚めた時はお決まりの苦痛感と拘束感。両足はポンプみたいなのに繋がれ、肩は全く動かせません。酸素マスクしながら痛みの中寝るしかありませんでした。

この日は夕食オッケーでしたが、全く摂れず。翌日土曜日も朝昼ご飯を抜きました。とにかく痛くて痛みどめを点滴注入すると吐き気が襲いの繰り返し。夜は変なうめき声をあげちゃったので、個室でかえって良かったです。

日曜日午後位から少し楽になってきました。そして月曜日の今日退院予定です。やっとスマホで文字を打てるまでに笑。

 

この後は、10日程で抜糸。そしてようやくお風呂許可がでるとのこと。この暑い時期厳しいです!そして最低6週間は装具で固定します。

何とか早く回復したいです。

 

追記 : 最終的にかかった費用ですが、

1.手術料 : 423,490円

2.麻酔料 : 125,320円

3.リハビリ : 18,550円(1日2回でした)

4.DPC診療分 : 164,060円

5.その他 : 9,120円

合計 : 740,540円です。

但し、限度額適用認定を受けてからの治療でしたので、自己負担額は9万円弱で済みました。(年収がバレる笑)

後は、飯が食えず点滴になった分や食事代。豪華個室4泊5日と初診料他が、6万円ちょっとと消費税で実質負担額は15万円強となりました。

あと装具代と生保への証明書類代が各数千円程かかります。

実質負担額に対し生保14万円ほど請求できますので、実際にかかった費用は3万円弱となります。ありがたや。通院保証のある方は更に費用がかからない感じですね。

と、赤裸々にご報告致します。

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梅雨時期の登山の思い出②

続いて、4年前の2013年も梅雨の雲ノ平を歩いた事を思い出しました。この年の梅雨明け宣言は異常に早く7月10日前後で発表されました。がしかし、その数日後に富山県の折立から雲ノ平を経て新穂高温泉に抜けた際は、前半思いっきり強烈な雨にやられました。

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雲ノ平に着いた頃に雨が上がった様子。夜行バスが富山駅に着いたところから豪雨だし、太郎平でも数メートル先が見えないほどの霧雨、薬師沢ではエメラルドグリーンの沢を見るどころか濁流だったし、雲ノ平への最後の急登も蒸し暑い雨でした。そして最後の秘境、雲ノ平でようやく雨が上がってくれた時は本当にうれしかったです。

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雨で緩んでいたのかな?思いっきり道をそれて崩してしまった雪渓…50cmほどですが穴に落っこちて、ちょっと怖かったです。

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で、翌日も朝5時に1m先が見えないんじゃないかってくらいの雨で愕然としましたが、午前7時頃から急に晴れてきて水晶岳方面が見えた瞬間です。この日は祖父岳、ワリモ分岐から鷲羽岳、三俣蓮華岳を経て双六山荘まで向かいました。

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この時期らしい残雪模様の北アルプス

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双六岳をまいて双六山荘へ向かうところ。もうヘロヘロでした。

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f:id:uccari8:20170613024319j:plain1日目、2日目と雨にやられましたが、3日目、4日目は最高の天気となりました。2勝2敗ですのでまずまずの成績でしたかね。

 

梅雨時期は勿論梅雨の晴れ間を狙いますが、雨もまた楽しむという姿勢で望めば、それもまた楽しいかと思います。またこの時期は山小屋も空いており、太郎平小屋と双六小屋は個室状態。雲ノ平山荘も自分らの他に2名だけ。内1名はその後意気投合し、新穂高まで行動を共にするなど思い出深い山旅となりました。

特に過去の記憶になると楽しかった部分ばかりが浮き彫りにされている感じです。

梅雨時期の登山の思い出①

今年の夏は怪我の治療で夏山おあずけだなぁと思いながら、今からちょうど2年前(2015年)、梅雨時期に八ヶ岳の真教寺尾根から赤岳を目指し、キレットを越え、権現岳から三ッ頭を経て天女山に降りるルートを行った事を思い出しました。

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見事な雲海に浮かぶ双子の尾根「県界尾根」と「真教寺尾根」。これらは赤岳に近づくにつれ物凄い斜度になってきます。

f:id:uccari8:20170613021438j:plain真教寺尾根の鎖場。最大斜度は70°くらいだったと思うので、見かけによらず鎖に頼らなくても登れます。

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赤岳よりキレットに向かう途中のブロッケンらしき影。

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キレットより権現岳を望みます。この時は梅雨の晴れ間でとても気持ちの良い登山となりました。

F1.4のレンズで遊ぶ

先日、お義父さんの命日にふと以前にフィルムカメラ用のレンズを形見で頂いた事を思い出しました。

というのも最近無性に明るいレンズが欲しくなり某オークションを漁っていたのですが、そういえば形見の中にあったかな?なんて思っていましたらその中にありました。F1.4のレンズが。ラッキー!

smc PENTAX-FA 50mmになります。

PENTAXRICOHに買収されて久しいですが、このレンズは未だ同じ型を売っているみたいですね。オールドレンズって程ではなさそう。

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Kマウント→NEXのEマウントにするアダプタがあったので、取り敢えず合体してみました。

うーむ、なんとなく様になっているような。

日が暮れはじめてきましたが、外に持ち出してみました。

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紫陽花が綺麗です。この距離だとほぼ中央しかフォーカスされませんね。手前と奥がボケるのは面白いです。

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 だいぶ暗くなってきちゃって、アレ?な写真ばかりになりましたが、明るいレンズの恩恵に預かれた気がします。

因みにここにはアップしませんが、やっぱりポートレート的な写真は良い感じになります。

あと、こちらのセットでは無限遠は出ません。

またアダプタかましている分、やや望遠チックな画角になります。

 

何となく味わい深い写真な気がします。たまにこの組み合わせ使ってみたいと思います。

反復性肩関節脱臼の根治に向け手術します③

今回は、入院手術前に行っておくと便利というか本当に資金繰り的にも必要だと思われる保険関係のお話です。

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まず絶対お勧めなのが「健康保険限度額適用認定証」の取得です。(写真右の白い書類)自分の勤める会社は協会けんぽなのですが、ホームページから申請用紙とその記入方法について確認することができます。(医療費が高額になりそうなとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会)

こちらは窓口で最初に高額な医療費を支払って後から自己負担額の超過分を返金してもらう「高額療養費制度」と違って、最初にこれを提出しておくとざっくり9万円前後の支払いで済むというものです。(ちょっとざっくり過ぎますが…)有効期間については、申請日以降から1年とか有効な認定証を作れます。(過去には遡れません。)申請すると約1~2週間で認定証が届きます。ここで注意が必要なのですが、毎月1日から月末までの間に同一施設でかかった治療費用についての負担額が上記の約9万円位を限度額として支払うということらしいので、

・同じ病院の同じ治療についての自己負担額の超過分を負担してもらえる

  (差額ベッド代とか食事代は除くっぽい)

・高額になりそうな入院、手術はできるだけ月をまたがないようにする

などが必要そうです。

あとは、任意で入っている生命保険がありますのでそちらも「保険金・給付金等請求書」というものを用意します。(写真左の黄色い書類)私の入っている保険会社のものは、こちらの書類に正式手術名が必要とのことですので、事前に診察時に先生に確認しておくことをお勧めいたします。

自分の場合は、関節鏡を用いた「左関節鏡下関節唇整形術(肩)」か、ガバっとメスで開く「左肩関節脱臼制動術(?ちょっと忘れました)」ということですが、結局メスでオープンということなので後者になります。

 

ここまで書いて気になる総額ですが、何となく以下を想定しております。

1.通院代 : 5,000円~10,000円くらい

2.レントゲン代、MRI代、CT代 : 25,000円くらい

3.リハビリ代 : 1回1,600円(×回数)

4.スリング代 : 8,000円(一時的に24,000円くらい負担、後で返金)

5.入院代 : 30,000円(4泊5日を予定※土日はさむ)

6.手術代 : 360,000円~400,000円(だいぶ変動ありそうです。)

上記、5と6の総額を限度額適用認定で9万円前後にしようという感じです。

更に、任意保険のほうが、1日10,000円と手術費が×10倍とのことで100,000円請求できそうです。140,000円返ってくるとして、ほぼトントンですね。トントンの出費で長年の悩みだった脱臼とおさらばできるのであればやった方がいいのかなぁという感じです。

 

手術は来週です。山にスキーに楽しく専念できるよう頑張ります。

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反復性肩関節脱臼の根治に向け手術します②

肩関節の脱臼を治す手術ですが、3月に受傷して手術を決意して以来、とにかく肩をとりまくインナーマッスル達を鍛える「リハビリ」に専念することにしました。

リハビリは基本毎日やります。病院には週1で通っています。リハビリは保険適用で1回25分で1,600円になります。理学療法士の先生に肩関節にある筋肉の説明を受けましたが、思いのほか複雑に色々な筋肉が何枚も層をなしてくっついていることが分かりました。肩関節は可動域が非常に大きいので腕と皿の接合面が不安定なため、様々な筋肉でカバーしているそうです。これらがまた残念なことにインナーマッスルなために非常に鍛えにくいとのこと。ちょっと筋トレのようなことをすると腕の筋肉(上腕二頭筋)の方が頑張ってしまいインナーマッスルを鍛えるのを妨げてしまうそうです。なので正しい姿勢でリハビリしないと効果が薄いそうです。

ところで、なぜ手術前にこれらの肩のインナーマッスルを鍛えるかといいますと、手術後の肩の固定で筋肉が凝り固まってしまい、力は入らない、動かないみたいなことになる(筋力も相当落ちる)そうで、できるだけ事前にリハビリで筋力を高いところにもっていっておく必要があるからだそうです。

手術後は2か月はスリングで固定、軽いスポーツは3カ月後から、本格的なスポーツは半年後からとのことですので、できるだけ早く復活するためにも家でもリハビリが実践できるよう100円ショップでリハビリに使えそうな道具を揃えました。

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基本ダンベルやゴム紐になります。ゴム紐は青が強め、緑が普通、黒いのは二重にして使うとかなり強めです。尚、孫の手は、肩を固定した際に背中をかいたりするのに使おうと思って買いました。

ではリハビリの方法と姿勢についてです。

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座った姿勢でお尻にゴム紐を挟み腕を曲げずに肩から上下に動かします。この際最初からあまり強いゴム紐で激しく動かすと脱臼しますので要注意です。自分は1回外してしまいました。段階的にゴム紐を強くしていくと良いです。また上からみた図のように腕を前に20~30°ほど出してあげることが肩も外れにくく良いそうです。

続きまして、次は左右の動きです。

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座ったまま肘をお腹にくっつけて左右に腕を振ります。この際腕が下に下がらないように注意が必要とのこと。こちらもゆっくり動かします。これら3つの動きを1セット20回+10秒固定×2~3回/日行います。かなり肩がパンパンになります。リハビリというよりは筋トレですね。夜遅く帰宅した時などは何度かサボってしまいました。

あとは、腕の可動域をできるだけ広げておくためにバンザイしたり腕を回したりしています。

 

スリング(固定具)については、事前に購入となりました。確か24,000円くらいします。あとで自身で保険適用の申請をして7割返金してもらう方式で買いました。結構な出費です。次の回で触れる予定ですが、入院や手術前には色々と保険がらみで行っておくべき儀式のようなものがありますので私のような万年金欠さんには注意が必要です。

因みにスリングを固定してみたところです。

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これ、かなり暑苦しいです。夏場に装着したままでいられるか相当に不安です。

まぁやるしかないですね。

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反復性肩関節脱臼の根治に向け手術します①

今から20年ほど前ですが、学生の頃にスキーで転倒して左肩の脱臼をしたのがきっかけで、その後癖になり日常のちょっとした動きで脱臼するなど数えきれないほどの回数肩を外しまくりました。

今年はスキーも再開したことだしその根治を目指し手術することにしました。

年齢的に若すぎても再脱臼の可能性が高かったり、年取り過ぎてもそもそも外れにくくなるなどで手術の適齢期は30~40歳あたりらしいです。自分はちょっと過ぎてしましましたが、この冬の天神平スキー場(k2 coomback シェイクダウン)で最後の1本で激しく転倒し再脱臼した際に内出血したようで、血の塊が邪魔してうまく肩がハマらなくなってしまったことと、その後しばらく激痛が続いたこともあり手術を決意しました。

尚、自分は医療関係者でもなんでもありませんので本記事についての医療的な話に一切責任とれませんのであしからずご了承ください。

 

まず3月上旬に、会社の近くの整形外科に行きましたところレントゲン撮影のほか、MRIとCTも撮影しましたのでその時の写真をアップします。

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肩のお皿=肩甲骨の関節窩(かんせつか)の写真になります。中央の赤丸で示された部分は通常破線部分まであって洋梨のような形をしているそうです。しかし自分の場合は、残念ながら長年脱臼しまくったおかげで、お皿の対にある腕の骨(上腕骨頭)で削り続けていたそうで、骨が一部無くなっている状態です。ここが丸で囲った内の30%以下の欠損で済んでいればいわゆる関節鏡下での手術、それ以上なら脇をメスで切って赤斜線部分(烏口突起)を破線部分の欠損箇所に移植しスクリューで固定する手術になるそうです。

前者はネットで調べてもよく出てくる「関節鏡下バンカート法」と呼ばれる上記赤丸の周りにある関節唇や関節包を内視鏡で修復するだけで済む手術です。後者は、ラタジェー法というらしく割と古くからある手術方法で、骨移植で関節窩の面積を稼いでから関節唇や関節包を修復していく手術のようです。

自分のケースは、前者後者どちらにすべきかギリギリのラインらしく先生方のカンファレンスが終わるまでなかなか決まりませんでした。(実は来週(6月中旬)手術ですが、ようやく後者に決まりました。)

なんとなく前者の方法の方が新しい手術方法らしいし手術後の可動域の制限も少なそうとのことで漠然といいなぁと思っていましたが、再脱臼の可能性があるとのことで悩んでしまいました。

そもそも脱臼のメカニズムをよく知らなかったのですが、関節窩がなくなったところと対の上腕骨頭の陥没部(脱臼癖で削れた溝のような欠損部分)が知恵の輪のように合致して肩の前方に上腕骨が滑り出すことで脱臼するそうです。なので、皿と上腕骨と両方の修復が望ましいそうです。前者の手術方法ではバンカート法に加えて上腕骨側の陥没部を筋肉で覆い直すという筋の付け替えみたいな技がオプションであるそうです。(レンプリサージ法と先生が言ってました。)

 

そんな感じで当初はどっちの手術をするのか不明のまま手術前のリハビリに進むこととなりました。

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